探し物でアスペクトを使う方法

2014/7/30 更新

ホラリーで探し物をする時には、まず探し物を表す天体を特定し、その天体がいるハウスやサインの場所を探します。
普段はこの方法で十分なのですが、時々、アスカーを表す天体と探し物を表す天体が、これからイベント・アスペクトをする場合があります。
こういう時には、そのアスペクトのタイミングで探し物が見つかる可能性があります。
HOMEのページの例では、MP3が見つかる「3分後」というタイミングがホロスコープに表示されていました。
ハウスとサインを使って探し物が見つかる時も感動しますが、「何日後」まで正確に当たる時も、負けず劣らずヒャッホー!やめられーん!
それじゃ、いってみましょー!(≧▽≦)


【探し物でアスペクトを使う方法】
“アスカーを表す天体”と”探し物を表す天体”のアスペクトをチェック
◆アスカーを表す天体
 ・ロード1(アスカー)
 ・ロード2(アスカーのポケット)
 ・月(アスカーのサブ・ルーラー)
◆探し物を表す天体
 ・ロード2かロード4
 ・ナチュラル・ルーラー
 ・月(探し物のサブ・ルーラー)
 ※探し物を表す天体を特定する方法については探し物のページを参照してください

◆アスペクトを探す
「アスカーを表す天体」と「探し物を表す天体」の間のアスペクトを探す

アスペクトを使って探し物をしよう!

アスペクトを探す時には、まず“アスカーを表す天体”“探し物を表す天体”を特定し、それから“アスペクト”を探します。

(1).アスカーを表す天体

アスカーを表す天体は3つあります。
ロード1、ロード2、月。

◆ロード1

ロード1はアスカーを表す天体です。
このロード1が探し物を表す天体とアスペクトすれば、探し物(アスクト)がアスカー(ロード1)のところへ戻ってくることを表すので、探し物が見つかる、というわけです。

◆ロード2

ロード2もアスカーを表すのですが、正確には「アスカーのポケット(第2ハウスは”アスカーの所有物”だから)」を表します。
「探し物が”アスカーのポケット”にコンタクト(アスペクト)するよ」という意味になるので、これも探し物が戻ることを表します。

◆月

月はアスカーのサブ・ルーラーです。
ですから、月と探し物を表す天体のアスペクトも、探し物が見つかることを表します。

(2).探し物を表す天体

探し物を表す天体を見つける方法は既に解説しました。
その方法に従うと、ロード2、ロード4、ナチュラル・ルーラー、月のどれかが、探し物を表す天体になります。
※月が生き物以外の探し物のサブ・ルーラーになることは稀です

月について

月は普段アスカーのサブ・ルーラーですが、探し物のサブ・ルーラーになる可能性もあります。
探し物が生き物の場合に、その可能性が高くなります。

例えば、「飼っているネコはいつ戻る?」
ネコを表す木星(ロード6:ペット)が逆行していれば、ネコが戻りつつあることを表します。
この逆行を見たところで、大筋の判断は終わっています。
「ネコは戻りそう」です。

ここで、もし木星がアスカーを表す”ロード1”か”アセンダント(Asc)”とアスペクトをすれば、それがネコの戻るタイミングを表します。
でも、ホロスコープを見てもアスペクトが見当たらなかったら、この時初めて、月をネコのサブ・ルーラーとして、アスカーとのアスペクトを探すのです。
ホロスコープでアスカーを表すのは、アセンダント(Asc)とロード1。

例えば、月があと1度進むとアセンダント(Asc)かロード1にアスペクトしたら、1「日(、週、月などのどれか)」後に、ネコが戻ることを表します。

これはジョン・フローリーが本の中で挙げている例なのですが、月が1度でアセンダントにセクスタイルしていて、結局ネコは1日後に帰ってきたそうです。

月が「ネコのサブ・ルーラー」として登場し、「タイミングを表す天体」の役割も果たしていますね。

気をつけて欲しいのは、「ネコが戻ってくる」という大筋の判断を終えた段階で初めて、タイミングを探すために月を使っているところです。
「月がアセンダント(Asc)にアスペクトすれば探しているネコが返ってくる」わけではありません。
アセンダント(Asc)と月(ネコのサブ・ルーラー)のアスペクトだけでは、「戻る」という判断はできません。
この時には、ホロスコープの中に、他に「戻る」ことを表す強い印(しるし)が必要になります。
この例では木星(ロード6)の逆行でした。
探し物の占いをする時、「探し物を表す天体の逆行」は、探し物が戻ってくる強い印です。
つまり、もしロード1が逆行していなかったら、月とアセンダント(Asc)のアスペクトを見つけても、ネコが戻るという判断はできないのです。

しかし、ややこしい話なのですが、もし月(ネコのサブ・ルーラー)がアセンダント(Asc)ではなくロード1(アスカーを表す天体)とアスペクトをしたら、その時にはネコが戻ることを表します。
ロード1と月(ネコのサブ・ルーラー)のアスペクトは、これだけで「戻る」という判断につながる、強い印なのです。

アセンダント(Asc)とロード1の区別はややこしいんですよね。
よろしいでしょうか?(>_<) 【探し物が戻る印】 ・探し物を表す天体の逆行 ・アスカーを表す天体と探し物を表す天体のアスペクト

(3).アスペクトの探し方

アスカーを表す天体と探し物を表す天体が特定できたところで、アスペクトを探します。
アスカーを表す天体はロード1、ロード2、月のどれか。
アスクトを表す天体は、ロード2、ロード4、ナチュラル・ルーラー、月のどれかです。
数が多いので戸惑うかもしれませんが、例を見ていくうちに慣れてくると思います。

アスペクトを使う探し物の例

それでは、例を見てみましょう!
「腕時計はどこ?」(2014/4/25 12:36 東京)
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占いの流れ

1.質問をよく聞く
アスカーは腕時計を探しています。 
「さっき机に置いたはず」というお話なので、デフォルト・オプションは、「身近なところ」でしょう。

2.ハウスを決める
第2ハウスの質問ですね。

3.ルーラーを決める
アスカーを表す天体はロード1の太陽と、月。
さらに、アスカーのポケットを表すロード2の水星。

「時計」を表す天体は、ロード2、ロード4、ナチュラル・ルーラーのどれかです。
ロード2の水星とロード4の火星、どちらが時計を表しているでしょうか。
チクタクチクタク…数字も入ってるし、水星でしょうね。
腕時計のナチュラル・ルーラーは、たぶん土星(土星は”時”を支配しているから)だと思いますが、あまりはっきりしないので、ここでは水星を使っておきましょう。

おっと!アスクトを表す天体が水星だったので、アスカーを表す天体として水星を使うことはできません。
それから、月が探し物のサブ・ルーラーになるかもしれませんが、時計は生き物ではないので、不要でしょう。

【天体の割り当て】
アスカーを表す天体:太陽、月
探し物を表す天体:水星

4.エッセンシャル・ディグニティ:無関係

5.アクシデンタル・ディグニティ
・天体のハウスとサイン
水星は第9ハウス、おうし座にいます。
第9ハウスなので、書斎や2階の階段の踊り場など…なのですが、水星(腕時計)は太陽(アスカー)の本当にすぐそばにいますね?(オーブ3度以内)
このようにアスカーとアスクトがくっついている時には、もうハウスもサインも考える必要はありません。
これはとてもよく見る光景で、こういう時、探し物(アスクト)は、アスカーのとても(とても!)近くにあるはずです。
たぶん、今身につけているのでしょう。

・天体のスピードと、進む方向(逆行、ストップ)
水星は、逆行していません。
逆行していれば、戻ってくる印(しるし)になるのですが…しかし、アスカーを表す太陽と腕時計を表す水星が非常に近い場所にいるので、逆行を考える必要もありません。
アスカーが身につけているはずです。

・コンバスト
水星は太陽のとコンバスト(灼熱で燃やされ尽くした状態:太陽の左右8度30分以内+同じサイン)になっています。
しかし、「たいへんだ! 水星は太陽とコンバストじゃないか! きっと壊れてしまっているに違いない!」という風には考えません。
太陽はアスカーを表す天体ですよね?
アスペクトして欲しい天体として、太陽が登場しています。
こういう場合には、コンバストが持つ「ダメージ」という意味は無視します。

それから、探し物がコンバストしている時には、「アスカーから見えにくい場所に隠れている」という意味を持つことがあります。
太陽が「アスペクトして欲しい天体」として登場しているので、「ダメージ」という意味は消えますが、このように「隠れている」という意味は残ります。
結論を言ってしまうと腕時計はアスカーが身につけていたバッグの中にあったのですが、「灯台下暗し」の状況をよく表していましたね(^^)

6.レセプション(好き嫌い、関心):無関係

7.アスペクト
太陽と水星は、この後おうし座5.82度でコンジャンクションします。
水星は何度進むと、太陽とコンジャンクションするでしょうか?
5.82 - 3.72 = 2.10度
2.10度ですね。

“単位のセット”は、「さっき机の上に置いた」という話から、”分、時間、日”。
サイン・ハウス法を使います。
第9ハウスは速いハウス、おうし座は遅いサイン。
速い + 遅い = 真ん中

2時間後??
いいえ、2分後、肩に掛けていたバッグの中に見つかりました。
うーん…まぁ、こういうこともわりとよくあります。
サイン・ハウス法も完璧な方法ではありません。
実はこのチャートを見た時、2、3分で見つかるだろうなと考えたのですが、その理由は「身につけているもの(小さなバッグ)を探すのに2時間もかかるわけがない」からです。
頭の中のデフォルト・オプションに、「○分後」とセットしていたということです。
サイン・ハウス法も、デフォルト・オプションに従って変化させましょう。
最初は区別が難しいと思いますが、徐々に慣れてきます(^u^)
ちなみに、僕のように忘れ物オンパレードな人間だと、すぐに慣れます(◎_◎;)

他の項目:無関係

8.アンティシア(仮想上の天体)
今回は水星が太陽とコンジャンクションしていたので、特にアンティシア(仮想上の天体)を考える必要はありませんでした。
しかし、もしもアスクトを表す天体のアンティシア(仮想上の天体)が、何かの天体とコンジャンクションしていたら、その天体が表す人が持っている可能性があります。(もしくは、その天体が表す場所にある可能性があります)

例えば今回の例で、水星のアンティシア(仮想上の天体)がロード7(パートナー)の土星とコンジャンクションしていたら、「アスカーのパートナーが持っている可能性があった」ということです。

結論:アスカーが身につけている可能性が高い。2、3分ですぐに見つかるはず。
結果:2分後、肩に掛けていたバッグの中に見つかった。

それでは次を見てみましょう。
「彼にプレゼントしたシルバーのピアスはどこ?」(2014/6/20 9:56 東京)

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占いの流れ

1.質問をよく聞く
「彼にプレゼントしたシルバーのピアスはどこ?」

アスカーは彼の誕生日にシルバーのピアスをプレゼントしたそうですが、彼が「確かにカバンにしまったのに、2週間くらい前から見つからない」と言っているそうです。困りましたね。
ピアスは小さいので、デフォルト・オプションは、「カバンの中」です。

2.ハウスを決める
 探し物ですから第2ハウスですが…まぁルーラーへ進みましょう。

3.ルーラーを決める
アスカーを表す天体はロード1の水星、ロード2の金星、月です。
しかし、よく考えてみてください。
「アスカー」が探しているわけではありませんね?
「アスカーの彼」が探しているわけです。
そうすると、「アスカーの彼」を表す天体を特定しなければなりません。

アスカーの彼(パートナー:第7ハウス)を表す天体は、ロード7の木星、ロード8(アスカーのパートナーのポケット)の火星です。
「月は常にアスカーのサブ・ルーラー」なので、月はアスカーのパートナーを表す天体にはなりません。

探し物を表す天体はどれでしょうか?
「『シルバーの』ピアス」とおっしゃっていました。
こういう時には、ロード2やロード4を見る必要はありません。
「シルバー」のナチュラル・ルーラーである月が、探し物を表す天体です。

【天体の割り当て】
アスカーの彼を表す天体:木星、火星
探し物を表す天体:月

アスカーを表す天体:水星、金星、月
※今回アスカーを表す天体は使わない

4.エッセンシャル・ディグニティ:関係なし

5.アクシデンタル・ディグニティ
・ハウスとサイン
月は第8ハウス、おひつじ座にいます。
第8ハウスは彼(第7ハウス)の所有物(2番目)の部屋。
デフォルト・オプションの「カバンの中」を表す第8ハウスです。
恐らく彼の言う通り、彼のカバンの中にあるのでしょう。
これだけハッキリ場所が表示されているので、もうサインを考える必要はありません。

困りましたね。「カバンの中は何度も探した」というお話ですが、こういう時にはほとんど確実に、どこかに挟まっていたりして見つからないだけなのです。
彼は探したそうですが、結論としては「カバンの中にあるでしょう。」

しかしこのホロスコープにはまだ続きがあります。
アスペクトのページで説明しているくらいですからね。
先へ進みましょう!

6.レセプション(好き嫌い、関心):関係なし

7.アスペクト
今回の目玉、アスペクトです。
木星と月、もしくは火星と月のアスペクトがあれば、ピアスが戻ることを表します。

月は今おひつじ座2.00度にいますが、時間を進めていくと、おひつじ座14.71度で、火星とオポジションでアスペクトしますね。
14.71 ー 2.00 = 12.71度

大体13度進むとアスペクトすることになります。
サイン・ハウス法を使うと、
速い + 真ん中 = 真ん中

“単位のセット”は、既に2週間も探しているのわけだし、アスカーが彼に連絡を取るためにも少し時間がかかることを考えて、”時間、日、週”になります。

サイン・ハウス法は”真ん中”だったので、13日前後で見つかる可能性が高くなります。
オポジションは「後悔」などの意味を持つ悪い性質のアスペクトですが、探し物をしている時に”悪い”という意味を持つことはほとんどありません。
見つかることは嬉しいことですからね!

8.アンティシア(仮想上の天体):なし

その他の項目:無関係

結論:カバンの中にあるでしょう。一応、13日くらいで見つかるかも。
結果:カバンの中にあった。22日後に見つかった。

オーノー!
なんとシルバーのピアスは、結局バックの中のお財布に挟まっていたそうで、22日後にお財布を開いたら突然見つかったそうです。
やはりカバンの中にあったか…!
しかし、22日後? 13日後ではありませんね?
どうなっているのでしょうか?

ホロスコープを見直してみましょう。
月(シルバーのピアス)と、木星(アスカーの彼)にご注目ください。

木星はかに座24.25度にいます。
月は、今おひつじ座2.00度にいて、おひつじ座24.60度に進んだところで木星とスクウェア(90度、3つ隣のサイン)します。
24.60 - 2.00 = 22.60

なんてこった!こっちだったのか!!
しかしそうすると、火星とのオポジションは一体何だったのでしょうか??

「実は数日後に私、彼に同じモノ買っちゃったんです」

そ、そうでしたか…
なるほど、ロード8(火星)は、「彼の新しいピアス」を表していたようですね。
月(アスカー)と火星(彼の新しいピアス)のオポジションは、アスカーが新しいピアスを買って後悔することを表していたようです。
そうすると、月は「シルバーのピアス」と「アスカー」の両方を表していたということです。
ダメだ、こりゃわからん(+_+)
めちゃくちゃ難しいホロスコープでしたね。

それから、ホラリーでは、普段「1つ目のアスペクト」までしか意味を持ちませんが、「2つ目のアスペクト」も時々意味を持つことがあります。
今回は、この珍しいケースに当てはまっていました。
どうして今回は2つ目のアスペクトも意味を持っていたのでしょうか?
もう少し深く見直してみましょう。

月は、まず火星にアスペクトしてから、木星にアスペクトしました。
…火星も木星もアスカーの彼を表す天体だったので、つまりどちらも探していたアスペクトではありませんか!!
どちらも「妨害」の要素になる天体ではなかったということです。
このように、2つのアスペクトがどちらも探しているアスペクトの場合、2つ目も意味を持つ可能性が高くなります。
見落とさないようにしましょう(^ω^)

また、探し物でオポジション(180度、反対のサイン)が出てきても「後悔する」という意味を持つことはまずありませんが、今回は「後悔」という意味を持っていました。
これも珍しいケースでした。
火星(ロード8)が「彼のポケット」ではなく「新しいピアス」を表していたので仕方がないのですが、それにしてもそこまで想像するのはちょっと無茶ですよね…

他に気づいたことは、ハウス・カスプとスクウェアかな。
探し物を表す天体が「カスプ」に近ければ近いほど、探し物がその場所に近いことを表します。
月(ピアス)が、第8ハウス・カスプ(彼のお財布)にくっついているところ、見事ですね!
お財布から少し離れたところではなく、お財布の中。

しかしそうすると、第8ハウス・カスプが、「彼のカバン」だったのか「彼のお財布」だったのか、それともその両方だったのか?
ちょっと疑問が残ります。

それから、スクウェアについて。
スクウェアは、その出来事が遅くなったり、色々苦労したりすることを表す可能性があります。
今回、アスカーが買い直してしまった(苦労)ところ、このスクウェアによく出ていましたね。

それでは、もう一つ見てみましょう。
「PCは戻る?」(2013/4/23 10:02 東京)

2house-aspect-003

占いの流れ

1.質問をよく聞く
「電車に忘れたPCは戻る?」
アスカーは電車にPCを忘れました。
駅員さんに伝えて、探してもらっているところです。

2.ハウスを決める
第2ハウスです。

3.ルーラーを決める
アスカーを表す天体は、ロード1の月と、ロード2の太陽、それからサブ・ルーラーとして月。
しかし月は既にロード1なので、アスカーを表す天体は月と太陽になります。

探し物のPCは、どの天体でしょうか?
PCは情報処理の道具、情報の塊、いかにも水星っぽいです。
こういう時は、ロード2もロード4も使わずに、ナチュラル・ルーラーとしての水星を使いましょう。
(携帯電話を探す時もナチュラル・ルーラーとしての水星を使うと良いようです)

4.エッセンシャル・ディグニティ:無関係

5.アクシデンタル・ディグニティ
・ハウスとサイン
水星は第10ハウス、おひつじ座にいます。
おひつじ座は【火】のサインなので、高いところなどを表しますが、アスカーは電車の網棚の上に置いてしまったのでピッタリですね…(-_-メ)
第10ハウスはアンギュラーなので、サクシーデントやケイデントに比べれば、アスカーの近くにあるようです。(と言っても何駅かは離れているでしょうが)

そうそう、探し物をする時には、「アンギュラー、サクシーデント、ケイデント」にはこのような区別があります。
天体がアンギュラーにいれば、探し物がアスカーの近くにある可能性が少し上がるのです。
ケイデントにいると、遠くにある可能性が少し上がります。

今回はアンギュラーですが、既に何駅か離れていますよね。
近いって言ってもなぁ…(T_T)

・天体のスピードと、進む方向(逆行、ストップ)
水星は逆行していません。
戻らないのでしょうか…(;´Д`)

6.レセプション(好き嫌い、関心):無関係

7.アスペクト
アスカーを表す月と、PCを表す水星の間のアスペクトを探します。
アスペクトしません。
逆行もなし。アスペクトもなし。ガーン! 終わった…(T_T)/~~~

…しかし、希望を捨てずにもう少し見ていきましょう。
水星は、あと少し動くと、木星にアスペクトしますね。
ではこの木星、何を表しているのでしょうか?
ホロスコープを眺めると、木星は、ロード6とロード9です。
ロード9は関係ないとして、ロード6??
第6ハウスは、「アスカーのために働く人(従業員など)」を表すハウスです。
「今アスカーの置かれている状況の中」では、駅員さんはアスカーのために働いてくれていますよね?
ということは、ロード6はもしかして、駅員さんを表してはいないでしょうか??
やや(かなり?)希望的観測が入っていますが、ハウス・ルーラーとして木星(=ロード6=駅員さん)が登場したと考えましょう。(もう必死)

水星は今おひつじ座14.19度にいて、おひつじ座16.09度で木星とセクスタイルになります。
16.09 - 14.19 = 1.9
1.9度進んだところですね。

“単位のセット”を特定しましょう。
電車での忘れ物をしたことがある人ならおわかりでしょうが…見つかる時には、何駅か先の駅ですぐに見つかります。
速い時には、20分後とか。ということは、一番速い単位は分。
そうすると、”分、時間、日”ですね。

第10ハウスは遅いハウス。
おひつじ座は速いサイン。
遅い + 速い = 真ん中

1.9度なので、だいたい2時間後。
およそ2時間後、駅員さんから連絡が入りました。
「○○駅で、見つかりましたよ!」

結論:2時間後に戻る可能性が高い
結果:2時間後に見つかった(戻ってきた)

◆解説
このホロスコープでは、アスカーを表す月とのアスペクトではなく、駅員さんを表す木星とのアスペクトが、探し物が戻るタイミングを表していました。
驚きましたね。
あなたも驚いたかもしれませんが、希望的観測にすがったアスカーも大いに驚きました。

というわけで、後知恵解説をしましょう。

まず、ハウス・ルーラーとして登場した木星は、ただの妨害だった可能性もあります。
もし木星がロード6以外だったら、アスカーはすぐに諦めていたでしょう。
しかし、駅員さんが目の前で電話をかけまくってくれていた状況から、「木星は駅員さんを表す天体でいいんじゃないか?」という推測につながったわけです。

また、駅員さんを表す木星と、アスカーを表す天体(月と太陽)の間にはアスペクトがまったく見当たりません。
「駅員さん、探し物、アスカーの間にアスペクトがない」、つまり、第三者が登場する時によく見るトランスレーションもコレクションも発生していないということです。
「駅員さん」という第三者が登場しているのだから、「PCがアスカーのところに戻ってくる」と判断するためには、トランスレーションかコレクションが必要になりそうなものですよね?
それなのに、トランスレーションもコレクションも無い中で、どうして「PCは戻りそうだ」という推測に繋がったのでしょうか?
これは、「目の前の状況」をよく観察した結果なのです。
考えてもみてください。
アスカーの目の前に、駅員さんはいるんです。
アスペクトなんかなくても、すぐに話せますよね?
こういう風に考えた結果、「アスカーを表す天体とロード6の間にアスペクトは不要」という結論が出てきたのです。

難しいことをしているように思えるかもしれませんが、しばらくホラリーをしていると少しずつ慣れてきます。
大丈夫。僕も最初不安でしたが、徐々に慣れていきました。
車の運転と同じです。あなたも慣れますよ!

例外が盛りだくさん

今回の例の最後の2つの占いは、結論までのプロセスがかなり難しいものでした。
2つ目のアスペクトが出てきたり、突如ロード6を考えたり。
こんな珍しいケースには滅多にお目にかかりませんが、あえて掲載しました。

どうしてこんなに難しい例を出したのかと言うと、こういう難しいチャートにも馴染んでおいてもらいたかったからです。
ホラリーで出会うホロスコープはわかりやすい場合の方が多いのですが、それでもたまにこういう難しいホロスコープにも出会います。

この2つの占いには難しい占い方が登場していますが、読み方のルールを無理矢理破っているわけではありません。
わかりますよね?
2つとも、ちゃんとルールに従って読んでいます。
だけど、難しい。
ストレートに結果が表示されていなかったからです。
でも、じっくり研究してみれば、「ああ、なるほど。」

いつか出会ったら、がんばって読み解いてくださいね!