アスペクト:練習問題

2013/1/13 更新

アスペクトの説明を読んで、「うえ~、占星術ってたいへーん」なんて思いませんでしたか??
エッセンシャル・ディグニティー(本質の良さ)のところですでに難しいと思われた方も多いと思いますが…。
僕がホラリーに出会った時にも、アスペクトって難しそうだなーと思っていました。
けれどしばらくすると、何も考えなくても勝手にアスペクトを発見するようになっていました。
「あ、これとこれは☌コンジャンクション、あれとあれは*セクスタイル、そこは□スクウェアね。」

あなたもしばらくすると、あっという間にアスペクトをチェックし終わるようになります(*^▽^*)
しかし、まずは第一歩ということで、一緒にアスペクト探しを練習してみましょう!
できればお使いの占星術ソフトを動かして確認してみてください(^ω^)

【5つのアスペクト】
1.☌コンジャンクション:0度、同じサイン
2.*セクスタイル:60度、2つ隣のサイン
3.□スクウェア:90度、3つ隣のサイン
4.△トライン:120度、4つ隣のサイン
5.☍オポジション:180度、反対のサイン

【ホロスコープ作成日時】
・1999/7/5 20:51
・東京

finding-aspect-ex-001

このホロスコープの中にはたくさんの記号が散らばっています。
天体やらノード(Nodes:月の2つのノード)やら。
しかし、アスペクト探しは7天体しか使いません。
♄土星、♃木星、♂火星、☉太陽、♀金星、☿水星、月、それぞれのアスペクトを探します!
アスペクトを探すときには、天体が進むスピードが重要になります。確認しておきましょう。

【天体が普段1日に進む距離(どちらの天体が速いのか?)】
月 13度
☿水星 1.5度(1度と半分)
♀金星 1度ちょっと
☉太陽 1度
♂火星 0.5度(1度の半分)
♃木星 ちょっと動いてる
♄土星 ちょっと動いてる
※☉太陽と☽月は逆行しない

月のアスペクト

まずはスピードが一番速い月からいきます。
☽月は♈おひつじ座0度28分にいます。
最初は相手の天体がアスペクトできるサインにいるかどうかを考えます。
♃木星と♄土星は♉おうし座にいますね。隣のサインです。アスペクトできません。
♂火星も5つ隣のサインなので、アスペクトできません。
そこで、☉太陽、☿水星、♀金星に対するアスペクトを考えます。
☉太陽からいきましょう。
☉太陽は月から3つ隣のサインにいます。□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)のサインですね。
さらに、月から数えて4つ隣、△トライン(120度、4つ隣のサイン)のサインに☿水星と♀金星がいます。
月がアスペクトできる天体は、☉太陽、☿水星、♀金星のみ。
では、どの天体に一番早くアスペクトするでしょうか?

月:♈おひつじ座0.28度
☉太陽:♋かに座13.03度
☿水星:♌しし座7.33度
♀金星:♌しし座25.61度

答は、まず☿水星に△トライン、次に☉太陽へ□スクウェア、最後に♀金星に△トラインの順です。
しかし、本当にアスペクトするでしょうか?
アスペクトする前にサインが変わってしまうことはないでしょうか?
ソフトで時間を進めて確認してみましょう。

まずは☿水星から。
☿水星が♌しし座7.33度にいますね?
ソフトで時間を進めると、☽月は、♈おひつじ座の7.63度で☿水星に△トライン(120度、4つ隣のサイン)します!
7.33度ではありません!
7.63度です。

その後、♈おひつじ座13.98度で☉太陽に□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)し、最後に♈おひつじ座26.89度で♀金星に△トライン(120度、4つ隣のサイン)します。

☿水星のアスペクト

次に☿水星のアスペクトを考えてみましょう。
まず、隣のサインなので☉太陽は除外。
☽月はもう考えたので除外。

残りは♃木星、♄土星、♀金星、♂火星です。
♃木星:♉おうし座1.07度
♄土星:♉おうし座14.62度
♀金星:♌しし座25.61度
♂火星:♏さそり座0.1度

☿水星は♌しし座7.33度、☿水星は♌しし座7.33度。
逆行していなければ、7度より前にいる天体とはアスペクトしません。
だから、アスペクトする候補は♄土星と♀金星だけになりますが、もしかしたら逆行しているかもしれませんね?
ちょっとチェックしてみましょう。

…ホントに逆行してました!( ゚Д゚)
ええっ!凄いですね…いや、何という幸運。
ホロスコープで見るとこんな感じ。

finding-aspect-ex-mercury-mars-006

一番内側の円が最初のホロスコープで、一番外側の円が時間を進めたホロスコープです。
わかりやすいように、余計な天体は見えなくしています。
☿水星と♂火星が□スクウェアしているところにご注目!☿水星は♌しし座6.53度で♂火星と□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)でアスペクトします。
その後、♌しし座3.55度で♃木星に□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)になります。

finding-aspect-ex-mercury-jupiter-006

♀金星のアスペクト

♀金星とアスペクトできるサインにいる天体は♃木星、♄土星、☿水星、♂火星です。
チェックしてみたのですが、♀金星は逆行しません。
このままサインの順番に沿って進んでいきます。そこで、♀金星のいる度数より後ろの度数にいる天体がいるかどうかチェックします。
♀金星:♌しし座25.61度
♃木星:♉おうし座1.07度
♄土星:♉おうし座14.62度
☿水星:♌しし座7.33度
♂火星:♏さそり座0.1度

全部、25度より小さい度数ですね。
このため、♀金星はどの天体にもアスペクトせずに♌しし座を通過してしまいます。

☉太陽のアスペクト

☉太陽とアスペクトできるサインにいる天体は、月、♃木星、♄土星、♂火星。
☽月はもう見たので除外します。
☉太陽はどんな時でも逆行しません
ですから、☉太陽よりも度数が大きい天体を探します。すると、♄土星を発見。☉太陽は♋かに座14.77度で♄土星と*セクスタイル(60度、2つ隣のサイン)になります。

♂火星のアスペクト

♂火星がアスペクトするサインにいる天体は、♃木星、♄土星、☉太陽、☿水星、♀金星です。
もう見てきた天体は除外して、♃木星と♄土星を考えましょう。
♂火星はしばらく逆行しないので、♃木星と♄土星に順番に☍オポジション(180度、反対のサイン)します。
まず、♏さそり座1.70度で♃木星に☍オポジション。
次に♏さそり座16.87度で♄土星に☍オポジションします。

♃木星のアスペクト

最後に♃木星です。
♃木星はしばらくすると逆行を始めて、♄土星にアスペクトすることなく♈おひつじ座へ行ってしまいます。

ハァハァ…
最初の頃は本当に大変だと思いますが、すぐに慣れるのでがんばってください(>_<)