3.学校の選択

2015/6/26 更新

「A校に一番行きたいんですけど、B校も勧められて迷ってます。どちらがいいですか?」
「私の娘が行こうとしている学校が2つあって、どちらがいいでしょうか?」

【学校の選択】
◆ ハウスと天体
 ・アスカーを表すハウスと天体 : 第1ハウス、ロード1、月
 ・アスカーの子供を表すハウスと天体:第5ハウス、ロード5
 ・学校を表すハウスと天体 : 第9ハウスとロード9
◆ アスカーの子供を表す天体と、学校を表す天体とのアスペクトやレセプションをチェック
 ・レセプションが良い状態ならば、その学校でうまくやっていけることを表す
 ・悪いレセプションならば、その学校でうまくやっていけないことを表す
 ・アスペクトがある場合には、アスペクトに注意
◆ 候補の学校が複数ある場合
 ・レベルに差がある場合は、第9ハウスと第3ハウスで区別する
 ・希望する学校があるかどうかで、天体の選び方が異なる

学校の選択については、アスカーが直接質問することもありますが、親からの質問も多いので、どちらも取り上げておきます。

最初に、天体を選びます。
アスカーを表す天体はロード1と月。
しかし、多くはアスカーの子供についての質問になるので、ロード5を使うことになるでしょう。
この場合、ロード1と月は質問に関係しないので本来は使いませんが、候補の学校が2つ以上ある場合、ロード1と月のレセプションやアスペクトは、どの天体がどの学校を表しているのか、手がかりになってくれる可能性があります。

小学校は第3ハウスによって表されます。
中学校以上の学校は第9ハウスになります。
高校、大学、大学院、専門学校などは全て第9ハウスです。

「彼女(子供)は学校でうまくやっていける?」
天体を選んだ後は、ロード5と、学校を表す天体のレセプションやアスペクトをチェックします。
良い関係ならば、学校生活は楽しくなるでしょう。
悪い関係ならば、学校生活は楽しめないものになるでしょう。
この時、レセプションが大切な要素になります。
学校を表す天体が、ロード5に対して良いレセプションなら、学校が子供に対して好意的なので、良い表示になります。
反対に、悪いレセプションならば、子供を傷つけてしまう可能性があるので、良い表示ではありません。

学校を表す天体のエッセンシャル・ディグニティも大切な要素になりますが、レセプションの方が重要な要素になります。
例えば、学校を表す天体のエッセンシャル・ディグニティがどんなに良くても、ロード5を傷つけていたら、子供にとっては苦しいということを表します。
これは少し考えてみればわかるのですが、例えば、そこがどんなに素晴らしい工科大学であったとしても、ピアノを弾くことができないなら、モーツァルトは楽しむことができないでしょう。

ロード5と学校を表す天体の間に、アスペクトを見つける必要はありませんが、もしアスペクトがあれば注目します。
もしオポジションでアスペクトしようとしていたら、やめておいた方がよいでしょう。

学校を選択する場合

学校の候補が2つ以上ある時は、まず最初に、学校を表す天体を選ぶ必要があります。
どの天体が、どの学校を表しているのでしょうか?
1.学校をレベルで区別できる場合
2.アスカーの言葉から選ぶ場合

1.学校をレベルで区別できる場合

学校をレベルで区別できる場合には、レベルの低い学校が第3ハウス、レベルの高い学校が第9ハウスになります。
例えば、2つの学校の偏差値に明らかな差がある場合が該当するでしょう。
ただし、アスカーが「偏差値など、レベルの差」に言及していない時は、この後で説明する、「アスカーの言葉から選ぶ方法」を使用してください。
アスカーの言葉や考えがホロスコープに現れるので、アスカーが偏差値に言及していない時に、レベルで区別する読み方を使用してはいけないのです。

また、「飛び級を勧められて、そのまま高校で上の学年に進学するよりも、大学への進学の方が良いかどうか」を占う時も、この方法を使用してください。

2.アスカーの言葉から選ぶ場合

学校をレベルで区別できない場合には、アスカーの言葉から選ぶことになります。
4.家を表す天体のところで説明した方法をそのまま使います。

第一候補の学校がある場合は、その学校を表すハウスと天体は第9ハウス、ロード9になります。
それ以外の学校は、アスカーの言葉から選んでください。
学校の特徴を、できるだけ簡潔に表現してもらいましょう。
例えば、「音楽の専門学校」なら金星、「できたばかりの新しい学校」なら月、という具合です。
さらに、「子供(アスカーの子供)は嫌がっているけど、私(アスカー)が好きな学校」という描写ならば、ロード5とアスカーを表す天体のレセプションに注目して天体を選びます。

第一候補がない場合には、全ての学校をアスカーの言葉から選びます。

第9ハウスのターンについて

この質問では、「子供にとっての学校」が登場しました。
チャートのターンを考えてみると、子供(第5ハウス)の学校(9番目)なので、「学校を表すハウスは第1ハウス(5+9-12-1)」になります。
しかし、このように第9ハウスをターンさせることはありません。
学校は「子供に所属するものではない」ため、第9ハウスをそのまま使うのです。
親から見ても、子供から見ても、「学校は共通の対象」なのでしょう。