マンデーン占星術

2014/7/2 更新

マンデーン占星術とは、国家の運勢や気象などを占う占星術です。
国家の運勢も気象も、占い対象だったんですね。
国家の運勢も気象も、支配者階級にとってとても重要な分野でした。
国家の運勢は自分たちの運勢も同然だし、それに気象も重要だったと思います。
穀物が豊作か不作かは、税収入に直接関わることですから。

マンデーン占星術:国家の運勢

国家の運勢を占うマンデーン占星術は、非常に難しい占星術です。

【マンデーン占星術(国家の運勢)が難しい理由】
1.その国の誕生日が不明
2.大昔のホロスコープを正確に作ることが難しい
3.勉強用の資料が不十分

1.その国の誕生日が不明

例えば日本だと、日本の誕生日っていつなの!?
これが一番の理由です。

わからないですよねー(ノД`)
わからない…ですよねーと思っていましたが、憲法案が議会を通過した瞬間(可決された瞬間)を使うらしいです。
詳しくは知らないのですが、また何かわかったら更新しようと思います。

2.大昔のホロスコープを正確に作ることは難しい

もしある国家の誕生日も誕生した時間もわかるとして…

それは今からどれくらい前でしょうか?
100年以内ならいいんですが…それよりずっと前になると困ります。
正確なホロスコープが作れるとは思えません。
正確なホロスコープが作れないと、正確な占いはできません。

このあたりの詳しい説明は遠い未来は占えないで解説しているのでご覧ください。

3.勉強用の資料が不十分

国家の運勢を占うマンデーン占星術は、研究の歴史が浅いか、もしくは研究結果がそれほど公表されていない可能性があります。
歴史が浅いだけならば今後公表されていく可能性はありますが、公表されていない可能性も高いのかな、と思います。

何しろ占星術は、国家によって禁止されることも珍しくなかった歴史を持っているので。
昔のヨーロッパやアジアでは、占星術師のアドバイスを聞きながら戦争をしていた、という記述をちょくちょく見かけます。
占いを元に戦争をしたりしていたということですから、うーん、イメージとしては、占星術って兵器に近かったんじゃないかな??
国家によって占星術を学ぶことが禁止されているくらいじゃ、マンデーン(国家の運勢)の研究成果が公表されるわけがありませんね(*_*;

まぁ理由はどちらにせよ、研究成果が十分に公表されているとは言いにくいのが現在の状況です。

マンデーン占星術:気象

気象に関しての占星術は、宇宙衛星の打ち上げなど科学技術の進歩と共にその重要性が下がり始めています。
というか、もう下がるところまで下がってしまったのではないでしょうか。
あなただってもちろん、占星術で占うより先に天気予報を見ますよね?
この先も、この傾向が変わることはないでしょう。
占星術より天気予報を頼る現在、この占星術がもう一度脚光を浴びる可能性は低いように思われます。

※誤解のないように付け加えておくと、クラシック占星術が扱う気象についての占いは、毎日の天気を占うようなものではなく、ある年のあるシーズンの全体的な天気を占うものです。

それから、気象の中には、地震などの自然災害も含まれています。
「いつ地震が起こるのか?」という内容を扱うので、地震列島に住む僕たち日本人が、知りたくて知りたくて仕方がない分野です。
その国の誕生日のホロスコープがあればベストですが、無くてもなんだかんだがんばれそうな気がする占星術です。
僕はまだほとんど研究していないのですが、今後少しずつ手を広げていけたらいいなーと思っています。