4.家を表す天体

2014/12/17 更新

家を表す天体の選び方

家を買う時に、「この家だけが欲しい」ということもありますが、「この家とこの家どちらがいいだろうか」というご相談もよくあります。
この場合、ホロスコープの中から、それぞれの家を表す天体を選ばなくてはなりません。

1.好みの家がある場合

「こちらの家の方が好き」と、アスカーの好みがはっきりしている場合、その家を表す天体はロード4になります。

もう一つの天体は、アスカーの話から判断します。
アスカーに、「家について一言二言で表現してもらえますか?」と訊いてみましょう。
このとき大切なのは、少ない言葉で表現してもらうことです。
「古い家です」 → 土星
「川のそばの家なんです」 → 水のサインの始まり(0度)か終わり(29度)の近くにいる天体
「新しい白い家です」 → 月
「職場の近くにあります」 → MC(第10ハウス・カスプ:仕事を表す)の近くにいる天体
「丘の上にある家です」 → 高い場所なので、風のサイン、もしくは MC (ホロスコープの中で一番高いところ)のそばの天体

さらに、レセプション(好き嫌い、関心)から絞り込める可能性もあります。
例えば、「父がとても気に入っている、大きい家なんです」
 → ロード4のレセプション(好き嫌い、関心)をチェックします。
ロード4がうお座にいれば、ロード4(お父さん)は金星か木星が大好きということになります。
金星に対してイグザルテーション(熱中してて悪いとこ見えなーい)、木星に対してマイ・サイン(心から大好き・愛してる)ですね。
では金星と木星のうち、大きい家を表す天体はどちらでしょうか?
木星は「大きい・拡大」などのナチュラル・ルーラーなので、家を表す天体は木星になります。

もう一つ。
例えば、「私はそこは嫌なんですけど、子供が好きな家なんです。」
ロード1(アスカー)が金星でてんびん座座、ロード5が土星でしし座なら…金星は太陽に対してデトリメント(大嫌い)、土星は太陽に対してマイ・サイン(心から大好き・愛してる)です。
そうすると、他の要素も考えるのですが、恐らく太陽がその家を表している天体でしょう。

レセプションから判断する方法は複雑に感じるかもしれませんが、慣れてくると案外簡単なので、それほど心配ありません(^0_0^)

2.好みの家が無い場合

アスカーに好みの家が無い場合、家を表す天体をアスカーの言葉から選ぶことになります。
この時、選択肢として提示してもらう候補は、2つまで。
せいぜい3つが限界です。
それ以上になると、絞り込みが難しくなります。
また、4つも5つも候補があり、しかも、「これ!」という家が無い場合には、アスカーが真剣に家探しをしていない可能性があります。
この場合、恐らくホロスコープも真剣な答えを返してくれることはないはずです。
もう少し真剣に検討して、候補を2つ程度に絞り込んでからもう一度ご質問くださいと、アスカーに伝えましょう。

ホラリーは、ほとんどどんな質問でも占うことはできますが、気まぐれな質問を占うことはできません。
「ささいなことだから占えない」、もしくは、「重大すぎて占えない」ということはほとんどないのですが、「どうでも良いこと」は占えないのです。

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補足:家を表す天体の選び方について

家を表す天体の選び方について、
「ええええ?? そんな適当な感じで選ぶものなの??」
と思うかもしれませんね(^_^;)
同じ家を、ある人は「大きい家」と呼び、ある人は「職場の近くの家」と呼びます。
「そんなの、人によって言い方が変わるんじゃない??」
…そうです!
それが大切なことなんです。
ホロスコープは、アスカーの質問に合わせて調整されているので、アスカーの言葉から判断しなければいけないのです。
だから、アスカーには、「一言二言で表現してください。」と言うに止めて、アスカーの言葉で表現してもらいましょう。

うおお…っ! 説明難しいなこれ…(@_@;)
これは、ホラリーを始めたばかりだとどうしても実感ができないかもしれませんが、ホラリーで見ているホロスコープは、アスカーの置かれている状況が正確に映し込まれている鏡のようなもので、しかもアスカーのためにしつらえられているのです。
アスカーのためだけに、創造主さまがあれこれ微調整も加えてから、表示してくれているものなのです。
だからこのホロスコープは、あなた(占星術師)が解釈するものではあるのですが、あなたの考えで読んではいけないのです。
アスカーの言葉を元にして読んでいくものなのです。
説明できてるかなー難しいなー(T_T)

ちょっと思いましたが、このサイトでも「創造主さま」という言葉がちょくちょく出てくるようになってしまいましたね。
ウィリアム・リリーのクリスチャン・アストロロジーを初めて読んだとき、「God(神さま)」という単語がしょっちゅう出てくるので、この本は占星術の本なのか神さまの本なのかわけがわからんと思ったものでしたが、気づけば同じような有様です(・∀・)
ウィリアム・リリー先生! こういうことだったんですね! やっとわかるようになってきましたっ! 嬉嬉…あっ!涎が垂れたっっ(*ノωノ)