2014/9/17 更新
ホラリーの探し物では、アスカーがどこかに置き忘れた物を探すケースがほとんどです。
しかし、探し物には特殊なケースが存在していて、「盗まれた場合の占い方」というものがあります。
注意点:「盗難」に関する占いは、引き受けない
「私の大切な宝石が昨夜盗まれた。犯人は…この中にいる!」
アニメではハラハラドキドキの展開ですが、現実社会の中ではシビアすぎる展開です。
知り合いにしろ、知り合いではない人にしろ、ある人を泥棒として告発するわけですからね。
そんなわけで、この”犯人捜し”は占星術師にとってもリスクが高く、「できるだけ避けなさい」という教えが、師から弟子へと受け継がれてきました。
「知り合いの中でも、特に親しい者からしか受けないように」と教えられることもあるようです。
あなたもこの教えに従い、この分野に関しては依頼を受けないようにすることをお勧めします。
それでもここで占い方を説明するのは、一重(ひとえ)にホラリーをマスターするためです。
言い忘れていましたが、ホラリーには、「あらゆる質問の占い方を知って初めて、一つのことを正確に占えるようになる」というやっかいな性質があります。
そのため、避けるわけにはいきません。
それでは、解説しましょう!
盗難の場合の占い方
【探し物を表す天体】
◆盗まれたかどうか、確信がない時
・ロード2かロード4のどちらか、探し物をよりよく表している天体
・ロード6かロード12(生き物の場合)
◆盗まれたことが確実な時
・ロード2(生き物以外の場合)
ただし、ごく稀にロード4が探し物を表すことがある
ロード4が探し物をあまりにも適切に表している場合には、ロード4を使う
・ロード6かロード12(生き物の場合)
【犯人を表す天体、ハウス】
◆盗まれたかどうかの確信があるかないかに関らず
・探し物を表す天体からセパレートしている天体
・探し物を表す天体と今現在、オーブ1度程度でオーブ・アスペクトしている天体
アンティシアを見落とさないように
・探し物を表す天体が、疑わしい人のハウスにいる時は、そのハウスが表す人
探し物を表す天体がハウス・カスプに近いほど確実性が上がる
犯人を探す方法
泥棒を見つける方法は、以下の手順を踏むことになります。
1.探し物を表す天体を特定する
2.犯人を表す天体(or ハウス)を特定する
3.犯人を表す天体が誰を表すのか考える
1.探し物を表す天体を特定する
まず、「盗難」に関しては、アスカーの思い込みの可能性が高いことを忘れないようにしましょう。
恐らく、どこかに置き忘れているのです。
デフォルト・オプションは「置き忘れ」です。
しかし、それでも盗難の可能性が捨てきれない時、「盗まれたかどうか」を占うことになります。
もしアスカーが盗難の可能性に言及しない場合には、ホロスコープを見て、「あ、もしかして盗まれたんじゃない?」と、勝手に考えないで下さいね!
アスカーが盗難の可能性に言及した場合にだけ、ここで説明する占い方で占うのです。
ただし…あなたに兄弟や姉妹がいて、いつもあなたの持ち物を勝手に持っていったり使ったり、冷蔵庫に入れておいたゼリーを勝手に食べられたりしている場合には、この限りではありません。
ホラリーを使って、しっかり捕まえてやりましょう!
「ネタはあがってんだ! このロード3(兄弟姉妹)が動かぬ証拠。観念しろい!」
…これで通じるとは思えませんけどねー(・_・;)
ちょっと時代劇見すぎですね、しかも話が進みすぎですね!
話を戻して解説を始めましょう(^v^)
盗まれたかどうか確信がない時
盗まれたかどうか確信がない時には、探し物を表す天体はロード2かロード4のどちらか、探し物をよく表している天体になります。
泥棒を探す時には、ナチュラル・ルーラーを使わないということですね。
他に、探しているのが生き物だった場合には、ロード6(ヤギより小さい生き物)かロード12(ヤギより大きい生き物)を使ってください。
盗まれた確信がある時
盗まれたという確信がある時には、ロード2が探し物を表す天体になります。
しかし、あまりにもロード4が探し物をよく表している場合に限り、ロード4が探し物を表す天体になる可能性があります。
「よく表している」というのは、「ロード4が、ナチュラル・ルーラーと同じ天体」という意味です。
例えば、探し物が「鍵」で、ロード2が太陽、ロード4が水星なら、鍵を表す天体はロード4の水星です。
何故なら、水星が「鍵」のナチュラル・ルーラーで、太陽よりよく表しているからです。
この辺りの判断は、どれくらいナチュラル・ルーラーを覚えているかに左右されます。
ナチュラル・ルーラーをできるだけ覚えましょう!(゚∀゚)
2.犯人を表す天体(or ハウス)を特定する
◆天体
1.探し物を表す天体からセパレートしている天体
2.今現在、探し物を表す天体とオーブ1度程度でアスペクトしている天体
◆ハウス
「探し物を表す天体がいるハウス」が表す人
特に、ハウス・カスプに近づくほど、可能性が高くなる
◆特定方法
天体かハウスで犯人を表す天体を特定できたら、「ハウス・ルーラー」か「身体的な特徴」から犯人を絞り込む
少し変則的ですが、天体とハウス両方が、犯人を表す可能性を持っています。
天体かハウスを使って犯人を表す天体を特定できたら、「ハウス・ルーラー」か「身体的な特徴」から、「この人かなー?」と、当てはまる人を絞り込んでいきます。
探し物を表す天体からセパレートしている天体
まず天体ですが、最初に探し物を表す天体からセパレートしている天体が候補になります。
これは、「探し物をかつて持っていたよ」という意味を表すからです。
アスペクトは必ずセパレート(過去)である必要があります。
盗まれたのは「過去(セパレート)」の出来事で、「未来(アプローチ)」の出来事ではありませんからね!
今現在探し物を表す天体とオーブ1度程度でアスペクトしている天体
それから、今現在、探し物を表す天体とオーブ1度程度でオーブ・アスペクトをしている天体も犯人の候補になります。
これは、その人が「今持っている」ということを表すからです。
オーブ・アスペクトを探す時には、アプローチでもセパレートでもどちらも構いません。
オーブ1度程度のアスペクトは、「今、持っている」ことを表すためです。
例えば、アスクトを表す天体が金星で、太陽がオーブ1度でコンジャンクションしていたら、犯人を表す天体は太陽です。
この時、アンティシア(仮想上の天体)を見落とさないように気をつけて下さい。
例えば、探し物を表す天体が金星で、金星のアンティシア(仮想上の天体)と太陽がオーブ1度でコンジャンクションしていたら、犯人を表す天体は太陽です。
犯人を表すハウス
犯人を見つける方法は、天体以外にもハウスを使う方法があります。
探し物を表す天体がいるハウスを見てみましょう。
例えば、探し物を表す天体が第6ハウスにいたら、昨日来た配管工事の人(第6ハウス:アスカーのために働く人)が候補です。
第3ハウスにいたら、兄弟姉妹、もしくは近所に住んでいる人が候補です。
第7ハウスにいたら、奥さん(パートナー)か、泥棒(アスカーの敵)か、下の子供(子供を表す第5ハウスから3番目:5+3-1=7)が候補になります。
3.犯人を表す天体が誰を表すのか考える
例えば、探し物を表す天体が土星で、水星が土星からセパレートしていたとしましょう。
犯人を表す天体は水星ですが…では、水星はいったい誰を表すのでしょうか?
「ハウス・ルーラー」か「身体的な特徴」を使って、犯人を特定します。
まずはハウス・ルーラーから
もし水星が犯人を表す天体であると決まったら、まずはハウス・ルーラーから犯人を探します。
例えば、あなたに手つきの悪い弟がいて、水星がロード3だったら…弟が有力な候補です。
水星がロード5だったら、あなたの子供が盗んだのかもしれません。
水星がロード6だったら、家をリフォームしにきていた大工さんが候補です。
また、水星がロード7だったら、あなたのパートナーが候補となるでしょう。
このように、犯人を表す天体が特定できたら、その天体がどのハウスのルーラーなのかを考えて、犯人を絞り込むのです。
次に、「身体的な特徴」から
しかし、ハウス・ルーラーを使ってもピンと来ない時があります。
こういう時には、「身体的な特徴」から犯人を探すことになります。
身体的な特徴は、例えば、木星がかに座にいて犯人を表す天体なら、体の大きい人で水の近くに住んでいる人、など。
身体的な特徴については、第2部、第1ハウスのところを見直してみてください。