2014/4/23 更新
さぁ!ようやくやって参りました第2部です!
第2部ではそれぞれのハウスに関係する質問を、実際にどうやって占うのか解説していきます。
まず、占いの流れをまとめておきます。
占いはこの流れに沿って進めます。
ホラリーのホロスコープを作ったら、この流れに沿って上からチェックしていくと、アラ不思議。
「占い結果が出てきちゃった~(∩´∀`)∩」と、いうわけです。
最初は、たぶん難しく感じてしまうと思います。
「こんなにたくさん、毎回チェックしなきゃならないの!?」
いいえ。全然。
質問によって、必要なプロセスは異なります。
どれが必要でどれが必要でないのか、しばらく続けていくうちにわかるようになってきます。
わかるようになるまでは、毎回、この流れを一つ一つ確認しながら進めてください(@^^)/~~~
占いの流れ
1.質問をよく聞く
誰が、質問しているのか?
デフォルト・オプション(起こる可能性が高いこと)を特定する
2.ハウスを決める
何が、質問されているのか?
3.ルーラーを決める
今回の占いで使用する天体を特定する
・ハウス・ルーラー?
・ナチュラル・ルーラー?
・文脈ルーラー?
4.エッセンシャル・ディグニティ
5.アクシデンタル・ディグニティ
・星座のカテゴリー
・ハウスの強弱
・天体のスピードと、進む方向(逆行、ストップ)
・コンバスト、サンバーン、☉太陽の正反対
・天体からのオーブ・アスペクト(サンド、またはアスペクト・サンド)
・月のノード
・恒星(レグルス・スピカ・アルゴル)
・月のボイド
・ジョイ
6.レセプション(好き嫌い、関心)
7.アスペクト
8.アンティシア(仮想上の天体)
9.月が主役の天体として登場した場合は、
月の光のチェック
炎の道(The via combusta)
10.恒星
11.アラビアン・パート
◆ここまで来て判断に迷ったら◆
ディグニティ(良さ)とレセプション(好き嫌い、関心)、アスペクト、アンティシアをもう一度繰り返します。
特に見落としやすいのは、スピード、方向、アンティシア。
結果が思い浮かんでくるまで、ここをぐるぐる繰り返します。
◆それでも判断に迷ったら◆
ここまできても、ホロスコープの表示とアスカーの話がどうもかみ合わない…と感じることがあります。
こういう時は、ハウスの選び方、ルーラーの選び方を見直します。
アスカーの話を聞きながら、本当にそのハウスで良いのか、ルーラーを正しく選べているのか、見直してみてください。
さらに、デフォルト・オプションの設定を見直します。
何が言いたいのかというと、そもそも、アスカーの話の内容が、現実の状況とズレていることがあるのです。
こういう場合、どんなにがんばってみても、正しい占い結果は出てきません。
もう一度、アスカーと話してみましょう。
驚く発見があったりします…
◆それでもわからない時には◆
・時間を置いて、見直してみる
何ヶ月か経ってから見直してみると、あっさりわかる時もあります。
・それでもダメな時は、気にしない
ここまでがんばってもダメな時は、もう気にするのをやめましょう。
少しずつわかるようになれば良いのです。
【忘れちゃいけない4ヶ条】
1.常に、一般常識を組み合わせて占い結果を考える
2.結果は必ずどこかにある
わかりにくい答が出たなら、それが答。
ただし、どうしてもわからない場合は、無理に判断しないで時間を置く。
3.正しい結果を伝えることが、いつも正しいわけではない
正しい結果を伝えてはいけないこともある。 結果の正しさよりも、人としての正しさを。
4.間違えることは許されている
正しい占い結果を追い求める努力は必要だが、「100%正しい結果を出す」ことは、占いを引き受ける時の条件には含まれない。
間違えたら、それはあなたにとって最高の教材。そこから学ぶ。
それでは、試してみましょう(・∀・)
「電池はどこ?」
1.質問をよく聞く
誰が、質問しているのか?
デフォルト・オプション(起こる可能性が高いこと)を特定する
アスカーは僕です。
デフォルト・オプションは、「部屋のどこかに必ずある」
2.ハウスを決める
何が、質問されているのか?
「電池はどこ?」ですよね。
探し物では、第2ハウスか第4ハウスを使います。
二つのハウスの支配星を比べて、探し物をより適切に表している天体を選びます。
ホロスコープを見てみると、第2ハウス・カスプが♒みずがめ座で支配星は♄土星。
第4ハウス・カスプは♈おひつじ座で支配星は♂火星。
♄土星と、♂火星は、どちらが電池っぽいでしょうか?
電池というのは”エネルギー”の塊ですから、”エネルギー”のナチュラル・ルーラーでもある♂火星の方が、電池を表す天体にふさわしい気がします。
よし、今回は♂火星にしましょう!
3.ルーラーを決める
今回の占いで使用する天体を特定する
・ハウス・ルーラー?
・ナチュラル・ルーラー?
・文脈ルーラー?
あ、終ってました。電池を表す天体は♂火星です。
ナチュラル・ルーラーの視点を組み合わせた、ハウス・ルーラーでしたね。
それから、アスカー(僕)を表す天体は…別に必要ないので飛ばしても良いのですが、もし♂火星とイベント・アスペクトすると、見つかるタイミングを表す可能性があるので、一応見つけましょう。
アセンダント(Asc)は♐いて座なので、支配星の♃木星が、アスカーを表す天体です。
さらに、月がアスカーを表す、サブ・ルーラーになります。
しかし、☽月は「探し物」を表すナチュラル・ルーラーの天体でもあります。
つまり、☽月はアスカーを表す可能性もあるし、探し物を表す可能性もあるのです。
どちらを優先させましょうか?
迷った時は、質問に戻ります。
「電池はどこ?」
質問の焦点は、探し物に当たっています。
アスカーは重要ではありませんよね?
どちらかといえば(というかどう考えても)電池が主役の質問です。
ですから、もしも♂火星を使って電池が見つからなかった場合、☽月は電池を表すかもしれません。
4.エッセンシャル・ディグニティ
♂火星のエッセンシャル・ディグニティは…って、探し物をしているだけなので、考える必要はありません。
エッセンシャル・ディグニティが良いと表示されていても、悪いと表示されていても、昨日まで使っていた電池が、そうそう簡単に壊れるはずがないからです。
5.アクシデンタル・ディグニティ
・星座のカテゴリー
重要です。
♂火星は…♌しし座にいますね。
【火】のサインです。
【火】のサインにいる時は、火の近くや、壁の近くです。
んー…火はない部屋だから、壁の近くの棚かな?
棚を探してみると…ありました。
あ、終っちゃった(゚∀゚)
でもこれは練習なので、先まで進めてみましょう!
・ハウスの強弱
♂火星は第8ハウスにいます。
活動する力が弱いハウスです。
…探し物に関係ありませんね。
そうそう、ハウスの強弱とは少しずれますが、探し物をしている時に第8ハウスが出てきたら、トイレやお風呂が候補に挙がります。
しかし今回はデフォルト・オプションとして「この部屋のどこかに必ずある」ということが既にわかっていたので、”第8ハウスが表す場所”は使いませんでした。
他に、ハウスの表す場所は、それぞれのページで確認してください。
ハウスの意味(家の外の場所)
家の中の場所
・天体のスピードと、進む方向(逆行、ストップ)
♂火星が逆行していたら、戻る可能性が高くなりちょっと嬉しい印ですが、逆行はしていませんでした。
ま、しかし、逆行していてもしていなくても、「この部屋のどこかに必ずある」わけなので、特に問題ありません。
スピードも普通。
スピードは…今回は関係ありません。
電池に移動スピードがあっても、電池が動くはずがないから…特に意味はありません。
・コンバスト、サンバーン、☉太陽の正反対
もしも♂火星がコンバストしていたら、見えないところにあるということになりますが、ここではコンバストしていません。
サンバーンと☉太陽の正反対は、探し物では特に意味を持ちません。
・天体からのオーブ・アスペクト(サンド、またはアスペクト・サンド)
♄土星と□スクウェア(90度、3つ隣のサイン)
☿水星と*セクスタイル(60度、2つ隣のサイン)
…意味あるのかな??
探し物では、アスペクトはたまに、意味があったりします。
例えば、♄土星と☍オポジション(180度、反対のサイン)していたら、時計(♄土星)の反対側、という感じ。
うーむ…見つけた場所を見てみると、電池は置き時計(♄土星)の後ろ、ペンのたくさんささったペン立て(☿水星)の前にありました。
…意味があったようですね。
ちょっと嬉しいですね、探す時は全然役に立てられなかったけど。
ホロスコープはちゃんと情報を伝えようとしてくれているのに、受け手(占星術師)が読み取れない悲しさといったらありませんね。
涙を堪えて、次へ進みます。
・月のノード
見る必要はありません。
・恒星(レグルス・スピカ・アルゴル)
なし
もしレグルスと☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していても、何も意味はありません。
※これら3つの恒星は、アクシデンタル・ディグニティ(活動する強さ)を上げる、または下げる恒星です。
・月のボイド
探し物なので、関係ありません。
「月のボイド=何も起こらない=見つからない」という風には考えません。
デフォルト・オプションを見てください。
「部屋のどこかに必ずある」のです。
・ジョイ
♂火星は第6ハウスにいるとジョイ(Joy:喜び)になって元気です。
が、もしジョイ(Joy:喜び)でも探し物なので意味はありません。
6.レセプション(好き嫌い、関心)
電池と相思相愛かどうかは、質問とは関係がないので飛ばします。
7.アスペクト
「この部屋に必ずある」ことがわかっているので、アスカーを表す天体(♃木星)と電池(♂火星)を表す天体のアスペクトは必要ありません。
デフォルト・オプション(初期設定の選択肢)は大切ですね!
もしアスペクトがあれば、見つかるタイミングを表していた可能性があります。
例えば、アスカーを表す天体と探し物を表す天体があと1度でアスペクト。
1分後に見つかった、ということはよくあります。
8.アンティシア(仮想上の天体)
♂火星のアンティシアが…もしも、天体やハウス・カスプに☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していたら、その場所にある可能性があったかも、しれません。
ここでは、♂火星のアンティシアは天体ともハウス・カスプとも☌コンジャンクション(0度、同じサイン)していないので、特に意味はありません。
9.月が主役の天体として登場した場合は、
月の光のチェック
炎の道(The via combusta)
☽月は主役ではなかったので、ここも必要ありません。
10.恒星
なし。
11.アラビアン・パート
探し物では使いません。
アハハ(^▽^)
いや~この質問だと、考えないといけないプロセスがめちゃくちゃ少なかったですね。
1分もかからず見つかってしまいました。
ちょっと少なすぎたかもしれませんが、基本的にはこのプロセスを繰り返すだけです。
いかがでしょうか?(^ω^)