2015/4/15 更新
「彼はできる?」
アスカーは彼がいるそうですが、新しい彼が欲しくなったそうです。
占いの流れ
1.質問をよく聞く
・誰が、質問しているのか
・デフォルト・オプション(起こる可能性が高いこと)を特定する
アスカーは彼がいるけれど、新しい彼が欲しい…ということは、今の彼とうまくいっていないということでしょうか。
「彼とうまくいっていないんですか?」
「そうではないんですが…、…、…、…。」
話しにくいみたいです!困りました(゚Д゚;)
このように悩み事の詳細を話したくない!という方はたまにいらっしゃいます。ただ、これは困りますよ。ホロスコープは占星術師の先入観と空想力で読んではいけないのです…
アスカーは現在の彼についてはどうしても話したくないようですが、どの天体が誰を表すかを特定せずに占うと、結果がとんちんかんなことになり兼ねないので、せめて天体を特定する作業だけでも手伝って欲しいのですが…やはり話したくないようです。困りました。
しかし、現実的にこういう時もあるんですよね。できるだけ話していただくしかないのですが、まぁ限界もあります。そこで、望ましくないことは承知の上で、やむにやまれず、空想力で読んでいきたいと思います。
なお、アスカーは新しい彼を探す気持ちは十分ありそうなので、デフォルト・オプションは、「できる可能性は高そう」にセットしました。
2.ハウスを決める
・何が、質問されているのか
アスカーを表すハウスは第1ハウス。彼を表すハウスは第7ハウスです。
3.ルーラーを決める
今回の占いで使用する天体を特定する
・ハウス・ルーラー、ナチュラル・ルーラー、文脈ルーラー
アスカーを表す天体はロード1の♀金星、月、女性なので♀金星。しかし♀金星はすでにロード1なので、♀金星と月。
彼を表す天体はロード7の♂火星、男性なので☉太陽。
しかし、現在つき合っている彼がいらっしゃるそうなので、♂火星と☉太陽が、果たして「将来の彼」なのか、「現在の彼」なのか、ここまで見た限りでは判断できません。
もし♂火星と☉太陽が将来の彼ならば、現在の彼を表す天体(文脈ルーラー)がどこかに表示されている可能性があります。
また、もし♂火星と☉太陽が現在の彼ならば、将来の彼を表す天体(文脈ルーラー)がどこかに表示されている可能性があります。
なんだか…難しい出発ですねー(@_@;)
4.レセプション(好き嫌い、関心)
アスカーのレセプションを見ていきましょう。
アスカーのレセプションを見ていくことで、(もしくはアスペクトを見ていくことで)おそらく、♂火星と☉太陽がどちらの彼を表しているのか、そして、どの天体が文脈ルーラーとして登場しているのか、判断できるはずです。
アスカーを表す天体は♀金星と月。
まずは♀金星から見ていきましょう。♀金星は♈おひつじ座にいます。♂火星に対してマイ・サイン(大好き)、☉太陽に対してイグザルテーション(夢中)です。
アスカーの「頭の中の考え」では、♂火星も☉太陽もステキ・キラキラなんですね(・∀・)
月(気持ち)はどうでしょうか?
☽月は、♑やぎ座2度にいます。♄土星に対してマイ・サイン、♂火星に対してイグザルテーションです。
アスカーの気持ちは、♄土星が大好きで、♂火星に夢中ですね。
♄土星は何を表しているのでしょうか?
たーくさんの可能性があります。ロード4であり、ロード5であり、もしくはナチュラル・ルーラーかもしれず、文脈ルーラーかもしれません。今はよくわかりませんが、アスカーに確認しながら進めましょう。
♂火星がダブルで登場しました。
アスカーは♂火星の事が大好きです。では、この♂火星は何を表しているのでしょうか?「現在の彼」でしょうか?
でもそう考えると少しおかしい気がします。そんなに好きな彼がいるなら、他の人を探そうとする可能性は低いでしょう。そうすると、♂火星は多分「新しい彼」を表しているのでしょう。
この良いレセプションは、「新しい彼に対する期待」を表しているものと思われます。そうすると、新しい彼を表す天体は、♂火星と☉太陽になりそうです。
では、「現在の彼」を表す天体は、どの天体でしょうか?
その前に、現在の彼を表す天体を探す必要はあるのでしょうか?
恐らく、探す必要はあると思います。
というのは、状況を理解しないままに占うと、ホロスコープの表示を読み違える可能性が高くなるからです。
確かに、ここまでアスカーのレセプション(気持ち)を見てきた範囲では、新しい彼を表す天体は♂火星と☉太陽で良いと思います。
しかし、この先何が出てくるかは予想がつきません。この後ホロスコープを読み進めるうちに、何か違和感を覚え始めないとも限らないし、違和感なく間違えたまま読み進めてしまう可能性も否定できません。
そのため、現在の彼を表す天体を特定することは無駄ではないと考え、このまま彼を表す天体を探していきましょう。
今回登場している「現在の彼」のように、「文脈ルーラーとして登場する天体」を探す時は、本来はアスカーと話しながら探していきます。
「その人のことは大好きですか?」
「いいえ、大嫌いです。」
「ありがとうございます。(それじゃ、悪いレセプションだろうな)」
しかし今回、アスカーは現在の彼について口を閉ざしているので、現在の彼についてアスカーから入手できる情報はありません。あくまで、推測を元に探していきます。
では、探索を始めましょう。
このように重要な天体を探す時には、強いレセプションだけに注目します。強いレセプションとは、マイ・サイン、イグザルテーション、デトリメント、フォールの4つです。
好きグループ:マイ・サイン、イグザルテーション
嫌いグループ:デトリメント、フォール
トリプリシティ、ターム、フェイスはこの4つのレセプションに比べると遥かに弱いレセプションなので、注目する必要はほとんどありません。
たまに、極まれに、もしかすると注目する必要が出てくるかもしれませんが、基本的には無視して構いません。
よろしいですか?(^^)
最初は、♀金星を見てみます。
♀金星は♈おひつじ座にいますね?4つの強いレセプションを見てみましょう。
・♂火星に対してマイ・サイン
・☉太陽に対してイグザルテーション
・♀金星に対してデトリメント
・♄土星に対してフォール
♂火星と☉太陽に対するレセプションはもういいですね。大好きです。
♀金星と♄土星が出てきました。
今は、相手に対するレセプションを考えているところなので、♀金星の♀金星に対するレセプションは除外しましょう。
すると、残るは♄土星。♄土星に対するレセプションがフォール(失望する)です。良いか悪いかはさておき、アスカーは♄土星に対して強い関心を寄せていますね。
「新しい彼」を探そうとするくらいなので、アスカーの「現在の彼」に対する気持ちは、たぶん悪いものだろう、と想像すると、この♄土星に対するレセプションは状況に当てはまっている気がします。現在の彼を表す天体は、もしかすると♄土星かな?
♄土星を頭に入れておいて、次に月のレセプションを見てみましょう。☽月は♑やぎ座にいます。
・♄土星に対してマイ・サイン
・♂火星に対してイグザルテーション
・月に対してデトリメント
・♃木星に対してフォール
また♄土星が出てきましたね。
♄土星に対してマイ・サイン(大好き、支配されている)です。ロード1の♀金星は♄土星に対してフォールで、深い失望を表していました。それなのに、気持ちを表す☽月は♄土星の事が大好き、という表示です。
ん?どういうことかな?
何か嫌なことがあって、♄土星には失望してしまっているけど、でも気持ちの上ではまだ好きということでしょうか、それとも何か嫌なことがあって、♄土星には失望してしまっているけど、気持ちは支配されてしまっているということでしょうか。
どちらなのかよくわかりません。しかし、とにもかくにもますます♄土星が怪しい感じです。
月の♂火星に対してのイグザルテーション(夢中)はすでに見ました。
今は相手に対するレセプションを考えているところなので、月の月に対するレセプションは除外しましょう。
ただ、月のエッセンシャル・ディグニティはデトリメント(損害、衰弱)です。アスカーの心が非常に傷ついていることがわかります。しかもよく見ると♑やぎ座の2度なので、♑やぎ座に入ったばかりです。
サインが変わっているので、アスカーの心を表す月のエッセンシャル・ディグニティとレセプションが最近大きく変わった可能性があります。この変化はチェックしなければなりません。
♃木星に対してはフォール(失望する・失望させる・落とす・憎悪する)。♃木星に対する深い失望を表します。
現在までのところをまとめると、アスカーを表す天体は♄土星と♃木星に対して強い関心を寄せていることがわかりました。どちらも怪しいですね。
では月のレセプションがどう変わったのかチェックしてみましょう。
☽月は♑やぎ座に入る前に♐いて座にいました。♐いて座にいる時の月のレセプションを見てみます。
・♃木星に対してマイ・サイン
・イグザルテーションの天体:なし
・☿水星に対してデトリメント
・フォールの天体:なし
急に☿水星に対するレセプションが登場しましたね。しかしその前に…、おや?♃木星に対するレセプションが、大きく変わっていますね?
もうたまりませんねーこのわざとらしさー!どーにもならなーい!このために生きてきたー!(≧◇≦)
ちょっと興奮しすぎました笑 ええと、月(アスカーの気持ち)は♐いて座にいた時♃木星のことが大好き(マイ・サイン)だったのに、最近♑やぎ座に入って失望(フォール)したようです。
なんだか♃木星が怪しくなってきました。怪しくなってきましたどころではないのですが、この♃木星は怪しいなーという目で、ホロスコープをもう一度眺めてみましょう。
♀金星と♃木星に注目してください。♀金星は♈おひつじ座14度、♃木星は♊ふたご座12度。*セクスタイルからセパレートしていますね!?2つの天体はアスペクトしていました!
アスペクトは、レセプションと並んで文脈ルーラーを探す際、大きな手掛かりになってくれる要素です。
なんとこの♃木星は、その両方に当てはまっていますよ(゚∀゚)
☿水星に対するデトリメントも気になるところですが、ここでは先に♃木星の分析を終わらせてしまいましょう。
♃木星が怪しいなと思ってきましたが、この♀金星と♃木星のセパレートは決定打になりそうです。
恐らく、現在の彼を表している天体は♃木星でしょう。確かに♄土星もあやしい天体ですが、月のレセプションを考えると♃木星の方が遥かに怪しいし、しかも、アスカーを表す天体と♄土星の間にアスペクトはありませんが、♀金星は♃木星とアスペクトしていました。
この推測が正しいのかどうかを確かめるために、さらに♃木星のレセプションも確認します。たぶん、良いレセプション(気持ち)は登場しないでしょう。もし♃木星がアスカーのことを好きなら、アスカーが失望するはずないですからね。♃木星のレセプションは以下の通り。
・☿水星に対してマイ・サイン
・イグザルテーションの天体:なし
・♃木星に対してデトリメント
・フォールの天体:なし
今は♃木星の自分以外の人に対するレセプションを分析しているところなので、♃木星の♃木星に対するレセプションは除外します。
ここに、また☿水星が出てきましたね。☿水星に対してマイ・サイン(大好き)。☿水星の事が大好きです。
そして、ここには♀金星も月も登場しませんでした。♃木星はアスカーに対して完全に無関心です。これなら文脈はおかしくありません。アスカーは♃木星の事が大好きだけれど♃木星はアスカーに対して無関心、しかも♃木星は☿水星のことが大好き。何やら…話が見えてきましたね。
それでは☿水星は?
ホロスコープを眺めてみると、☿水星は♓うお座15度にます。
♃木星に対してマイ・サイン(大好き)。さらに、♃木星は♊ふたご座12度、☿水星は♓うお座15度なので、♃木星と☿水星は□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)になっています。オーブ・アスペクト(相互に影響)の状態です。
ああ、♃木星と☿水星は、何かしらコンタクトがあるようですね。しかもお互い両想い。
アスペクトが□スクウェアなので、簡単な関係とは言えないようです。もし☿水星が「人」を表していたとすると、会うのに苦労したりしているのかもしれません。
もちろん、☿水星が「人」以外の「物/事」を表している可能性もありますが、「現在の彼の恋人」を表している可能性も高そうです。というか、アスカーの頑なな態度も考慮すると、もうほとんど間違いないように思えます。
恐らくアスカーは、彼が浮気していることに気づいてしまったのでしょう。だからこそ、「新しい彼はいつできそうか」という相談につながってしまったのではないでしょうか。
そう考えながら、もう一度ホロスコープを見てみます。アスカーを表す♀金星と月が、☿水星とどのように関っているのか、注目してください。
アスカーを表す♀金星が、ある天体と☍オポジション(180度、反対のサイン)になっているのですが…気づきますか?
そうです、☿水星のアンティシア(仮想上の天体)と、☍オポジションになっているのです。☿水星のアンティシア(仮想上の天体)を探してみましょう。
☿水星は♓うお座15.08度。♓うお座のアンティシア・サインは♎てんびん座。
30 - 15.08 = 14.92度
♎てんびん座14.92度です。♀金星は♈おひつじ座14.00度にいるので、☍オポジションになっていますね。
このアスペクトは、「これからイベント・アスペクトする」とも考えられるし、「オーブ・アスペクト(相互に影響)の状態にいる」とも考えられます。
しかし、何しろアスカーがこのことについて話したくない状態なので、どうにも決めかねます。
もしかすると、「この後隠れたところで彼の浮気相手と悪い接触がある」のかもしれないし、それとも、「隠れたところから既に悪い影響を受けている」のかもしれません。
一応、♀金星(アスカー)と♃木星(彼)がセパレートしていたことを思い出すと、後者の可能性が高いように思えます。なぜなら、♃木星は☿水星とオーブ・アスペクト(相互に影響)で結ばれていたので、言ってみればこの♃木星と☿水星はセットのようなものになり、つまりアスカー(♀金星)はこの彼・浮気相手ペア(♃木星・☿水星ペア)に「既にコンタクト済み」と考えられるためです。
では、月(心)の☿水星に対するレセプションはどうでしょうか?
月(アスカーの気持ち)は♐いて座にいた時、☿水星に対してデトリメント(大嫌い・傷つける)で、その後♑やぎ座に入りペレグリン(無関心)になります。少し前までその彼女のことが大嫌いだったけれど、今はもうどうでも良いのでしょう。彼に対する深い失望(フォール)だけが残っている状態です。
繰り返しになりますが、月のエッセンシャル・ディグニティはデトリメント(損害、衰弱)なので、非常に悪い状態です。アスカーが♃木星に深く失望し、現在、非常に傷ついている状態を表しています。
この「デトリメント」という状態を、ホラリーを始めたばかりの人はなかなか想像がつかないと思いますが、ここで是非想像してみてください。
大好きだった彼に浮気されて、しかも彼とその彼女は両想い!ボロボロですよね?
デトリメントはこのように、非常に苦しい、とても悪い状態を表します。人生がガラガラと崩壊していく音を、聞き取ってください(+o+)
さて、色々なことがわかりました。
アスカーに確認することはできませんが、アスカーはどうやら現在、失意のどん底にいるようです。
そうそう、最後にそれぞれの登場人物の、自分自身に対するレセプションを見てみましょう。
レセプションには、相手に対するものと自分に対するものがあります。
多くの場合、相手に対するレセプションの方が重要になりやすいのですが、たまに、自分自身に対するレセプションも重要になることがあるので、忘れずにチェックしてください。
今回の登場人物で、自分自身に対するレセプションとして気になるものは以下の通りでした。
・♀金星が♀金星に対してデトリメント(大嫌い・傷つける)
・月が月に対してデトリメント
・♃木星が♃木星に対してデトリメント
まず♀金星から見ていきましょう。
♀金星は、♈おひつじ座にいます。この♈おひつじ座は第7ハウス・カスプのサインでした。4.色々な注意点のページで見たように、このようにロード1が第7ハウス・カスプのサインにいる時は、純粋に「アスカーが彼のことを大好き」という状態を表します。
そして同時に、エッセンシャル・ディグニティは必ずデトリメント(損害、衰弱)になり、ロード1(ここでは♀金星)のロード1に対するレセプションは必ずデトリメント(大嫌い・傷つける)になります。
これはホロスコープの構成上、どうしても避けることのできない必然的な帰結なので、このエッセンシャル・ディグニティの悪さも、ロード1(自分自身)に対するレセプションの悪さも、無視します。
ですからこのホロスコープでも、♀金星の♀金星に対するレセプションの悪さは無視します。
次に、月のレセプション。
☽月は、月に対してデトリメント(大嫌い・傷つける)。気持ちが気持ちを傷つけているのでしょうか?月のエッセンシャル・ディグニティが悪いことを考えると、惨めな気持ちが、余計気持ちを惨めにさせているのかもしれません。
ただ、はっきりとはわからないので、無理に解釈することもないでしょう。
最後に♃木星のレセプション。
♃木星は☿水星のことが大好き(マイ・サイン)でしたね。エッセンシャル・ディグニティがデトリメント(損害、衰弱)の状態で、☿水星のことが大好きで、♃木星に対してデトリメント(大嫌い・傷つける)。
うーん…、もしかすると、エッセンシャル・ディグニティが悪い状態なので、彼は何か悪い状態にいるのかもしれず、そしてそのために、自分自身に対して嫌悪感を抱いているのかもしれません。
しかし、あくまでもこれは推測に過ぎません。♃木星の♃木星に対するレセプションが重要になるとも思えないので、特に気にすることはないでしょう。
今回のホロスコープでは、自分自身に対するレセプションはそれほど重要性を持たなかったようですね(゜゜)
ところで、話が少しずれるのですが、♂火星について少し触れておきましょう。
今回のホロスコープで、ロード7の♂火星は、第7ハウス・カスプのサイン(♈おひつじ座)にいます。当然エッセンシャル・ディグニティはマイ・サイン(最高の状態)になり、♂火星に対するレセプションはマイ・サイン(大好き)、♀金星(ロード1)に対するレセプションはデトリメントになります。
もしアスカーの質問が、「好きな人がいて、その人の気持ちを知りたい」というものだった場合に、このようにロード7が第7ハウス・カスプのサインにいると、ロード7のロード1に対するレセプションは自動的にデトリメント(大嫌い・傷つける)になります。
しかしこの時には、デトリメントを捉えて「アスカーのことが大嫌い、もしくは傷つける」と解釈するよりも、自分自身に対するレセプションがマイ・サイン(大好き)だから、「自分のことで頭が一杯」と解釈する方が状況に当てはまるケースが多いので注意が必要です。ただ、もちろん、どちらにせよ良い表示ではありません。
この時なぜ、「大嫌い、傷つける」という意味が消えてしまうのか、その理由は定かではありませんが、レセプションを解釈する時には、否定的なレセプション(デトリメント、フォール)よりも、肯定的なレセプション(マイ・サイン、イグザルテーション)を優先する方が、状況に合うことが多いようです。覚えておいてください。
5.エッセンシャル・ディグニティ
月、♀金星、♃木星のエッセンシャル・ディグニティは既に見ましたね。
他の天体のエッセンシャル・ディグニティは、特に重要になるとも思えないので飛ばします。
6.アクシデンタル・ディグニティ
・天体のスピードと、進む方向(逆行、ストップ)
天体の進む方向は大切な要素になります。アスペクトのところで見ていきましょう。
【無関係、または関係が薄い項目】
・星座のカテゴリー
・ハウスの場所
・ハウスによる強弱・コンバスト、サンバーン、☉太陽の正反対
・天体からのオーブ・アスペクト(サンド、またはアスペクト・サンド)
・月のノード
・恒星(レグルス・スピカ・アルゴル)
・月のボイド
・ジョイ
7.アスペクト
ここまで振り返ると、♃木星が現在の彼、♂火星と☉太陽が将来の彼、という天体の選び方は正しいようです。
アスカーは「現在の彼」については話したくないようなので、そのことについてはそっとしておきつつ、今後「新しい彼」ができそうかどうか見ていきましょう。
新しい彼を表す天体は♂火星と☉太陽です。
アスカーを表す天体と新しい彼を表す天体の間に、アスペクトはあるでしょうか。
まず、♀金星(ロード1)のアスペクトを考えます。
♀金星は♂火星に近いところにいるので、うまくいけば☌コンジャンクションになりそうです。
現在、♀金星、♂火星の進む方向はどちらでしょうか?
ホロスコープを見てみると、♀金星は順行中。☉太陽の近くなのでしばらくは順行のままです。(なお、☿水星と♀金星は、占星術ソフトを使わなければ順行中なのか逆行中なのか判断することはできません)
♂火星は☉太陽の近くにいるので、しばらく順行のままになります。(♂火星、♃木星、♄土星は占星術ソフトを使わなくても順行中か逆行中か判断がつきます)
♀金星と♂火星の進むスピードを比べると、♀金星の方が速いので、♀金星はこの後♂火星に☌コンジャンクションするでしょう。占星術のソフトで時間を進めてみると、♀金星は♈おひつじ座19.97度のところで♂火星と☌コンジャンクションします。恐らくこのタイミングで、新しい彼と出会うことになるでしょう。
そうそう、大切なことですが、レセプションのところで、♀金星と♂火星のお互いのレセプション(気持ち)を考慮していませんでしたね?
つきあえる?のページで説明したように、まだ出会っていない恋愛関係を占う場合は、このようにレセプションを考える必要はないようなのです。
レセプションが良くてもつきあえなかったり、悪くてもつきあえたり。このあたり…いまだに、僕には謎です(@_@)
そんなわけで、♂火星の♀金星に対するレセプションはデトリメントなのですが、これは無視しましょう。
7ー2.タイミング
♀金星と♂火星がアスペクトすることがわかったので、タイミングを計算してみます。
♀金星は、何度進むと♂火星と☌コンジャンクションするでしょうか?
19.97 - 14.00 = 5.97度
“単位のセット”を特定します。
新しい彼が数日後にできるとは考えにくいので、「週、月、年」でしょう。
サイン・ハウス法から、単位を特定します。
♀金星は第6ハウス、♈おひつじ座。第6ハウスはケイデント・ハウスなので、「速い」、♈おひつじ座は活動サインなので、「速い」。
速い + 速い = 速い
そうすると、「週」ですね。
しかし、もう一度♀金星のいる場所を見てみると、第7ハウス・カスプに近い場所です。第7ハウス・カスプが♈おひつじ座21.88度なので、第7ハウス・カスプとの距離を計算してみると、
21.88 - 14.00 = 7.88度
5度前ルールよりは少し広いのですが、しかし、近い気がします。
もし、「第7ハウスにいる」と考えると、第7ハウスはアンギュラー・ハウスなので、単位が「遅い」になります。その場合は、
遅い(第7ハウス) + 速い(♈おひつじ座) = 真ん中
となり、単位は「月」になります。
うーん。迷ったあげく、どちらもありえると判断しました。
6週間後か、6ヶ月後、新しい彼に出会うでしょう。
8.アンティシア(仮想上の天体)
ホロスコープを見ると、♀金星が☿水星のアンティシア(仮想上の天体)と☍オポジションになっていましたね。
先ほどの話では、この☍オポジションはオーブ・アスペクト(相互に影響)だろうということで、イベント・アスペクトは考慮しないことにしましたが、このアスペクトが、♀金星と♂火星のアスペクトを妨害している可能性も否定できません。
♀金星は現在♈おひつじ座14.00度にいて、この後♎てんびん座14.92度にいる☿水星のアンティシア(仮想上の天体)に☍オポジションになった後、♈おひつじ座19.97度で♂火星と☌コンジャンクションになります。
そこで、この☿水星のアンティシアとの☍オポジションが妨害になるかどうかですが、その可能性は低いと思います。
何故かと言うと、
・アンティシアに対するアスペクトが妨害になる可能性はそもそも低い
・♀金星と♂火星のアスペクトは☌コンジャンクションなので、妨害を乗り越えやすい
・♀金星の♂火星に対するレセプションはマイ・サイン(大好き)なので、なおさら♀金星は♂火星と☌コンジャンクションしたいはず
というわけで、この☿水星のアンティシア(仮想上の天体)が妨害になっている可能性は低いと考えるのです。
【無関係、または関係が薄い項目】
9.月が主役の天体として登場した場合は、
・月の光のチェック
・炎の道(The via combusta)
10.恒星
11.アラビアン・パート
結論:6週間後か、6ヶ月後、新しい彼に出会う可能性がある
結果:7ヶ月後、新しい彼ができた
6ヶ月後だったようですね(^ω^)
6ヶ月後に出逢い、その1ヶ月後からつき合い始めたそうです。
しかし、今振り返ると、この♀金星と♂火星のアスペクトが新しい彼との出会いを表していたのは、アスカーにとってはラッキーだったなーと思います。
アスカーを表す天体と彼を表す天体のアスペクトが、新しい彼の候補の人との出会いで終わる場面を、他のホロスコープで何度も目撃してきました。
コーヒーを飲んだだけでバイバイから、何度かデートまでは行ったもののうまくいかなかったり、あるいは危うくだまされかけたり…本当に関係が始まるかどうかは、判断できませんでした。
だから、もし今僕がアスカーに占い結果を伝えるとしたら、「6ヶ月後に、新しい彼の候補に出会う可能性があります。ただ、あくまで候補なので、お茶を飲んでさようならということもあり得ますよ」と伝えるでしょう。