7.適職の判断方法

2015/10/23 更新

【私の適職は?】
◆ 希望職の候補をリストにしてもらう
◆ ハウスと天体
 ・アスカーを表すハウスと天体:第1ハウス、ロード1、月
 ・適職を表す天体:ハウス・ルーラーか、ナチュラル・ルーラーから選ぶ
◆ 適職の判断方法
 ・アスカーを表す天体と、適職を表す天体との関係を見て判断する

適職の判断方法

適職を判断するにはまず、希望職のリストを作ってもらうことから始めます。
「こんな仕事をしたい、あんな仕事をしたい。」
できるだけ具体的に、2つ、3つ程度に絞り込んでもらいます。
時々希望する職業が思いつかない方もいますが、できるだけリストを作ってもらうようにしましょう。

まずは、リストを作成した時の占い方から始めます。
リストを作ってもらったら、次にその職業を表す天体を選びます。
適職を表す天体を選ぶ時には、ロード10は使わずに、ハウス・ルーラーとナチュラル・ルーラーから仕事を表す天体を選びます。
例えば、役者を表すのは、ロード5(演劇 = 第5ハウス)。
医療関係の仕事は、ロード6(病気 = 第6ハウス)。
会計士を表すのは、計算を表す☿水星。
農家なら、農業を表す♄土星、という具合です。
ハウス・ルーラーを使うか、ナチュラル・ルーラーを使うか迷うことは、そこまで多くないと思いますが、たまに迷うかもしれません。
迷った場合は、恐らくハウス・ルーラーを優先させれば良いと思います。
一応、アスカーを表す天体と職業を表す天体のレセプションやアスペクトを見て、どちらの天体を使えばよいか判断しましょう。

いくつかの天体を選んだら、選んだ天体の状態を比較して、どの仕事がアスカーにとって適職なのかを考えます。
職業を表す天体のエッセンシャル・ディグニティ、アクシデンタル・ディグニティ、アスカーを表す天体とのレセプションやアスペクトはどうかなど、第1部の知識を総動員して関係を判断していきます。

◆ 状況描写のルールに注意

エッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティを考えるときには、「状況描写のルール」に注意してください。
そのエッセンシャル・ディグニティやアクシデンタル・ディグニティが悪いものであっても、「状況を描写しているだけ」なら、ダメージとは考えないのです。
例えば、適職を表す天体が♂火星で♎てんびん座にいれば、エッセンシャル・ディグニティはデトリメントになりますが、もしその仕事が「美容外科」という仕事であれば、「手術を表す♂火星が美を表す♀金星のサインにいる」ので、「その適職を正確に描写している」と考え、良い仕事になると判断します。
デトリメントの悪い意味を無視することになるので最初は戸惑うと思うのですが、「状況描写のルール」はホラリーでよく登場する要素です。
そのうちに慣れてきて、抵抗なく使えるようになるでしょう(^^)

天体の逆行にも注意しましょう。
アスカーの職業を表す天体が逆行している場合、アクシデンタル・ディグニティとしては強いダメージになります。
しかし、もしその職業が考古学(太古の化石や遺跡などの研究)や占星術(大昔の文献などの研究)のように「過去」に関するものならば、「天体の逆行 = 過去についての職業」と考え、ダメージとは考えないのです。

◆ お金が表される場所

「その職業からどれくらい収入を得られるか」質問されることがあります。
アスカーに、その業界や職業についての予備知識が乏しく、どれくらいの収入になるのか、予想がつかない時があるのです。
このような時には、「収入を表す天体」を選びましょう。
職業を表す天体を「ハウス・ルーラー」で選んだのか、「ナチュラル・ルーラー」で選んだのかによって、収入を表す天体の選び方は変わります。

【適職の収入を表す天体】
・ハウス・ルーラーで選んだ場合:次のハウスの支配星
・ナチュラル・ルーラーで選んだ場合:天体のいる次のサインの支配星

適職をハウス・ルーラーで選んだ場合は、次のハウスの支配星が、収入を表す天体になります。
例えば、「役者」を表す天体をロード5として選んだ場合、ロード6が収入を表すのです。
ナチュラル・ルーラーで選んだ場合には、天体のいるサインの次のサインの支配星が収入を表します。
例えば、職業を表す♀金星が♌しし座にいれば、次のサイン、♍おとめ座の支配星である☿水星が収入を表す天体になります。
もし職業を表す♄土星が♑やぎ座にいれば、次のサイン、♒みずがめ座の支配星である♄土星が収入を表す天体になります。
このように職業を表す天体と収入を表す天体が同じになっても問題はありません。どちらも同じような状態、と判断します。

会社の比較

「会計士になろうと思っていますが、A社とB社どちらが良いでしょうか?」
この場合は、A社とB社についてアスカーに短い言葉で表現してもらい、天体を選びましょう。
天体を区別する方法は家を表す天体の選び方で解説した方法を使用してください。

選択肢が思いつかない場合

アスカーが、希望する仕事についての選択肢を全く持っていないことがあります。
このような場合には、☿水星、♀金星、♂火星の状態を比較して適職を判断します。
3つの天体を比較して、エッセンシャル・ディグニティ、アクシデンタル・ディグニティが最も良い天体を選びましょう。
もちろん、アスカーを表す天体とのレセプションやアスペクトにも注意します。
☿水星は「頭脳的」、♀金星は「センスや魅力」、♂火星は「肉体労働」系の仕事、という風に大まかに分類することができます。

…かなり大雑把ですね(^_^;)
そこで、天体を選んだ後は、サイン、ハウス、他の天体とのオーブ・アスペクト(相互に影響)などによって、細かい内容を修正していきましょう。
例えば、☿水星が♋かに座にいる♃木星とアスペクトしていたら、「大雨(♃木星が水のサインの♋かに座)に関する、頭を使う仕事 → 気象庁の仕事」という感じですね。
他にも、☿水星が第4ハウス(不動産)にいれば不動産管理会社の仕事、第8ハウス(お客さんのお金)にいたら銀行員や証券会社など金融関係の仕事、第10ハウス(政府)にいれば公務員など。
♂火星が第7ハウス(敵)にいたら軍人、第6ハウス(手術)にいたら外科医などを表すでしょう。
どの天体もどのハウスも、とても多くの意味を持つので、絞り込むことは大変な作業です。
やはり、できることなら希望職の候補を作ってもらいましょう(゜_゜)

また、☿水星、♀金星、♂火星からはっきりと判断できない時には、仕事APや有名APと、その支配星を見てみるのも良いでしょう。
例えば、仕事APがロード12と水のサインで☌コンジャンクションしていたら、動物園でイルカの世話をしているといった具合です。

常識的な判断を

もしアスカーが20歳なら、様々な職業への扉が開かれているはずですが、もしアスカーが50歳なら、選択できる職業はそれほど多くはないはずです。
常識的な判断をしましょう。