1.仕事は決まる?

2015/8/28 更新

【仕事は決まる?】
◆ ハウスと天体
 ・アスカーを表すハウスと天体:第1ハウス、ロード1、月
 ・仕事を表すハウスと天体:第10ハウス、ロード10
◆ 仕事が決まる表示
 ・アスカーを表す天体と仕事を表す天体のアスペクト
  アスペクトの性質、レセプション、エッセンシャル・ディグニティ、アクシデンタル・ディグニティなどに注意する
  エージェントがいる場合は、トランスレーションやコレクションにも注意する

仕事は決まる?

まず、アスカーを表すハウスと天体を選びます。
アスカーを表すハウスは第1ハウス、天体はロード1、月。
仕事を表すハウスは第10ハウス、天体はロード10になります。

アスカーを表す天体と、仕事を表す天体のアスペクトがあれば、仕事が決まる可能性が高くなります。
ロード1とロード10のアスペクト、もしくは月とロード10のアスペクトを探しましょう。
ただし、アスペクトの性質、天体同士のレセプション、天体のエッセンシャル・ディグニティやアクシデンタル・ディグニティによっては、天体同士がアスペクトしても仕事が決まらない可能性があります。注意して見ていきましょう。

◆ アスペクトの性質

アスペクトの性質に注意しましょう。
もしアスペクトがオポジションの場合、仕事が決まっても長続きしなかったり、後で後悔したりする可能性が高くなります。
そのため、もしオポジションのアスペクトを見つけたら、アスカーに「その仕事はやめておいた方がよさそうですよ」と伝えましょう。
あるいは、もしどうしてもすぐに仕事をしなければならないような場合には、「その仕事をしながら、すぐ次の仕事を探し始めた方が良いですよ」と伝えます。

◆ レセプション

アスカーを表す天体と仕事を表す天体の、お互いのレセプションをチェックしてください。
お互い良いレセプションでしょうか、それとも悪いレセプションでしょうか?
レセプションが悪い時には、天体同士がアスペクトしたとしても、仕事が決まらないか、仕事が決まってもその職場でうまくいかない可能性があります。

アスカーを表す天体が、ロード10に対して良いレセプションを持っているかどうか見てみましょう。
そのレセプションの強さの程度によって、仕事を求めている程度が表されます。
例えばマイ・サイン(最高の状態)ならば強く求めていることを表し、フェイスならばほとんど期待していないことを表します。
あまりにも期待が低い場合、アスカーはその仕事をしたがらないでしょう。
逆に期待が高い場合、アスカーはその仕事をしたがるので、その熱意が通じて仕事が決まることも、あるかもしれません。
しかし、イグザルテーションの場合、アスカーの期待が高すぎるので、その仕事がどんなに良いものであっても、恐らくその仕事はアスカーの期待に応えられないでしょう。

ロード10(仕事)のレセプションも見てみましょう。
ロード10が第1ハウスにいると、「仕事がアスカーを求めている」という表示になるので、仕事が決まる可能性は高くなります。
アセンダントに近い場所にいると、その意味がより強くなるのでさらに良い表示です。

実際に占っている時、仕事を表す天体が、アスカーを表す天体に良いレセプションを持っていることはあまりありません。
ロード10が、ロード1に対してフェイスにいれば良い方で、ペレグリン(無関心)のことも多いでしょう。
これは、仕事の内容によって左右されるようです。
例えば、スーパーの品出しのような仕事なら、誰がすることになってもそれほど変わりませんよね。
こういう時、採用担当者は、「その仕事をするのが涼宮さんでもキョンくんでも小泉くんでも誰でも同じ」と考える傾向にあり、そのために「ロード10のアスカーに対するレセプションが無関心」ということがよく起こるのです。
このような場合は、ロード10からのレセプションが無関心でも問題はありません。むしろ、それが普通でしょう。
もし良いレセプションがほんの僅かでもあれば、良い印になります。

しかし一方、もしその仕事が高度なスキルを要求する場合や、あるいは一つのポストに対して何人も面接をしているような仕事の場合には、強いレセプションがあるかどうかを確認する必要が出てきます。
大抵、給料の高い仕事が該当します。
ロード10のロード1に対するレセプションがイグザルテーションなら、仕事が決まる可能性は高くなりますが、無関心なら可能性は低いでしょう。
しかしその場合でも、実際に仕事が決まるかどうかは、アスペクトするかどうかに左右されることもあるので、注意が必要です。

ロード10がアスカーを表す天体に対してデトリメントやフォールのレセプションにいる場合、仕事が決まる可能性は低くなります。
ただしそれでも、どうしても誰かに仕事をしてもらわないと困る!という状況ならば、アスカーが雇われる可能性は残されているでしょう。

【レセプションの例外的な解釈】
レセプションには、例外的な解釈方法が存在します。
ある特殊な状況では、レセプションをそのまま読んでしまうと意味が通らないことがあり、その状況に合わせてレセプションの解釈を変える必要性が生じます。
ただ、そのままの解釈の方が自然な時もあるので、アスカーと話して、どちらの解釈が妥当か判断してください。
重要な例を3つ挙げるので、覚えておきましょう。

1.ロード1のレセプション

アスカーを表す天体はロード1と月ですね。
そして、ロード1は「アスカーの考え」を表す天体です。このロード1のレセプションが曲者です。
ロード1(頭の中)のレセプションがロード10に対してマイ・サインにいたとしても、「その仕事が大好き、働きたい」という意味ではなく、「頭の中がその仕事のことで一杯」という意味になることがあるのです。
一方、月のレセプションは気持ちを表しています。もし月がロード10に対してマイ・サインなら、「その職場で働きたい気持ち」を表しています。

2.ロード10がアセンダント(Asc)の直前にいる時

ロード10がアセンダント(Asc)の直前にいる時は、「その仕事がアスカーを求めている」という意味が消えてしまい、「アスカーがその仕事のことを考えている状態を描写しているだけ」という意味になる可能性が高くなります。
例えば、アセンダントが牡羊座の5度でロード10がおひつじ座の3度にいるような時です。

3.ロード1が第10ハウスにいる時

天体のレセプションよりも、天体のいるハウスの意味を優先して「アスカーの置かれている状況が表現されているだけ」と解釈することがあります。
ロード1が火星、第10ハウス・カスプがいて座という状況を考えてみましょう。
この時、火星が「第10ハウスの中、いて座の次のやぎ座」にいれば、木星に対してフォールになります。
このレセプションをそのまま解釈すると「仕事に対して失望している/させられている状態」を表します。
しかし、ハウス優先の解釈では、「アスカーが職場にいるだけ」と考えられます。この時には、フォールの持つ「失望」という意味が消えています。

◆ ディグニティ

アスカーを表す天体と仕事を表す天体のエッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティに注意します。
まず、アスカーを表す天体のエッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティを見てみましょう。
例えば、ロード1がデトリメントにいれば、「アスカーがその仕事に必要とされるスキルを持ち合わせていない」ことを表すので、仕事が決まる可能性は低くなります。

次に、ロード10を見てみましょう。
もしロード10がコンバストなどでダメージを受けている場合、「その会社の状態が悪すぎるために、採用することが難しい状況」を表している可能性があります。
このような場合、本来その会社は社員を採用できるような状態にはありません。
「社員を募集できるような状態ではないのに、募集する」、というのは一見不思議ですが、「あと半年後に業績が回復する見込みだから」というようなケースがあるのです。
例えば、ロード10がコンバストから離れて行こうとしていたら、確かに業績が回復する可能性があるので、アスカーは雇用されるかもしれません。
しかし経験的には、そのような場合、ロード10のコンバストがこれからさらに酷くなっていく(ロード10が太陽に近づいていく)ケースの方が多いので、恐らく、その会社がアスカーを雇う余裕が出てくる可能性は低いでしょう。
「先輩の紹介」のように、アスカーが「公募されていない空きのポスト」に応募した時によく見かけます。

お金が重要になるケース

仕事が決まるかどうかを占う時には、お金が重要になることがあります。
いくつか覚えておきましょう。

◆ ロード2(アスカーのポケット)に対するレセプション

アスカーを表す天体が、ロード2(アスカーのお金)に対して強いレセプションがある状態を見かけるかもしれません。
ロード2のエッセンシャル・ディグニティやアクシデンタル・ディグニティをチェックしてみましょう。たぶん、悪い状態にいるはずです。
これは、アスカーがお金に困っていることが原因で、仕事に応募していることを表しています。
ただし、ロード2の状態に関わらず、アスカーが「今お金に困っているから早く仕事を決めたいんです!」とおっしゃることも珍しくありません。

◆ ロード11(給料)に対するレセプション

お金についての関心が高い時は、ロード11に対するレセプションもチェックしましょう。
例えば、その仕事からの報酬が「固定給」ではなく、例えば「出来高払いの変動給」というような場合には、どれくらい報酬がもらえるか、アスカーが気にしていることがあります。
ロード11は、仕事(第10ハウス)の報酬(2番目)を表す天体なので、ロード11のエッセンシャル・ディグニティをチェックしてみましょう。
ロード11の状態が良ければ、報酬がたっぷりやってくることを表します。
月給いくら、日給いくらというように給与額が決まっている場合、ロード11の状態をチェックすることに意味はありません。
ただ、ボーナスの額が変動する場合には、意味を持つかもしれません。

◆ ロード2(アスカーのポケット)とロード11(報酬)の関係

ロード2(アスカーのポケット)とロード11(報酬)の関係も見てみましょう。
アスペクトとレセプションが状況を表します。
アスカーのポケットに、スムーズに報酬がやって来るでしょうか?
例えば、ロード11のエッセンシャル・ディグニティがマイ・サイン(最高の状態)の状態で、ロード1/ロード2/月にトラインしようとしていたら、給料がたっぷり、しかもすんなり入ってくることを表します。
この時、ロード11は「会社の全財産」ではなく「アスカーに払われる給料の額」を表すので注意してください。

その他

もしアスカーを表す天体とロード10のレセプションやアスペクトが良い場合には、アスカーを表す天体が第10ハウス・カスプにアスペクトするタイミングで仕事が決まる可能性があります。