5-3.月の光

2017/1/12 更新

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※このページにはアスペクトなどの単語が登場するので、第1部が終わってから見直してみてください。
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月の光

月のアクシデンタル・ディグニティを考える時は、月の光セクトが最も重要な要素になります。
どれくらい光っているのか?そしてセクトにいるのか?この2つを重点的にチェックします。セクトについてはページを改めて説明するので、まずは光の量から見ていきましょう。
月の光の量というのはそのままの意味ですが、新月は光が無い状態、三日月は少しあるくらい、半月は半分くらいで満月が最も光り輝く状態です。
本当はホラリーの度にお月様を眺めて判断しても良いのですが、曇っている日もあるでしょう。そこで、最初にホロスコープを見ただけで月の光がどれくらいあるか判断する方法を学びます。

月の光の量を判断するには

月の光の量は、太陽と月の位置関係から判断します。
ホロスコープを見ながら確認してみましょう。

【新月】
太陽と月がくっついているのは新月の時です。光はまったくありません。

ex-new-moon

【上弦の月】
太陽と月が90度離れていて、月がこれから満月に向かうところ。光は満月の半分くらいあります。
ex-jogen-moon

【満月】
太陽と月が正反対にあるのは満月の時です。光に満ちています。
ex-full-moon

【下弦の月】
太陽と月が90度離れていて、月がこれから新月に向かうところ。光は満月の半分くらいあります。
ex-kagen-moon

細かい度数を気にする必要はなく、太陽と月の位置を見て「新月に近いから光が少ないな」、もしくは「上弦の月と満月の間だから光はたっぷりあるな」というように大体の判断ができれば大丈夫です。
大体の目安として、太陽から60度以上離れていれば月の光は十分あると考えることができるでしょう。

月の光とアクシデンタル・ディグニティ

月のアクシデンタル・ディグニティは月の光に大きく左右されます。
輝きが強いとアクシデンタル・ディグニティは強くなり、輝きが弱いと弱くなります。

正確には、どんな天体でもどんな恒星でも、その光が強ければ強いほどアクシデンタル・ディグニティは強くなっていきます。
例えば火星は、満ち欠けはしないものの、地球に近づいたり離れたりして明るさが大きく変化する天体です。そのため、その明るさに合わせてアクシデンタル・ディグニティが強まったり弱まったりしています。
月は見た目にはっきりと満ち欠けをする天体なので、アクシデンタル・ディグニティの変化がわかりやすいのです。
月が新月に近い時にはアクシデンタル・ディグニティが弱くなり、満月に近い時にはアクシデンタル・ディグニティが強くなります。
同時に、月が満月に向かって光を増していく時にはアクシデンタル・ディグニティが強まっていき、逆に新月に向かって光が減っていく時にはアクシデンタル・ディグニティが弱まっていきます。
もちろん、いくら光が増え始めているといっても新月付近ではまだまだアクシデンタル・ディグニティは弱い状態であり、逆に満月付近で光が減り始めてもアクシデンタル・ディグニティはまだまだ強い状態です。
月はアスカーの気持ちを表すことが多いので、アスカーの行動しようという気持ちが今後強まるのか弱まるのか、光の増減によって表示されることが多いでしょう。
月のアクシデンタル・ディグニティが弱すぎる状態では、ある天体とイベント・アスペクトしたとしてもその出来事は起こらないかもしれません。これは、「アスカーの気持ちが弱すぎて行動を起こせないみたいだよ」という表現になります。
例えば、「明日ハイキングに行くかどうか迷っていて…」
この時、新月付近の月によってアスカーの気持ちが表されていたら、「行動しようって気持ちが弱すぎて、あなた行くのやめちゃうんじゃない?」という意味になり、月がハイキングを表す天体とこれからイベント・アスペクトしたとしてもアスカーはハイキングへ行かない可能性が高くなります。
しかし、もしアスカーを表す天体とハイキングを表す天体の関係が悪くないものならば、「弱気にならないでハイキングへ出かければ楽しめるわよ?」という神様からのアドバイスになるでしょう。
また、満月は光が最も強い状態なので、月のアクシデンタル・ディグニティも最も強い状態になります。満月の場所は太陽とのオポジションになるため月にとって傷つく場所ではありますが、それでもアクシデンタル・ディグニティが強いことに変わりはありません。
しかしいくら満月とはいえ、もし月食が起こってしまった場合には月の光がなくなってしまうので、月のアクシデンタル・ディグニティはもちろん低下します。皆既月食の場合には、新月と同様アクシデンタル・ディグニティが極めて弱い状態になるでしょう。
なお、これは日食も同様で、日食が起こってしまった時には太陽のアクシデンタル・ディグニティも弱くなってしまうでしょう。
ただし、先にも説明したように月のアクシデンタル・ディグニティはこの光の量とセクトによって判断します。いくら光の量が少なかったとしても、月がセクトにいればアクシデンタル・ディグニティは上がるでしょう。それはつまり、月のイベント・アスペクトが出来事に繋がる可能性も上がるということです。
後はその出来事を起こすことが望ましいかどうかを考えながら、これからどのような行動が望ましいのか判断してください。