5-10.恒星

2017/2/16 更新

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※このページにはアスペクトなどの単語が登場するので、第1部が終わってから見直してみてください。
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このページで書かれている内容は無視してください。
恒星とコンジャンクションしていることで、天体のアクシデンタル・ディグニティが影響を受けることはありません。

ただ、伝統的によく説明されるので参考のために残しておきます。

アクシデンタル・ディグニティと恒星(伝統的な説明)

ホロスコープに表示されている天体は土星や木星など太陽系の惑星だけですが、実際の夜空にはカストル、ポルックス、スピカなどの恒星も瞬いています。クラシック占星術ではこれら恒星も重要な要素でありホラリーでも使われます。
多くの恒星の中で一体どの恒星を使うのか、その意味はどのようなものなのかというテーマは10.恒星のページで詳しく取り上げます。
ここでは天体のアクシデンタル・ディグニティと関連する3つの恒星に絞って解説します。
天体のアクシデンタル・ディグニティに影響する恒星はレグルス、スピカ、アルゴルの3つです。
ホラリーの中で登場した主役の天体がこれら3つの恒星とコンジャンクションしている時には、その天体のアクシデンタル・ディグニティが強くなったり弱くなったりします。コンジャンクションのオーブは2、3度程度です。オーブ1度くらいの時に最も強い影響力が出てくることになるでしょう。
レグルスとスピカは天体のアクシデンタル・ディグニティを強め、アルゴルは弱めます。
単純にこれだけ覚えておいても良いのですが、もう少し細かい意味も覚えておくとより詳しい判断ができることがあるのでそれぞれの意味について見ていきましょう。

1.レグルス(Regulus : 物質的な成功)

レグルスはおとめ座0度にいる恒星です。
天体がレグルスとコンジャンクションしているとアクシデンタル・ディグニティが強くなります。
レグルスは物質的な成功を表し、もし相談内容がお金に関わるような時には特に重要になります。そのような質問の中でアスカーを表す天体がレグルスとくっついている時には良い結果が期待できることになり、アスカーは積極的に行動できるようになるでしょう。
レグルスは物質的な成功を表す恒星なので平たく言えばお金がザックザクという意味を持ちますが、必ずしもそれは幸せに直結するとは限りません。幸せになれないという意味でもなく、ただ、物質面での成功を表すのです。その後幸せになれるかどうかは当人の行動次第ということになるのでしょう。

2.スピカ(Spica : 幸運、保護)

スピカはてんびん座24度にいる恒星で、幸運や保護を表します。
天体のアクシデンタル・ディグニティを強くしつつ、その天体の表す人やモノなどに対して何かしらの幸運や保護が訪れる可能性を示します。幸運や保護は物質的な側面から訪れることもありますが、レグルスほど強い結びつきはないため別の面から訪れる可能性の方が高いでしょう。
クラシック占星術の中で最も幸運な星と考えられています。

3.アルゴル(Algol : 苦しみ、死)

アルゴルは、おうし座の26度にいる恒星です。
英雄ペルセウスに切り取られたメデューサの首を表し、首が失くなってしまう、即ち死を表す恒星です。最も不運の星です。相談内容によっては本当に死を表すこともありますが、象徴的には首を失うくらいの苦しみを表します。
アスカーを表す天体がアルゴルとコンジャンクションしていると、アスカーが相談内容について非常に苦しんでいるケースをよく見かけます。