5.どんな職場?

2015/10/9 更新

仕事が決まるかどうか知りたいという質問が、「仕事は決まる?」でした。
ここで説明する「どのような職場?」は、内定は既にほぼ確実だけれど、働き始めても良いか不安、という質問です。
「思い返してみると、面接で会った上司とは、反りが合わないかもしれない…」ということはありますよね。

アスペクトとレセプション

今回は、「その職場でうまくやっていけるかどうか」を質問されています。
仕事が決まることは(ほぼ)確実なので、アスカーを表す天体と仕事を表す天体の、「決まるかどうか」を表すアスペクトは不要になります。
ただ、もしアスペクトがある場合には、そのアスペクトの性質を考えます。
もしアスカーを表す天体と仕事を表す天体の間に☍オポジションのような悪いアスペクトがある場合、仕事を長く続けられないか、もしくは後々、後悔することになるでしょう。
また、お互いに対するレセプションが悪い状態でのアスペクトにも注意します。
そのタイミングで、何かしら関係が悪化する出来事が起こる可能性があります。

どちらの場合も、タイミングに注意しておいて、できるだけ避けるようアスカーに伝えます。
例えば、ロード1とロード10が☍オポジションしてしまうタイミングがおよそ3週間後、と特定できたら、その時期会社の上司と揉めないように注意を促すのです。
実際のところ、その出来事を避けられるかどうかは、その時の状況次第になるでしょう。
「避けられたかもしれない」こともあれば、「不可避」なこともあり、この判断は難しいところです。

ロード10のエッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティ

ロード10のエッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティをチェックしてみましょう。職場の様子について、何かヒントになるようなことが表示されているかもしれません。

例えば、ロード10のエッセンシャル・ディグニティがデトリメントにいれば、「職場の状態が悪い」と推測できます。
ロード10がマイ・サインにいれば、「職場の状態が良い」と推測できます。
さらに、ロード10とその他の天体との関係を見ることでも、職場の様子について、ヒントを得られるかもしれません。
例えば、ロード10がロード7と☍オポジションしている場合、職場の上司と同僚になる人が対立しているのかもしれません。
また、ロード10がサインを変化する場合には、エッセンシャル・ディグニティの変化にも注目します。
例えば、良い状態から悪い状態になる時は、会社の状況が悪くなることを表します。
その他にも、第10ハウスに☋サウス・ノードがいれば、アスカーが傷つくかもしれません。
第1部のアクシデンタル・ディグニティの項目をよく見直しておいてください。

ロード10のエッセンシャル・ディグニティを考える時には、気をつけて欲しいポイントがあります。
占った時に表示されるこれらロード10のエッセンシャル・ディグニティの良さや悪さは、絶対的な基準ではなく、相対的な基準なのかもしれないのです。

エッセンシャル・ディグニティには、良いエッセンシャル・ディグニティと悪いエッセンシャル・ディグニティがそれぞれ何種類もありました。
マイ・サイン、イグザルテーション、トリプリシティ、ターム、フェイス、ペレグリン、デトリメント、フォール…。
これらのエッセンシャル・ディグニティを、額面通りに受け取らず、「現在の会社の状況が、このエッセンシャル・ディグニティの目盛りで表現されている」と考えることがあるのです。

例えば、日本でも有名な優良大企業「ダイギョー」という会社があり、占いをした時に♃木星で表わされていて、♃木星のエッセンシャル・ディグニティがマイ・サインだったとしましょう。
マイ・サインなので、「ダイギョーが現在とても良い状況にいる」という可能性もありますが、そうではなく、ただ単に、「マイ・サイン = ダイギョーの現在の状況」なのかもしれないのです。
これは、ダイギョーの現在が好調、不調に関わらず、その現在の調子がマイ・サインで表されているかもしれない、ということです。

例えば、アスカーにダイギョーの今の業績を尋ねてみたところ、「ダイギョーの業績は、今とても悪いですよ」という答が返ってきたとします。
「マイ・サインだから調子は良いはず」と思い込んでいると、ここで肩透かしを食らいます。
「あれ? 変だな、おかしいな。」
しかし、このエッセンシャル・ディグニティが、ただの相対的な基準で登場していたとすれば、おかしいことではありません。
この場合、もしダイギョーを表す♃木星が♐いて座(マイ・サイン)29度にいて、サインを変わろうとしていていたら、つまり♑やぎ座に入ってエッセンシャル・ディグニティが悪くなろうとしていたら、この先の見通しはどうなるでしょうか?
現在の状況よりさらにヒドい状況になりますよ、という意味になるので、お先真っ暗ですよね。
こういうことがあるので、ロード10のエッセンシャル・ディグニティには、十分注意しておいてください。

現実的に

仕事に関して、現実的な見方を忘れないようにしましょう。
世の中には、色々な会社があり、良い会社も悪い会社もあります。
社員を大切にする会社がある一方で、ブラック企業もあり、控え目な人に合う会社があれば、目立ちたがりな人に合う会社もあるでしょう。
そんな中で、自分自身に合った会社を見つけている人もいれば、性格に合わなくても何とかやっている、という人もいます。
現実的に考えれば、後者に当てはまる人の方が多いのではないでしょうか。
そう考えると、良いエッセンシャル・ディグニティや良いレセプションがなくても、アスカーにとって良い会社である可能性は十分にあります。
「良いエッセンシャル・ディグニティを探さなくちゃ!」
「良いレセプションがなくちゃ!」
このような非現実的な視線で占うことのないよう、気をつけておいてください。
ほとんどの人は、少し(あるいは全然)合わないな…という会社で、何とかやっているものです。

賃金が心配な場合

賃金を表す天体はロード11です。
そこで、ロード11のエッセンシャル・ディグニティやアクシデンタル・ディグニティをチェックします。
もしロード11の状態が良いならば、給料がたくさんもらえるでしょう。もし悪い状態ならば、給料は低いでしょう。
ただ、ロード11は毎回チェックするような項目ではなく、尋ねられた時にのみチェックする項目です。
なぜなら、アスカーがすでに給料がどれくらいなのか知っていることも多いからです。
あるいは、例えば技術を磨くために、わざわざ賃金の低い職場で働いているのかもしれません。