天王星、海王星、冥王星

2014/3/12 更新

ここで挙げる3つの天体は、本来は恒星ではなく、惑星です。
しかし、クラシック占星術の中では、恒星と同じような使い方をします。
違いはひとつだけです。見ていきましょう(^^)

♅天王星、♆海王星、♇冥王星:恒星との違い

☌コンジャンクション(0度、同じサイン)だけでなく、☍オポジション(180度、反対のサイン)も考える
恒星の使い方と比べて最も大きな違いは、☌コンジャンクションだけでなく、☍オポジションも考えるところです。
この三天体は、恒星と比べて影響力が非常に強いからです。
他のアスペクトも、オーブが1度くらいならば考えても良いかもしれません。
ジョン・フローリーはその他のアスペクトは重要視していないようですが…。
僕は、☌コンジャンクションと☍オポジション以外のアスペクトは使用していません。
オーブ(アスペクトの許容度数)は、☌コンジャンクション(0度、同じサイン)も☍オポジション(180度、反対のサイン)も1度くらいです。
それでは、それぞれの天体の意味を見ておきましょう。

♅天王星(Uranus)

別れ、混乱、分裂

例えば、「彼との関係はもう終わり?」
♅天王星が第7ハウス・カスプ(彼を表す場所)に☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していれば、非常に強い”終わり”の印になります。
しかし、第7ハウスの中に♅天王星が入っていても、このような意味は持ちません。
♅天王星は恒星と同じ使い方をするので、天体やハウス・カスプに☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していなければ、影響力は発揮されないのです。

♆海王星(Neptune)

詐欺、幻想

例えば、「好きになった人がいるんです。彼はどんな人ですか?」
♆海王星が第7ハウス・カスプ(彼を表す場所)に☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していれば、”信用できない人”である可能性が非常に高くなります。
第7ハウスの中に♆海王星が入っているだけでは、このような意味は持ちません。(♅天王星と同様の理由)

♇冥王星(Pluto)

傷つけること、悪いこと(特定できない)

例えば、「彼はお金を持っている人ですか?」
彼(第7ハウス)のお財布(2番目)は第8ハウスです。
第8ハウス・カスプに♇冥王星が☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していたら、
「あぁ、今は何かしらお金にダメージを食らっているみたいですね」
※ロード8(彼のお金を表す天体)のディグニティ(良さ)なども一緒に考えて判断します。

その他の天体

キーロン(Chiron)、小惑星(asteroids)、ダークムーン(Dark Moon)、リリス(Lilith)、ジュノー(Juno)、ベスタ(Vesta)、セドナ(Sedna)、セレス(Ceres)、パラス(Pallas)等々…
クラシック占星術では、これらの天体を使用することはありません。

*********************************
◆モダン占星術との違いについて
クラシック占星術で登場するこの3つの天体(♅天王星、♆海王星、♇冥王星)は、モダン占星術で登場する時と、使い方も持っている意味もかなり変わります。
モダン占星術で出てくると、♅天王星は発明、♆海王星は神秘性、♇冥王星は…という具合に、異なるのです。
そのため、モダン占星術をたくさん勉強している人は、この三天体の使い方に対して抵抗が強いのでは?と、心配しています。
大丈夫でしょうか??
僕はといえば、この頃にはもう頭からジョン・フローリーの信者だったので、ジョン・フローリーが右と言えば右、左と言えば左、という具合に、ぜーんぜん抵抗なく受け入れてしまいました(@_@;)

*********************************
※♇冥王星について
♇冥王星は天文学的には惑星から外されてしまいましたが、占星術の中では相変わらず惑星として扱っています。
僕はずーっと不思議なのですが、クラシック占星術が使われていた時代はまだ♅天王星、♆海王星、♇冥王星は発見されてなかったはずなのに、きっちり使われるようになっているんですね~(/・ω・)/