6.次の仕事

2015/10/16 更新

【転職はうまくいく?】
◆ ハウスと天体
 ・アスカーを表すハウスと天体:第1ハウス、ロード1、月
 ・現在の仕事を表すハウスと天体:第10ハウス、ロード10
 ・次の仕事を表す天体:第10ハウス・カスプのサインの、次のサインの支配星
  ※第10ハウス・カスプの度数によって天体の選び方が変わることがある
  ※次の仕事はロード1、ロード10の変化で示されることもある
◆ 転職がうまくいく時
 ・アスカーを表す天体が、次の仕事を表す天体と良いレセプションでアスペクトする
 ・ロード1とロード10が良い変化をする

転職はうまくいく?

最初にハウスと天体を選びます。
アスカーを表すハウスと天体は第1ハウス、ロード1、月。
現在の仕事を表すハウスと天体は、第10ハウス、ロード10。
次の仕事を表す天体は、第10ハウス・カスプのサインの、次のサインの支配星になります。
例えば、第10ハウス・カスプが♈おひつじ座なら、次のサインの♉おうし座の支配星である♀金星が、仕事を表す天体になります。
これが、基本の形です。

次に、転職がうまくいくかどうかを調べるため、アスカーを表す天体と現在の仕事/次の仕事を表す天体のレセプションやアスペクトを比べます。
例えば、アスカーを表す天体と次の仕事を表す天体がお互い良いレセプションでアスペクトをすれば、そのタイミングで、アスカーに好意的な、しかもアスカーも望む仕事が決まるでしょう。
あるいは、アスカーを表す天体が次の仕事を表す天体と悪いレセプションでアスペクトしようとしていたら、悪い転職になる可能性が高いので、「転職はやめておいた方がよさそうですよ」と伝えます。
他にも、アスカーを表す天体が現在の仕事を表す天体と良いレセプションでアスペクトすれば、そのタイミングで現在の仕事と良い関係になる可能性があるので、次の仕事には移らず現在の仕事に留まるかもしれません。

現在の仕事と、次の仕事を区別する

現在の仕事を表す天体は、ロード10。
次の仕事を表す天体は、第10ハウス・カスプの、次のサインの支配星になります。
例えば、第10ハウス・カスプが♌しし座なら、ロード10が☉太陽になり、次の仕事を表す天体は、♌しし座の次のサインの、♍おとめ座の支配星である☿水星になります。
これが基本形になりますが、他にも2つ、例外的な方法があります。
1.第10ハウス・カスプの度数によって天体の選び方が変わることがある
2.ロード1かロード10のサインの変化を捉える

1.第10ハウス・カスプの度数によって天体の選び方が変わることがある

現在の仕事を表す天体は、基本的にロード10になります。
例えば、第10ハウス・カスプが♊ふたご座であれば、ロード10の☿水星が、仕事を表す天体になるのです。
しかし、アスカーの置かれている状況と、第10ハウス・カスプの度数によっては、天体の選び方が変わる可能性があります。
アスカーが、つい最近までかなり長期間に渡って仕事をしていて、しかも第10ハウス・カスプの度数が、サインの最初の3度程度にいる時には、ロード10が次の仕事を表し、第10ハウス・カスプの前のサインの支配星が、現在の仕事を表している可能性が高くなります。

10house-cusp-change-01

例を見てみましょう。
このホロスコープでは、第10ハウス・カスプが♊ふたご座2度にあります。
そして、アスカーにお話を伺うと、「5年くらい今の会社で働いています。もう次の会社には面接も行っているんですが…」
第10ハウス・カスプがサインの最初の方にあり、今の会社に長く勤めていていますね。
そうすると、この「第10ハウス・カスプがサインの最初の方にいる」という表示が、「既に5年も勤めている」というアスカーの状況に合わないな、と考えるのです。
感覚的には、「アスカーは長く務めた会社(♊ふたご座の前の♉おうし座)から既に出ていて、次の仕事(♊ふたご座)に移っている」という感じでしょうか。
このホロスコープの場合、現在の仕事を表す天体が♉おうし座の支配星の♀金星、次の仕事を表す天体が♊ふたご座の支配星の☿水星、と考えます。

ただ、一応最後の仕上げとして、アスカーを表す天体とこれら仕事を表す天体との間のレセプションやアスペクトを確認して、天体の選び方が正しいかどうかを確認しておきます。
例えば、「今の仕事が嫌になってしまって…」 → アスカーを表す天体が、今の仕事を表す天体を嫌っているかどうか?
「次の仕事がとても気になっていて…」 → アスカーを表す天体の、次の仕事を表す天体に対するレセプションが良いかどうか?
「先日上司と揉めました…」 → アスカーを表す天体が、現在の仕事を表す天体と☍オポジションや、悪いレセプションでアスペクトをしていたかどうか?

などなど。色々あると思いますが、一つ一つ確認してみてください。

2.ロード1かロード10のサインの変化を捉える

ロード1かロード10のサインの変化によって、転職の見通しが表示されることがあります。
もしロード1かロード10がこれからサインを変わろうとしていたら、ロード10と次のサインの支配星を比較する方法を使わずに、この方法を使用してください。

10house-sign-change-01

このホロスコープでは、ロード10が♄土星、その次のサインの支配星は♃木星です。
そこで、「現在の仕事 = ♄土星」、「次の仕事 = ♃木星」と考えそうになりますが、ロード1の☿水星が♋かに座28度にいて、これから♌しし座に入ろうとしています。
こういう時は、♄土星と♃木星には注目せずに、ロード1の☿水星の変化に注目するのです。
アスカーは環境の変化(仕事の変化)について相談をしています。
そしてホロスコープが環境の変化(天体がサインを変化すること)を表示しているならば、その変化に注目するのです。

その天体は、サインを変化することで、エッセンシャル・ディグニティが良くなるでしょうか?それとも悪くなるでしょうか?
あるいは、サインを変化した瞬間に、☋サウス・ノードと☌コンジャンクションしたりしないでしょうか?
このホロスコープでは、☿水星のエッセンシャル・ディグニティには何も変化がありません。
サインが変わったところで、☋サウス・ノードとも☌コンジャンクションしないし、他に強いダメージを受けることもありません。
つまり転職をしてもしなくても、ほとんど状況に差が生じないことを表します。

このように、その天体に起こる変化を捉えてください。
サインの変化によって起こる状態の変化が、転職の見通しを表します。
良い変化なら、転職の見通しは良いでしょう。逆に悪い変化なら、転職の見通しは悪いものになるでしょう。

占い前の確認:転職の意思

転職について占うときには、占う前に、すでに転職活動を始めているかどうか、アスカーに確認しておきましょう。
「書類を提出している」、「面接を受けている」、など、アスカーが具体的な行動を起こしていることが重要です。
もし何もしていない場合には、具体的に転職活動を始めてから質問をしてもらえますか、とアスカーに伝えましょう。
何故かというと、アスカーは、実際には転職活動ができない状況にあるにも関わらず、現状に対する何かしらのストレスから、「転職はどうですか?」と、なんとなく質問してしまうことがあるためです。
質問する内容は転職に限らず、「良い出逢い」だったり「婚期」だったりもしますが、いずれにせよ、このような質問は「仮定の質問」に近くなり、そのような質問に対する答えは、ホロスコープに表示されていない可能性が高くなります。
12.占い前の確認で解説した通り、ホラリーは「仮定の質問を占うことが難しい占い」なのです。

しかし同時に、具体的な行動を起こしていなくても、本気で転職について悩んでいる方も、もちろんいます。
そのような方の場合、特に問題なく、ホロスコープには転職活動の見通しが表示されるでしょう。
つまり本当に大切なことは本気で転職をする意思があるかどうかなのですが、どうしても「アスカーの本気度」は見えにくいので、具体的に行動しているかどうかを一つの基準にしてみよう、ということです。