1.天体の選び方

2015/3/11 更新

恋愛・結婚関係(以降、恋愛関係と省略)を占う時は、まず最初にアスカーを表す天体と相手を表す天体を探します。
この天体がアスカーで、あの天体が相手で…と見つけていくわけです。相手が一人の時はさほど難しいわけではありませんが、相手が二人以上になるとだんだん難しくなってきます。
天体の選び方を間違えると占いは外れてしまうので、ここはがんばりましょう。
ただ、間違えてしまってもそんなに気落ちしないでください(^^)
間違えているうちに、怪しい天体に気づけるようになってきます。
なお、いつも恋愛してばかりの友達を捕まえておくと、はかどりますよ!

ロード7が表す人たち

恋愛関係を占う時、基本的にアスカーを表す天体がロード1と月、それから太陽か金星。相手を表す天体がロード7と、太陽か金星になります。
この時、恋愛対象になっている人、なる可能性のある人は、みんなロード7として表されます。
例えば、今片想いの相手、今つき合っている相手、夫、妻、不倫相手、昔の恋人、離婚した相手、まだ出会っていない運命の人、今は友達だけどこれからつきあいたいと思っている相手などなど。

アスカーが相手に好意を抱いていない場合

ただし、アスカーが好意を抱いていない人が相手の場合には注意が必要です。
この時は、ロード7の代わりに、ハウス・ルーラーを使います
例えば、「近所の人から、最近好意を持たれている気がするんですが…」という場合には、相手を表す天体としてロード7の代わりにロード3(近所の人)を使います。
同様に、「友達の気持ちを知りたい場合」も、ロード7の代わりにロード11(友人)を使います。

対象が1人の時の天体の選び方

◆ 対象が1人の時の、天体の選び方
・アスカーを表す天体:ロード1、月、太陽か金星(男性なら太陽、女性なら金星)
・相手を表す天体:ロード7、太陽か金星(男性なら太陽、女性なら金星)
※ただし、太陽か金星がロード1かロード7の時はそちらを優先

アスカーを表す天体は、ロード1と月。それから、アスカーが男の人なら太陽、アスカーが女の人なら金星になります。これら合計3つの天体が、アスカーを表すことになります。
相手(恋人・配偶者など)を表す天体はロード7と、性別に合わせて太陽か金星になります。合計2つですね。
ただ、もし太陽と金星がすでにロード1かロード7として使われてしまっている場合には、そちらを優先します。
※太陽と金星は、男性のナチュラル・ルーラー、女性のナチュラル・ルーラーとして登場しています

練習してみましょう。下のホロスコープを見て、アスカーが男の人の場合、アスカーが女の人の場合それぞれについて、アスカーを表す天体と相手を表す天体を考えてみてください。

練習1(アスカーを表す天体と相手を表す天体の選び方)
7house-ruler-ex-01

◆ アスカーが男の人
アスカーを表す天体はロード1の木星、月、男性なので太陽。相手を表す天体は、ロード7の水星、女性なので金星です。
アスカーを表す天体:木星、月、太陽
相手を表す天体:水星、金星

◆ アスカーが女の人
アスカーを表す天体はロード1の木星、月、女性なので金星。相手を表す天体はロード7の水星、男性なので太陽。
アスカーを表す天体:木星、月、金星
相手を表す天体:水星、太陽

練習2(アスカーを表す天体と相手を表す天体の選び方)
6house-hiring-ex-01

◆ アスカーが男の人
アスカーを表す天体は、まずロード1の土星、それから月、男性なので太陽。相手を表す天体は月と、女性なので金星。ロード7として月が登場しましたね?この場合、ロード7としての役割を優先します。以下のようになります。
アスカーを表す天体:土星、太陽
相手を表す天体:月、金星

◆ アスカーが女の人
アスカーを表す天体はロード1の土星、月、女性なので金星。相手を表す天体は、月と、男性なので太陽。先ほどと同様、月はロード7としての役割を優先します。
アスカーを表す天体:土星、金星
相手を表す天体:月、太陽

練習3(アスカーを表す天体と相手を表す天体の選び方)
7house-ruler-ex-03

◆ アスカーが男の人
アスカーを表す天体はロード1の金星、月、男性なので太陽。相手を表す天体はロード7の火星、女性なので金星。しかし、金星はすでにロード1として使われているのでそちらを優先し、金星はロード1として使います。
アスカーを表す天体:金星、月、太陽
相手を表す天体:火星

◆ アスカーが女の人
アスカーを表す天体はロード1の金星、月、女性なので金星。しかし、金星はすでにロード1として使われています。相手を表す天体はロード7の火星、男性なので太陽。
アスカーを表す天体:金星、月
相手を表す天体:火星、太陽

アスカーが既婚で他に彼もいて…など、対象が2人以上いる時の、天体の選び方

◆ 対象が2人以上いる時の、天体の選び方
・アスカーを表す天体:ロード1、月、太陽か金星(男性なら太陽、女性なら金星)
・相手を表す天体:ロード7、太陽か金星(男性なら太陽、女性なら金星)
 ※ただし、太陽か金星がロード1かロード7の時はそちらを優先
 ※相談対象の相手を表す天体は基本的にロード7になるが、レセプションやアスペクトなどをチェックして他の天体の方が状況に合っている場合、そちらの天体を使う。土星のことが多い。
・相談対象以外の相手を表す天体:土星
 ただし、レセプションやアスペクトなどをチェックして他の天体の方が状況に合っている場合はそちらの天体を使う

ここでは、アスカーは結婚している女性、として説明しますが、アスカーが結婚している男性の時も同様です。結婚していなくても2人以上恋人がいる場合も同様の考え方をします。
なお、相手が3人以上いる場合も天体の選び方は基本的に変わりません。レセプションやアスペクトなどから判断していきます。
ただ、相手が4人も5人もいるような場合には、占いはかなり難しくなるでしょう。アスカーは、その中で今一番気になっている人について質問をするはずなので、その人に集中しつつ…後は、目立つ天体があれば、アスカーと話しながら占いを進めることになります。

◆ 相手を表す天体
アスカーがすでに結婚していて、恋人もいるような時には、パートナーが2人いることになります。結婚していなくても、恋人が2人いることもありますね。
このような時には、基本的に、今気になっている相手がロード7によって表されます。
そして多くの場合、旦那さんは土星によって表されます。ただし、もし他の天体の方が状況に合っている場合、そちらの天体が旦那さんや浮気されている恋人を表します。
状況に合っているかどうかは、レセプションやアスペクトなどから判断します。
これが基本形になります。

基本形というくらいですから、例外も出てきます。
アスカーがすでに結婚している時は、相談対象が今気になる人であっても、旦那さんがロード7によって表されることもあります。
この場合、相談対象の相手は、恐らく土星によって表されることになるでしょう。しかし、土星以外の天体によって表されているかもしれません。レセプションやアスペクトなどから判断して、状況に合っている天体を探します。

土星は「浮気されている人」を表すことが多い天体です。
浮気されている人は、アスカーに浮気されている人かもしれないし、アスカーの恋人に浮気されている人かもしれません。
例えば、アスカー、アスカーの夫、アスカーの恋人が出てきた時なら、アスカーの夫を表す天体として登場することが多くなります。
アスカー(女性)、アスカーの恋人、アスカーの恋人の妻が出てきた時なら、アスカーの恋人の妻を表す天体として登場することが多くなります。
なぜ土星が浮気されている人を表すのか、理由はよくわかりません。
「浮気されている人」のナチュラル・ルーラーなのでしょうか?(@_@;)

◆ アスペクトから天体を判断
アスカーを表す天体とオーブ・アスペクトしてる天体や、最近イベント・アスペクトしていた天体も、どちらかの相手を表す天体の候補になります。
例えば、「つい最近彼と酷いケンカをしてしまって…」
アスカーを表す天体が、木星とオポジション(180度、反対のサイン)したばかりなら、木星が彼を表している可能性があります。
ただ、こういう時も、アスペクトだけではなくレセプションの方も確認します。

うーん、ここは説明が難しいですね(@_@;)
こりゃー練習しないとわからんな!うん!今は深く考えず、先へ進んでください。後でホロスコープを見て確認しましょう(゚Д゚)ノ
天体選びは、恋愛関係を占うとき最も大切なステップです。
最初は難しいと思いますが必ず慣れてきます。がんばってください!

◆ コンジャンクションしている天体
アスカーを表す天体、相手を表している天体とコンジャンクションしている天体は、「その人が今つきあっている相手」を表す可能性があります。
以前カップルが二人でご相談にお越しになった際、ホロスコープを作ってみると、アスカーを表す天体も、アスカーの彼を表す天体も、それぞれ別の天体とコンジャンクションしていたことがありました。
「(あれ? もしかしてお互い浮気中? そんなまさかね?)…あの、お互いの状況はご存知なのでしょうか?」
「ええ。実は私達、お互い他に相手がいるんです。」

ただし、一つの天体は、ハウス・ルーラーの意味や、ナチュラル・ルーラーの意味など、数多くの意味を持ちます。そのため、その天体が何を表しているのかは、推測することしかできません。
もしかすると、他に相手がいるかもしれないし、仕事(ロード10)で手一杯なのかもしれないし、姉妹(ロード3)と一緒にいるだけなのかもしれません。
コンジャンクションしている天体が本当に「人」を表しているかどうかはわからないので、注意してください。

◆ サインかハウスに入ってきた天体
相手を表す天体は、他にも選び方があります。
アスカーの話とホロスコープをよーく見比べてみてください。どこかに手がかりがあるはずです。

最近になって相手のハウスに入ってきた天体も、アスカーと相手以外の重要人物を表すかもしれません。
例えば、「最近彼女のことを好きになった人がいるみたいで心配で…」というような状況を考えてみましょう。
アスカーを表す天体はロード1、月、男性なので太陽。
相手を表す天体はロード7、女性なので金星です。
そして、彼女のことを最近好きになった人は、最近になって第7ハウス・カスプがあるサインに入ってきた天体か、第7ハウスに入ってきた天体が候補になります。
もちろん、他のレセプションやアスペクトもチェックするのですが、こういう見つけ方もあるということです。
ちょっと、ホロスコープで確認しておきましょう。
(このホロスコープは適当に作ったものなので、全く状況に合っていないと思います。火星だけに注目してください。)

◆ 第7ハウス・カスプがあるサインに入ってきたところ
7house-ruler-ex-04

火星が、うお座に入ってきたところですね。まだ0度にいます。

◆ ハウスに入ってきたところ
7house-ruler-ex-05

こっちの火星は、第7ハウスに入ってきたところですね。度数は16度でも、第7ハウス・カスプのすぐ上にいます。「おっ、第7ハウスに入ったばかりだね」と考えるのです。

他にも、「彼はいるけど、最近職場に新しく入ってきた人が気になるんです。」
もちろん、最初はロード7や土星などを考えるのですが、第10ハウス(仕事)のサインかハウスに入ってきた天体も候補になるでしょう。

太陽と金星の役割

男の人、女の人を表すナチュラル・ルーラーとして太陽と金星が登場しました。
アスカーを表す天体はロード1、月、男性なら太陽、女性なら金星です。
相手を表す天体はロード7と、男性なら太陽、女性なら金星です。
それでは、これらの天体は一体何が違うのでしょうか?

【それぞれの天体が表すもの】
◆ ロード1、月、太陽か金星
ロード1:人格、頭(考え)
   月:気持ち、心
  太陽:体 or 夫
  金星:体 or 妻
◆ 太陽と金星の役割
つき合いが短い時:体(性欲)を表すことが多い
つき合いが長い時:夫、妻を表すことが多い

ロード1は、アスカーの人格を表します。または、頭(考え)を表します。
月は、アスカーの気持ち、心を表します。「頭ではわかってるのに、気持ちがついてこないんです」というような時の「気持ち」です。
太陽と金星は、アスカーの性欲(体)か、夫として、もしくは妻としての役割を表します。
性欲(体)の方はわかりますよね。夫と妻については説明が必要でしょう。
この夫と妻は、夫婦生活を営んでいく上での男女の伝統的な役割を表しています。
夫の役割は、獲物をテーブルに並べること。現代風に言えば、稼ぐこと。
妻の役割は、料理をしたり、洗濯や家事、子育てなどをすることです。
これは、人類が歩んできた歴史上の、伝統的な役割です。
「育メン」なる言葉が存在している現代に、そのまま当てはまっているのかよくわかりませんが…(;・∀・)

話を戻しましょう。
男性のナチュラル・ルーラーとして太陽が登場した場合、つまりロード1でもロード7でもない時、太陽は「性欲」か「夫としての役割」を表しています。
このどちらの意味を持っているのか、ほとんどの場合、アスカーの置かれている状況から判断することができます。
例えば、つき合ってまだ間もない頃ならば、恐らく太陽は性欲として登場している可能性が高くなります。
もし結婚して20年以上も経っているような場合、夫としての役割を表している可能性が高いでしょう。
金星も同様に考えます。金星がナチュラル・ルーラーとして登場した場合には、つまりロード1でもロード7でもない時には、金星は「性欲」か「妻としての役割」を表しています。
どちらなのか、これも、アスカーの置かれている状況から判断することができるでしょう。

太陽と金星は、恋愛関係について占う時だけ使用する

太陽と金星をナチュラル・ルーラーとして使用するのは、恋愛関係を占うときに限られます。
他の分野の占いでは、決して使うことはないので覚えておいてください。
例えば、「妊娠するかどうか」というような一見恋愛関係に思えるような質問でも、太陽と金星をナチュラル・ルーラーとして使用することはないということです。

太陽の代わりに火星を使用しないこと

ホロスコープを見てみると、火星はオスのマーク(♂)、金星はメスのマーク(♀)で表示されています。
どう考えても、火星の方が男性のナチュラル・ルーラーとしてふさわしい気がしますね(゚Д゚;)
しかし、火星が男性のナチュラル・ルーラーになることは決してありません。
太陽の代わりに火星を使おうなんて、間違っても考えないでくださいね!

アスカーを表す天体の数が異なる意味は?

アスカーを表す天体の数は、2つになったり3つになったりします。
このことが特別な意味を持つことはありません。ナチュラル・ルーラーとしての太陽や金星が出てこないということは、その方が状況をよく表しているということでしょう。
ナチュラル・ルーラーが登場しない時は、ナチュラル・ルーラーを使わずにホロスコープを解釈していきます。

恋愛・結婚について占う時によく登場する、その他の天体

恋愛・結婚を占う時、よく登場する天体があります。
ここで少し説明しておきましょう。

1.火星:セックス・別れ
2.結婚APと、結婚APの支配星
3.離婚APと、離婚APの支配星
4.ロード8:相手のお金・相手からの尊敬・相手の所有物
5.ロード9:相手からの返事
6.その他
7.天王星とビンデミアトリクス(Vindemiatrix)

1.火星:セックス・別れ

恋愛関係を占う時は、最初にアスカーを表す天体と相手を表す天体を探します。
そして、火星がこのどちらの天体でもなく、レセプションなどから判断して重要なら、火星はセックス(性欲)別れを表す可能性があります。
例えば、アスカーの彼を表す天体が火星を大好きで、しかもつき合い始めたばかりならば、恐らく彼は、セックスが大好きなのでしょう。つきあい始めていきなり別れたいなんて、考えにくいですからね。
また、火星は「別れ」を表している可能性もあります。
「彼とはもう終わり?」
アスカーを表す天体が火星のことを大嫌いならば、おそらく彼女は、別れたくない気持ちでいっぱいなのでしょう。
どちらを表しているのか、多くの場合、ホロスコープの表示や、アスカーの置かれている状況から判断できるはずです。

2.結婚APと、結婚APの支配星

恋愛関係を占う時は、結婚APと結婚APの支配星が活躍する可能性があります。
いつも活躍するというわけではないのですが、活躍する機会は多いでしょう。
特に、結婚APの支配星がアスカーも相手も表わさない時には、重要になる可能性が高くなります。

3.離婚APと、離婚APの支配星

「もう終わり?」というような相談を占う時、離婚APと離婚APの支配星が活躍する可能性があります。
別れや離婚を表すので、火星と同じ役割ですね。
結婚APと同様に、離婚APの支配星がアスカーも相手も表わさない時には、重要になる可能性が高くなります。

※以前、アラビアン・パート(詳細)のページで、離婚APは「アスカーが”離婚”に言及した時だけ使用する」と説明してしまいましたが、恋人同士でも使います。
夫婦同士でも、恋人同士でも、アスカーが「別れてしまうかどうか」に言及した時にはチェックしてみてください。

4.ロード8:相手のお金・相手からの尊敬・相手の所有物

「相手の人格なんてどうでもいいの。相手がお金を持っていれば、それでいいの。幸せは、お金についてくるんです!」
よく見かける光景ですね(^_^;)
こういうときにはロード8が重要な天体になるでしょう。
ただ、ロード8は、相手のお金、相手からの尊敬、相手の所有物などなど、色々なものを表す可能性があります。
何を表しているのかは、アスカーの置かれている状況から判断します。

5.ロード9:相手からの返事

恋愛関係を占う時、極まれに、ロード9が重要な天体として登場することがあります。
ロード9は、アスカーの先生や、学校、もしくは相手の兄弟姉妹、ご近所さんなどを表す天体ですが、相手(第7ハウス)からの返事(3番目)を表すこともあります。

6.その他

恋愛関係のホロスコープには、様々な天体が登場します。
ロード10(アスカーの仕事、母親など)が重要になるかもしれません。
ロード4(アスカーの父親、アスカーの不動産など)、もしくは、ロード2(アスカーのお金、所有物)が重要になるかもしれません。
ほとんどの場合、その天体が何を表すのかはハウス・ルーラーから判断します。
ナチュラル・ルーラーが重要になることもあるのですが、ハウス・ルーラーが重要になる可能性の方が高いでしょう。
常に可能性を心に留めて、その天体がどのハウスのルーラーなのか、一体何を表しているのか、アスカーと一緒に考えていきましょう。

7.天王星とビンデミアトリクス(Vindemiatrix)

火星は、別れを表す天体でした。同様に天王星も、「別れ」を表す可能性があります。
アスペクトやレセプションなどを見て、「別れる可能性が高い」と判断した場合、アスカーを表す天体か相手を表す天体が天王星にアスペクトするタイミングで、二人は別れるかもしれません。
ただし、天王星に対するイベント・アスペクトを考える時には、ホロスコープを作った時、そもそもアスカーを表す天体か相手を表す天体が天王星の近くにいる必要があります。
イベント・アスペクトまで10度も離れていたら、イベントを引き起こす可能性は低くなります。

例えば、「彼と別れるかどうかすごく迷っているんです」
アスカーを表す天体が、あと3度で天王星にオポジション(180度、反対のサイン)。
「3日(週、月、年など)後に別れる可能性がとても高そうですが、別れない方が良さそうですよ。」

また、天王星が第1ハウス・カスプか第7ハウス・カスプ近くにいる時も、天王星は意味を持つでしょう。
第1ハウス・カスプの直前にいたら、アスカーが「別れるかもしれないという考えに苦しんでいる」ことを表します。ただ、これは必ずしも、別れる印にはなりません。
第7ハウス・カスプの直前にいたら、相手が「別れようと思っている」ことを表します。これは、別れる可能性が高くなる印です。

ビンデミアトリクス(てんびん座10度)も、「別れ」と強い関係のある恒星です。
アスカーを表す天体、相手を表す天体、アスカーを表す第1ハウス・カスプ、相手を表す第7ハウス・カスプにビンデミアトリクスがコンジャンクションしていたら、天王星と同じように解釈します。
ただし、ビンデミアトリクスに対するイベント・アスペクトを考えることはありません。
あくまで、オーブ・アスペクトのコンジャンクションだけを考えます。

この他、「サイクルの終わり」を表すアンタレス(いて座10度)なども関係してくることがあるでしょう。
全てを挙げるときりがないので、もし目立つ場所に恒星が出てきた時は、恒星のページを見ながら判断してください。

男性同士、女性同士の占い方

恋愛関係は、異性関係に限られるわけではありません。
時には、男性同士、女性同士が恋に落ちることもあります。
ホラリーで同性同士の関係を占う時には、太陽と金星に注意が必要です。
この二つの天体は、男の人、女の人を表すナチュラル・ルーラーとして登場していました。
しかし、同性同士の関係を占うときには、太陽と金星がどちらを表しているのか、基本的に判断がつかないのです。
この場合、太陽も金星も使用せず、そっとしておきます。ナチュラル・ルーラーなしで、占いを進めるのです。