2017/8/31 更新
セクト(sect)
セクトは天体のエッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティの両方、或いはどちらかが良くなる要素です。
天体がセクトにいれば、基本的にエッセンシャル・ディグニティが少し良い状態になります。程度としては、タームが加わるくらいになるでしょう。
さらにセクトにある天体は、アクシデンタル・ディグニティが少し良くなることがあるようです。残念ながら判断基準は不明なので、アクシデンタル・ディグニティについては改善してるかな程度に考えておけばよいでしょう。
それでは、セクトの見分け方から。
セクトの基本は天体の昼夜、ホロスコープの昼夜の区別に始まります。
【セクト(CL式)】
◆ 昼夜の天体の区分
・昼 : 太陽、土星、木星
・夜 : 月、火星、金星
・ホロスコープによって変わる天体 : 水星(後述)
◆ セクトの条件
・昼天体 : お昼のホロスコープでは地平線の上、夜のホロスコープでは地平線の下にいる時
・夜天体 : お昼のホロスコープでは地平線の下、夜のホロスコープでは地平線の上にいる時
昼天体は、昼のホロスコープでは地平線の上に、夜のホロスコープでは地平線の下にいる時にセクトになります。
夜天体はその反対です。
このセクトはその後、時代が進むにつれてハーブ(halb)やヘイズ(hayz)と呼ばれるさらに複雑な条件を持つ要素へと発展しました。これらは男性サインや女性サインなどが関係するのですが、ややこしいので説明は省略します。
セクトとジョイはサイン法とは分けて考える
セクトとジョイは、サインのエッセンシャル・ディグニティとは分けて考えてください。
例えば、金星がてんびん座1度にいてセクトの場合、金星のエッセンシャル・ディグニティはマイ・サインとセクト(ターム)になります。
サイン法によるマイ・サインのエッセンシャル・ディグニティに、セクト分の、タームくらいのエッセンシャル・ディグニティが加わるということです。
「セクトだからエッセンシャル・ディグニティがタームだけになる」ということではありません。
もう一つ、例えば太陽がみずがめ座1度にいてセクトの場合、太陽のエッセンシャル・ディグニティは「デトリメント+セクト」になります。
これはジョイも同様です。
例えば、金星がてんびん座1度にいて第5ハウスにいる状態でセクトの場合、、金星のエッセンシャル・ディグニティはマイ・サイン、ジョイ、セクトなので、「マイ・サイン+ターム+ターム」くらいになります。