5.遺産

2014/10/22 更新

遺産については、遺産を遺してくれるであろう人の2番目のハウスを見ることになります。
お父さんならロード5(第4ハウスから2番目)、お母さんならロード11(第10ハウスから2番目)という具合。

受け取れるかどうかは、これまでと同じように、例えば、お父さんの遺産なら、ロード5と、アスカーを表す天体(ロード1、月、ロード2)の間のアスペクトを探します。
受け取れる額は、ロード5のエッセンシャル・ディグニティから判断します。

アスペクトを邪魔する天体を発見した場合は、その天体がどのハウスのルーラーなのかを見ることで、邪魔になる相手を判断することができるかもしれません。
例えば、ロード1とロード5の間のアスペクトをロード3が邪魔していたら、アスカーの兄弟姉妹デス…(-_-;)

レセプションも大切になります。
遺産を遺す人が、アスカーのことをどう思っているのか、チェックしましょう。
例えば、お父さんの遺産なら、お父さん(ロード4)がアスカーをどう思っているのかをチェックするのです。
マイ・サイン(心から大好き・愛してる)なら嬉しいですが、もしデトリメント(大嫌い)やフォール(憎いくらいの嫌悪)だと…嬉しくない結果がついてきそうです。

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占星術では、遺産は第8ハウスの事柄とされています。
もしも質問が、誰から、という特定がなく、
「遺産を手にすることができますか?」という漠然としたものであれば、ロード8(第7ハウスから2番目)から判断します。

「第7ハウス = 漠然とした誰か」と考えるのでしょうが、まぁそう考えれば筋は通りますが、でも遺産を遺すのは普通血縁の誰かですよね?
アスカーが親族を「漠然とした誰か」と考えているというのは、なんだかおかしい気がします。

また、何となく、誰からともなく、「遺産がもらえますか…」と質問する人も稀です。
「親父はたんまり貯め込んでるんですが、私に遺してくれますかね? もうそのお金を目当てに何々をあれこれあれこれ…」というケースの方が現実的。

そんなわけで、遺産に関しては、アスカーの質問に出てきた人の2番目のハウスを使いましょう。
本当にごく稀に、誰からの遺産と特定していない場合に限り、ロード8を使ってください。

ちなみに、古代ローマ時代には、皇帝が亡くなった時に遺産を市民に分けたりしていたようです。
この場合には、うーん、皇帝(第10ハウス)のお金(2番目)だから、ロード11かな(・∀・)

さらに、古代ローマ時代に生きた弁護士のキケロという人は、クライアントから弁護士の費用をそれほどもらっていなかったのに、大金持ちになりました。
それは、彼が弁護を担当したお客さんが、遺産の一部をキケロに遺していったからです。
お客さん(第7ハウス)の遺産(2番目)だから、遺産は第8ハウス。
これなら確かに、しっかり当てはまっていますね!(*^_^*)