第1ハウス

2014/5/15 更新

第1ハウスの表す内容

第1ハウスは、アスカーを表すハウスです。
「時計はどこ?」のように、アスカーが登場しない質問もありますが、質問の中心人物になることもよくあります。

「(アスカーは)彼とつきあえる?」
「(アスカーの)仕事は決まる?」
「(アスカーに)子供はできる?」

アスカーは重要な登場人物ですね。

そこで、ホロスコープを作ったら、まずアスカーを確認します。
ホロスコープの中には、アスカーを表す場所と天体があります。

【アスカーを表す場所】
 ・第1ハウス・カスプ
 ・第1ハウスの中(第1ハウス・カスプの5度くらい前から、第2ハウス・カスプの5度くらい前まで)
【アスカーを表す天体】
 ・ロード1(第1ハウス・カスプのサインの支配星)
 ・月(アスクトとして登場しない時のみ、アスカーのサブ・ルーラーとなる)

この2つの場所と2つ(もしくは1つ)の天体が、アスカーを表します。
全部合わせると4つ(もしくは3つ)もありますが、バラバラではありません。
全てひっくるめてアスカーだと考えます

例えば、第1ハウス・カスプの状態が良くて、ロード1の状態が悪い時、
「アスカーの状態は良い、アスカーの状態は悪い…え? どっち?」と困ることはありません。
良いことと悪いことが、アスカーに対して同時に起こっている、と考えるのです。

それでは、順番に説明していきましょう。

アスカーを表す場所

最初は”第1ハウス・カスプ”です。
正確には、第1ハウス・カスプの前後2、3度程度を指します。
このエリアは非常に重要で、“アスカーを顕著に表す場所”という意味を持ちます。

「顕著(けんちょ)に」とは、特にはっきりと、目に見えるほどの特徴でアスカーを表す、という意味です。

わかりにくいので、”第1ハウスの中”と比べてみましょう。

※”第1ハウスの中”は、第1ハウス・カスプの5度くらい前から、第2ハウス・カスプの5度前くらいまでを指します。
5度前ルールです(^ω^)

第1ハウスの中も、アスカーを表す場所です。
しかし、第1ハウスの中は第1ハウス・カスプほどには、アスカーをはっきり表すことはありません。

例を挙げましょう。
「指輪はどこ?」

指輪を表す天体が第1ハウス・カスプにいれば、指輪は「アスカーのすぐ近く」にいることを表します。
恐らく、アスカーは指輪を身につけているでしょう。
上着のポケットやバッグの中などです。

しかし、もしも指輪を表す天体が第1ハウスの中のどこかにいれば、「アスカーの部屋のどこか」を表す可能性が高くなります。
確かにアスカーの部屋もアスカーの近くですが、第1ハウス・カスプ(身につけているくらい近い)ほどではないのです。

同様のことが、いろいろな質問に当てはまります。

例えば、
「旅行は安全?」
エッセンシャル・ディグニティ(本質の良さ)の悪い火星が、
第1ハウス・カスプにいる時と、第1ハウスの中にいる時では、意味が少し異なります。

第1ハウス・カスプに悪い火星がいれば、これはかなり危険です。
何らかの深刻なトラブルが起こる可能性を表します。

しかし、もしも第1ハウスの中に悪い火星がいれば、トラブルは起こるかもしれませんが、深刻になるとは考えません。
第1ハウス・カスプから遠ければ遠いほど、もし起こったとしても軽いトラブルで済む、と考えるのです。

このように、“第1ハウス・カスプ”も”第1ハウスの中”もアスカーを表す場所ですが、重要性を比べれば、第1ハウス・カスプの方が遥かに重要な場所なのです。

アスカーを表す天体

次にアスカーを表す天体を見てみましょう。
アスカーを表す天体は、まずロード1です。
ロード1は、第1ハウス・カスプのサインの支配星の天体です。
例えば、第1ハウス・カスプがさそり座なら火星。
しし座なら太陽。うお座なら木星です。

それから、アスカーを表すサブ・ルーラーの天体として月が登場します。
ただし、もし月がアスクトを表す天体である場合には、月はアスカーを表す天体とは考えません。

例えば、「仕事は決まる?」
第10ハウス・カスプがかに座である時、仕事を表す天体はかに座の支配星の月になります。
アスクトを表す天体が月ですね?
こういう場合には、月はアスカーを表す天体としては使えないのです。

また、人間関係の質問では、ロード1と月は扱い方が少し異なるので注意してください。
ロード1が”アスカーの体や頭の中の考え”を表す一方、月は”アスカーの心の中の気持ちや感情面”を表します。
考えと気持ちは一見同じように見えるかもしれませんが、異なるものとして登場します。
ほら、試験1週間前には勉強しなきゃーって考えてるのに、実際には当日の朝まで勉強できないことってあるじゃないですか?
あんな感じですね。

質問が人間関係以外の場合、月は単純にアスカーを表す天体として扱いますが、たまに例外もあります。
少しずつ例が出てくるので、その時に解説していきます。


私 or 私たち

第1ハウスはアスカーを表します。”私”ですね。
しかし時々、第1ハウスは”私たち”を表すことがあります。

何が違うのでしょうか?

質問の焦点が、”私”にあるのか”私たち”にあるのかによって、第1ハウスがどちらを表すのか決まります。

例えば、「私(アスカー)は、彼とつきあえますか?」
これは、アスカーと彼がはっきり区別されていますね。
ですから、第1ハウスはアスカーだけを表すことになります。

しかし、例えば「今度彼と旅行に行く予定なんです。どうですか?」

この質問は、「私たち、旅行に行くんです。どうですか?」という風に、第1ハウスを”私たち”と解釈します。
アスカーの質問の焦点は”旅行”にあり、”彼”にはないからです。

同様に、「今度、家族で旅行に行くんです。どうですか?」という質問も、第1ハウスを”私たち”と考えます。

質問の焦点がどこにあるのかによって、第1ハウスを”私”と考えるのか、”私たち”と考えるのかが決まるのです。
人数は関係ありません。
2人で行く家族旅行も、30人で行く社員旅行も、同じように”私たち”として扱います。
アスカーの言葉に耳を傾けて、判断してください。