2014/9/17 更新
外側から2番目、恒星の領域:恒星
夜空を見上げれば、たくさんの「星」が輝いています。
例えば、冬空を見るとオリオン座があって、ベテルギウスやリゲルなどが光っています。
「星」とは”自ら光を発している星”のことで、「恒星」とも呼ばれています。
この恒星たちが、ホロスコープではサインに次いで2番目の主役として登場します。
サイン(宇宙の端)の一つ内側の領域、「恒星の領域」です。
なお、土星や木星…水星なども夜空に輝いていますが、自ら光ってはいないので恒星ではなく、太陽系の惑星です。
なぜ光っているように見えるのかというと、太陽の光を受けているから光って見えるのです。
ホロスコープで使用する恒星のルール
クラシック占星術で使用する恒星には3つの重要なルールがあります。
1.恒星は多すぎてホロスコープに表示しきれないので、位置を覚えておいて使う
2.明るい星ほど影響力が強い
3.黄道に近い星ほど影響力が強い
1.恒星は多すぎてホロスコープに表示しきれないので、位置を覚えておいて使う
クラシック占星術で使う恒星の数はメインとなる1等星と2等星を合わせて約40個あります。
3等星以下を含めると100個くらいになります。
100個もあると多すぎて、ホロスコープに表示してしまうとごちゃごちゃして訳がわからなくなります。
そこで、“ホロスコープには恒星を表示しない”ことになっています。
占う時は、恒星の場所を覚えておいて使います。
【恒星の例】
アルゴル(Algol) おうし座26度
アルキュオネ(Alcyone) おうし座29度
アルデバラン(Aldebaran) ふたご座10度
レグルス(Regulus) おとめ座0度
ビンデミアトリクス(Vindemiatrix) おとめ座10度
スピカ(Spica) おとめ座24度
アンタレス(Antares) いて座10度
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【ホラリー占星術の占い方:10.恒星】
恒星の実際の使い方は下のページで解説しています
ホラリー占星術の占い方:恒星
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上の図が、普通のホロスコープです。
太陽や月などが表示されていますが、恒星はどこにも表示されていませんね?
でも本当は、下の図の青く塗りつぶした場所に、恒星がたくさん光り輝いているのです。
ホロスコープには、「恒星の領域」は表示されていません。
実際には存在しているし、占う時も使っているのですが、ホロスコープには表示しないことになっているからです。
しかし、恒星の領域を感じ取ってもらいたいので、わかりやすいように「サイン」と「太陽系の領域」の間にある「恒星の領域」を青く塗ってみました。
この図だと小さい範囲に見えてしまいますが、実際はとてつもなく広大です。
当然ですよね、全ての星が輝いている領域ですから。
この青い部分に、スピカやベテルギウス、リゲル等の恒星があります。
2.明るい星ほど影響力が強い
クラシック占星術では、「地球から見て明るい星ほど地上に対して影響力が強い」と考えています。
「明るさ」が「力」だと考えているんですね。
だから一番明るい1等星が最も重要になります。
次に重要なのが2等星、3等星…と続きます。
3.黄道に近い星ほど影響力が強い
地球から見て、太陽の通り道を”黄道”と呼びます。
星空を観察する時、星の位置はこの黄道が基準になっていて、「あの星は黄道より上にある」、「あの星は黄道より下にある」というように使います。
どれくらいの距離が「黄道に近い」のか、はっきりした境界が設定されているわけではないのですが、黄道の両側に線を引いてみました。
クラシック占星術で使う恒星は、いくつかの例外もありますが、その多くはこのように黄道に近いものだけです。
黄道に近い程、地球上に影響を及ぼす力が強くなると考えているためです。