2016/10/6 更新
タイミングを判断する方法には、常識法や過去イベント法の他にも例外的な方法が存在します。
【タイミングを判断する例外的な方法】
1.「すぐ」というタイミング
2.ホラリーに対するトランジット法でもタイミングが表示されることがある
1.「すぐ」というタイミング
イベント・アスペクトまでの度数が1度未満の場合は、単位が無視されてしまうことがあります。
例えば、イベント・アスペクトまでの度数が1度30分(1.5度)で、単位を考えてみたところ「月」だったとしましょう。
この場合、本来は1ヶ月半くらいでイベントが発生すると判断します。
しかし、もしイベント・アスペクトまでの度数が0.7度というように1度未満の場合はこの限りではなく、例えば20分後だったり1時間後だったり1日後だったり…という具合に、「すぐ」というアバウトな単位に変わってしまうことがあるのです。
はっきり区別する方法はないので、どちらも可能性としてアスカーに伝えておきましょう。
2.ホラリーに対するトランジット法でもタイミングが表示されることがある
ホラリーでタイミングを判断する方法は大きく分けると、実は2つあります。
一つはタイミングのページで説明した、移動速度の速い天体がイベント・アスペクトまでに進む度数から判断する方法。
もう一つが、ホラリーのホロスコープに対するトランジット法です。
この方法は、ホラリーのホロスコープに対して実際の天体がいつアスペクトするのかを元にタイミングを判断する方法です。
これからこの方法を説明しますが、その前に以下のページを読んでホラリーのホロスコープに対するトランジットの使い方を理解しておいてください。
【ホラリーのホロスコープに対するトランジット法】
・エレクショナル占星術とは
・1.トランジットとは
・2.ホラリーを使うエレクショナル
なお、説明する前に言うのもおかしな話かもしれませんが、この方法は実際には不要です。
当てはまらないわけでも使えないわけでもありませんが、無理に使う必要はなく、移動速度の速い天体がイベント・アスペクトまで進む度数からタイミングを判断する方法を用いれば十分です。
そもそもこのトランジット法は当てはまらないこともままあるので、実際のところ王道のイベント・アスペクトまでの度数からタイミングを出して、その裏付けのような形でなんとなくチラッと確認する、程度の使い道しかありません。
そのためホロスコープを見ていく技術が上がれば上がるほど、これから説明する方法は不要になっていくでしょう。
ただ、時たま当たった時には、「これこれこうやって、ほら、こんな風にもタイミングは出せるんだよ! これがホラリーに対するトランジット法なんだ。タイミングもピッタリ。どう? すごいでしょ!」という風に、なんとなく自慢する役には立ってくれます。無性に何かを自慢したくなってしまった時は使えるかな…?
では、ホラリーに対するトランジット法です。
【ホラリーに対するトランジット法】
・ホラリーの天体に対してトランジットの天体が実際にアスペクトする日か、トランジットの天体同士が実際にアスペクトする日にその出来事が起こると判断する
この方法では、ホラリーの天体とトランジットの天体、またはトランジットの天体同士が実際にアスペクトする日にその出来事が起こると判断します。
例えば、3月3日に何かを占って、火星と木星のイベント・アスペクトを探していたとしましょう。
やぎ座20度に木星、やぎ座10度に火星、どちらも順行中で、火星はやがて木星にコンジャンクションするとします。
例えば、3月17日に火星がやぎ座20度に来るとしたら、この日トランジットの火星がホラリーの木星にコンジャンクションすることになりますね。そこで、その日にその出来事が起こると判断するのです。
或いは、3月25日にトランジットの火星がトランジットの木星にコンジャンクションしたら、この日にその出来事が起こると判断します。
王道の方法に慣れてしまっていると、「え? そんな方法がうまくいくの?」と思うかもしれませんが、これがうまくいく時があるんですよ。驚きます。
四葉のクローバーみたいなものなので、どこかで見かけたら話のネタにでもしてください。
また、一つ注意しておいてもらいたいのですが、ホラリーに対するトランジットには使用法が2つあり、その重要度は全く異なります。両者を混同しないようにしてください。
【ホラリーに対するトランジットの使用法】
1.ここで説明したタイミングを特定するための例外的な方法(不要)
2.エレクショナル占星術として(重要)
ホラリーに対するトランジットは、何かしら行動するのに良い時期を選ぶエレクショナルとして用いる時、その真価を発揮します。
こちらはひじょうに重要な技術です。先の方になりますが、ぜひ学んで使いこなしてください。