占いの前の大前提

占星術には大前提があります。
占いをする前にチェックしてみてくださいね!

前提その1:あらゆる占星術は一般常識に従う

占星術はミラクルですが奇跡を起こす道具ではありません。

例えば、兵士が10人しかいない国があったとしましょう。
そこの国王が占星術師にこういうことを聞いたとします。

「隣国のドイツを侵略したい。いつ戦争を仕掛ければ良いか?」

「そりゃむりっすよ…」

これが答えになります。

どう考えても無理ですよね?
そうです。無理なんです。

「来年のオリンピック100メートル走でゴールドメダルを取りたいんです。いつ走ればいいですか?」

「ほえ~~そんな…」

わかりますよね?
常識で考えればわかりますよね?

あなたがボルト並に走れることが確実であるならまだしも、
常識で考えてわかることを、占ったりしないでください。

時間の無駄ですので!


前提その2:カップルの幸せは心と体が満たされた状態

クラシック占星術はカップルの幸せについてユニークな考え方をしています。
どんな考え方でしょうか?

カップルの幸せは心と体が満たされた状態

うーむ。
いいですねえ!
実際言葉にしてみると、すごくいい感じです。

クラシック占星術の世界では男女のつきあいを心と体の両面から判断します。

気持ちだけでは幸せとは判断しません。
体だけでも幸せとは判断しません。
気持ちが通じ合って、体も重ねあって初めて、人は幸せになると定義しているのです。

少し用語が専門的になってしまいますので難しいと感じた方は飛ばしてください。
判断方法を少しだけ説明します。

心の相性の判断方法

あなた:第1ハウスのルーラー(考え)と月(気持ち)
相手:第7ハウスのルーラー

それぞれのレセプションで判断します。

好き?大好き?
嫌い?大嫌い?
友情?知り合い?
それとも無関心?

体の相性の判断方法

あなた:女性の場合は金星、男性の場合は太陽
相手:女性の場合は金星、男性の場合は太陽

それぞれのレセプションで判断します。

僕がおもしろいと思うのは、ちゃんと心と体を想定した占い方法が用意されているということです。
現実的なとこありますよね~
感心してしまいます。

「体から始まるつきあいですが、そのまま進んで OK です。」

「体から始まるつきあいですが、後々傷つくので避けたほうがよいでしょう。」

「あなたは彼の事は好きですが、体を重ねたいとは思えないので無理でしょう。」

「彼はあなたには無関心で、寝たいだけですね…その後、気持ちの変化も示されていません。うーん…」

「お互い気持ちも、体も、しっかり結びついています。素晴らしいです。」

等々。
ちなみにこのあたりは、相談する人が恥ずかしくてなかなか言いにくいことですから、僕から伝えるようにしています。


前提その3:小さい次元は、大きい次元に従う

どういうことでしょうか?
例を挙げます。

例えばあなたのホロスコープを見ていて、
「あ!2007年はお金がたくさんやってきますよ!?よかったですね!」

という結果だったとしましょう。
でも日本の運勢を見てみると、同じ時期が悪そうです。

「あ、日本の2007年はお金の運勢が悪いですね。」

この場合どちらが優先されるのでしょうか?

常に大きい方が優先されます

この場合は日本の運勢ですね。
だから、この年あなたはたくさんのお金を手にすることはできません。
どの程度になるかは、日本の運勢に左右されるのです。

この原則が、あらゆることについて言えます。

この原則はよく引用されるので、参考までに英文を載せておきます。
「the Greater contains the lesser」

直訳すると「大は小を兼ねる」みたいな訳かな?

僕は一応「小さい次元は、大きい次元に従う」って訳しました。


前提その4:同じホロスコープでも、占い結果はあなたの状況次第で変わります!

例を挙げましょう。
3年間つき合ってきたカップルが明日結婚式を挙げる予定でいるとします。

2013/02/04 17:25
「僕たち、明日結婚できますか?」

この場合、ホロスコープがよほど否定的な回答をしない限り、答えはイエスです。

3分前に出会ったばかりの女の子を対象にして、ある男性が同じ質問をしたとします。

2013/02/04 17:25
「僕たち、明日結婚できますか?」

この場合、ホロスコープがよほど肯定的な回答をしない限り、答えはノーです。

というわけで、同じホロスコープでも、あなたの状況によって、結果は変わるんです。




2013/5/13 更新