引っ越し(留まるか、進むか)

2015/5/22 更新

引っ越しは人生の中で大きな決断の一つですよね。
とても迷うことなので、慎重に見ていきましょう!

「東京に留まるか、神戸へ引っ越すか迷っています」

引っ越しを占う時には、アスカーの話を頭の中で「○○に留まるか、それとも○○へ行くか」という形式に整理してから占います。
「AコースとBコース、どちらに進めば良いか」と考えても良いでしょう。
ホロスコープには、そのまま住み続けたときの見通しと、引っ越した場合の見通しが表示されます。
どちらかの方が良いとはっきり表示されることもありますが、Aコース・Bコースに大差がない場合もよくあります。こういう時はどちらを選んでも結果はあまり変わりません。
また、「苦しいことはわかっていても、やはりそちらへ行きたいと思います!」という方もいます。
例えば、「地元に戻ったら遊ぶところもないし駅も遠いし、苦しいってわかってはいるんですが、今はどうしても帰って親父の仕事を手伝おうと思います。」
応援してあげましょう( ^)o(^ )
アスカーの質問の焦点にも左右されますが、多くの場合、ホロスコープには、「その時点での見通し」が表示されるようです。
「寿司職人の修行のためですから、辛くても10年くらいは耐えようと思います」というような長期的な判断は、アスカーにしかできないことでしょう。
そのような状況の場合、たとえその選択が短期的には苦しいものでも、アスカーはその道を進もうとすることがあります。

【引っ越し(留まるか、進むか)】
◆ 基本のハウス
 ・留まる : 第1ハウス
 ・引っ越す : 第7ハウス
◆ 基本の天体
 ・留まる : ロード1
 ・引っ越す : ロード7
 ・アスカーを表す天体 : ロード1、月
 ・その他の天体
 質問によっては、その他の天体が登場することがあるので注意する
 例えば、近所の人ならロード3、仕事ならロード10など

◆ 留まる方が良い
 ・第1ハウス > 第7ハウス
 ・ロード1 > ロード7
 ・月かロード1が良い天体からセパレートしていて、これから悪い天体にアスペクトする
 ・第1ハウスに☊ノース・ノード
 ・第1ハウスにエッセンシャル・ディグニティの良い天体がいる
 ・ロード1か月が悪い変化をしようとしている
◆ 引っ越す方が良い
 上記の反対の表示の時
◆ 矛盾がある時
 留まる方が良いか、引っ越す方が良いか、出てきた表示を比較して判断する。どちらも同じくらいなら、留まっても引っ越してもあまり変わらない、と判断する。

第1ハウスと第7ハウス、ロード1とロード7

まずは、第1ハウスと第7ハウスを比べます。
第1ハウスは「留まった時の状態」を表し、第7ハウスは「引っ越した時の状態」を表します。
…どうしてでしょうか(-?-〆)
どうして第1ハウスが「留まる」で、第7ハウスが「引っ越す」なのでしょうか。何故か理由が記載されていないのですが、もし理由が判明したらまた更新します。

第1ハウスの方が状態が良い場合、留まる方がよいと判断します。
第7ハウスの方が良いならば、引っ越した方がよいと判断します。
例えば、第1ハウスにエッセンシャル・ディグニティの悪い天体がいれば第1ハウスが傷ついていると考え、留まるのはよくないと判断するのです。
逆に、第1ハウスにエッセンシャル・ディグニティの良い天体がいる場合は、第1ハウス(留まる)の方が状態が良いと考えます。

次にロード1(留まる)とロード7(引っ越す)を比較します。
ロード1の状態の方が良ければ、留まる方が良いと判断します。
例えば、ロード1のエッセンシャル・ディグニティやマイ・サイン(最高の状態)、ロード7のエッセンシャル・ディグニティがデトリメントなら、ロード1の方が状態が良いですね。
逆に、ロード1がデトリメントでロード7がイグザルテーションのような場合には、ロード7の方が良い状態にいることになります。

ロード1と月の変化

ロード1と☽月はアスカーを表します。
そこで、ロード1か月が「悪い変化」をしようとしていたら「引っ越すという変化 = 悪い」と判断します。
反対にロード1か月が「良い変化」をしようとしている場合には、「引っ越すという変化 = 良い」と捉えて、良い引っ越しになると判断します。
ただし、もし月がロード7の場合には、アスカーを表す天体として☽月は使えないので注意してください。

「変化」には「天体とのアスペクト」や「サインの変化」などがあります。
エッセンシャル・ディグニティの悪い天体にアスペクトしようとしていたら、「悪い変化になる」と考えます。
反対に、エッセンシャル・ディグニティの良い天体に対するアスペクトは、「良い変化になる」と考えます。
サインの変化は、例えばサインが変わることでエッセンシャル・ディグニティが改善する場合などを指します。
逆にエッセンシャル・ディグニティが悪くなる場合は、悪い変化になります。

引っ越しに関係する天体はロード1、月、ロード7になりますが、質問によってはロード3(近所の人)やロード10(仕事)などが登場します。
例えば仕事の関係で長期に渡り東京から神戸へ引っ越さなければならないというような場合、ロード10が目立つ天体として登場することがあるのです。
このような場合には、第1ハウス/第7ハウス、ロード1と月/ロード7の比較だけでなく、ロード10のエッセンシャル・ディグニティやアスカーを表す天体とのレセプションも含めて引っ越しの是非を判断してください。
例えば、ロード1(アスカー)がロード10(仕事)に☍オポジションしようとしていたら、アスカーと仕事の間に何か悪い衝突が予想されます。
もしかすると、転勤、転属などを巡って上司や会社と意見が合わないのかもしれません。そのような不安要素が無いかどうかアスカーに尋ねてみましょう。その不安要因を解消するためにできることを探します。
その上で、留まるか引っ越すか、どちらの選択肢が良いのかを判断していくことになります。
また、もし転勤先でトラブルが待っているとしたら、恐らくアスカーを表す天体とロード7との悪い関係で表示されることになるでしょう。

矛盾する表示が出てきたら?

引っ越しを占う際には、矛盾する表示が出てくることが多いでしょう。
例えば、ロード1がマイ・サイン、ロード7がデトリメント、同時に、第1ハウスにエッセンシャル・ディグニティの悪い天体がいる、というような状況です。
ロード1がマイ・サインでロード7がデトリメントなら、留まる方が良いと判断します。
しかしこの場合、留まることを表す第1ハウスにエッセンシャル・ディグニティの悪い天体がいるわけですから、留まることで何かしら傷つくことがあるのでしょう。
つまり、良いことと悪いことの両方があるよ、という判断になります。
ただそれでも、引っ越した場合にはデトリメントだけなので、それなら留まる方がまだマシかもしれません。
こういう判断は、アスカーに任せましょう。このような場合、アスカーには何かしら思い当たるフシがあることが多いので、アスカーと積極的に話してみてください。

特定の場所が登場した時

「就職するべきか、大学院へ進むべきか?」

このような質問は、引っ越しとは異なる種類のものです。
就職も大学も、「留まる」には当てはまっていませんよね。
そこで、このような質問を受けた時には、アスカーを表す天体と、その「特定の場所」を表す天体との関係を見ることになります。
例えば、このように就職と大学院が登場した場合には、第10ハウス(仕事)と第9ハウス(大学院)を比較します。

◆ 例
アスカーを表すハウスと天体 : 第1ハウス、ロード1、月
仕事を表すハウスと天体 : 第10ハウスとロード10
大学院を表すハウスと天体 : 第9ハウスとロード9
・ロード1とロード10が☍オポジションしようとしている : 仕事に就くと後悔することになりそう、もしくは長く続かないかもしれない
・月とロード9がお互い良いレセプションでアスペクト : 大学院へ行くと良い
・ロード1が第10ハウスにいて良いエッセンシャル・ディグニティの状態 : 仕事に行くと良い
・第9ハウス・カスプに☋サウス・ノードが☌コンジャンクション : 大学院へ行くと何かしら傷つきそう

また、これらの基本的な方法でどうしても判断がつかない場合には、ロード1か月を、頭の中でそのハウスに入れてみましょう。
この場合なら、第9ハウス・カスプと第10ハウス・カスプに置いてみて、エッセンシャル・ディグニティなどを比較してみるのです。
例えば、月を第9ハウス・カスプに置くとエッセンシャル・ディグニティがマイ・サインになり、第10ハウス・カスプに置くとペレグリンになるのなら、大学院(第9ハウス)の方が良さそうだな、と判断するのです。
…しかし、こんなテキトーな方法で本当に判断できるのでしょうか?
ジョン・フローリーはこういう風に解説していますが、本当に本人が使っているのか大分怪しいよなーという印象を受けます。「頭の中で置いてみる方法」、正直なところあまりお勧めできません。

祖国への帰郷

「ペルー(祖国)に帰るべきですか?」
「イタリア(外国)への移住はうまくいきますか?」

外国への引っ越しを占う方法は、行先によって2通りに分かれます。
行き先がアスカーにとって「祖国」の場合、その国は第4ハウスとロード4によって表示されます。
行き先がアスカーにとって「外国(祖国ではない国)」である場合、その国は第9ハウスとロード9によって表示されます。

外国だろうと隣の県だろうと、共に引っ越しであることには変わりありませが、もしアスカーの質問の中に「祖国」や「外国名」が登場した場合には、第7ハウスの代わりに、第4ハウスか第9ハウスを使うのです。

・行先が、アスカーにとっての祖国・母国の場合 : 第4ハウス
・行先が、アスカーにとっての外国の場合 : 第9ハウス

「祖国」はアスカーの認識に基づく

祖国と一口に言っても、アスカーにとってどのような存在なのか、話を伺うまでは判断がつきません。
例えば、30年育った祖国がペルーで、現在日本には半年しか住んでいない場合、アスカーにとっての祖国はペルーになるでしょう。
この場合は、第1ハウス(現在いる国 : 日本)と、第4ハウス(祖国 : ペルー)を比較します。
「引っ越し」で説明した方法を使い、判断してください。

また、もしアスカーはペルーで生まれてから5年ほど暮らしていただけで、その後40年も日本で暮らしている場合、日本はアスカーにとって既に祖国となっているでしょう。
そうすると、ペルーは外国として認識されているはずなので、第9ハウスとして登場するはずです。
この場合には、第1ハウス(現在いる国 : 日本)と第9ハウス(外国 : ペルー)を比較します。

しかし、迷うこともあります。
例えば、ペルーで生まれてからの12年を過ごし、現在日本に20年以上暮らしているような場合、一体どちらのハウスを見れば良いのでしょうか?
このような時は、ロード1と月のレセプションを確認してみましょう。恐らく、手がかりが見つかるはずです。
例えば、「どうしてもペルーへ行ってみたいんです!」
月(心)が、ロード4に対してマイ・サイン(大好き)なら、恐らく、ペルーを表すハウスは第4ハウスになります。

それにしても、アスカーの持つ国籍がストレートに「祖国」を表示するわけではないことには驚かされます。
国籍を持っているなら、そこがアスカーの祖国ではないかとも思うのですが、創造主さまはアスカーの価値観を重視しているということでしょうか。
「正しく区別できるかな?」と心配する必要は、それほどありません。
アスカーの話、ロード1と月のレセプションなどから、どちらのハウスが祖国を表しているのか、それほど苦労なく判断することができるでしょう。