12.占い前の確認

2014/4/16 更新

スタートのページでは、ホラリーで占う時に気をつけることを書きました。(確認ルール)
ここでは、もう一歩踏み込んで、確認ルールでは書ききれなかった細かい注意事項をお伝えします。

◆ホラリー占星術の特徴◆
1.「もし~なら…」という質問は占えない
2.真面目な質問以外、占えない?
3.2人以上の占星術師に占ってもらうことはOK

◆ホラリーで占う時に気をつけること◆
1.何が質問されているのか
2.いつ、質問したのか
3.誰が、質問したのか
4.一番気になることから質問してもらう
5.補足の質問は一つのホロスコープから判断する
6.デフォルト・オプション
7.占い前のチェック

まず、“ホラリー占星術の特徴”から始めましょう。

1.「もし~なら…」という質問は占えない

ホラリー占星術は、大抵どんな質問でも占うことができます。
「いつ結婚しますか?」「仕事は決まりますか?」「見つからない本はどこですか?」などなど。
しかし、ホラリーにも苦手分野があります。
分野、というか、質問の仕方、とでも呼ぶのでしょうか?

【ホラリーが苦手とする質問】
「もし~なら、どうなりますか?」

仮定の質問は、占えない

例えば、「もし夫と別れたら、どうなりますか?」
ホラリーは、こういう仮定の質問が苦手です。
「現実に起こること」しか対象にしていないからです。

この質問は、「想像の世界」について質問していますね?

こういう、「想像上の世界」について、ホラリーは占うことができません。

なぜ、仮定の質問を占うことができないのか、理由はよくわかりません。
もしかしたら、「そんなのにイチイチ答えてられないよ! 私、忙しいんだよ!?」と、創造主さまは考えているのかもしれませんねー(^_^;)

具体的にどういう時に質問されるのかというと、“あることについて、既に占った後に”、質問されることがほとんどです。

例えば、
「夫と別れることになりますか?」
「(ホラリーで占って、)別れないようですよ。」
「それじゃ、もし別れたらどうなりますか?」

こういう流れになります。

つまり、別れるかどうかについては既に占い結果が出ていて、その上で「それじゃーもし○○なら…」と来るわけです。

…困ります(´Д`)
こういう時は、もうお手上げ。答えられません(+o+)

「え…、でも、もしかしたら別れる可能性もあるんですよね?」
「はい。ありますよ。ホラリーがいつも当たるわけではありませんからね。」
「じゃ、もし別れたらどうなるか、知りたいんですけど…」

このタイミングで、ホロスコープには、別れる可能性が低いことだけしか表示されていないことと、
ホラリーは仮定の質問に答えることができないことをお伝えするのです。

「占い結果には、別れない様子が表示されていますよ…?」
と言ってみたところでどうしようもありません。

「そうじゃなくて、別れたらどうなるかを知りたいんです!」
と返されるのがオチです。

諦めましょう。
この形式の質問には、ホラリーで答えることはできません。
質問形式に、制約があるということですね(゜_゜)

※もちろん、別れる様子が表示されていれば、ディグニティ(良さ)やレセプション(好き嫌い、関心)、アスペクトなどから答えることができます。


2.真面目な質問以外、占えない?

ホラリーでは、ほとんど何でも占うことができます。
仮定の質問は難しいものの、現実的には、どんなことでも占えます。
しかし、たまに、「真面目な質問でなければ、占えない」という説明を見かけることがあります。

どうなのでしょうか?

気にしなくてOKではないかと思います。
そもそも、「真面目な質問と不真面目な質問をどうやって区別すればいいのか?」という問題があるからです。
キョンくんにとっては重要な問題も、涼宮さんにとってはどうでも良いことかもしれません。
「今は、テレビゲームをやるべきか、それともメシ食った方がいいか?」
キョンくんにとっては深刻な問題も、涼宮さんにとっては「アンタバカ~?」
(あれ、これアニメ違うかな、大丈夫かな、まぁいいか)
というように、その質問が真面目な質問かどうかという問題は、実は判断が難しいのです。

ジョン・フローリーは、「この区別は難しいので、気にしなくてOK。どんな質問でも占えますよ」と言っています。
ちなみに、彼のお気に入りの楽しみは、「ドラマの結末がどうなるのかホラリーで占うこと」だそうです。

そんなんでもいいんだ!?
あなたも、今度何かのドラマで試してみてください(^^)
僕は、ドラマをほとんど見ないので、試したことがありません。
それ以前にネタバレ反対なので、先にストーリーわかっちゃうなんて耐えられません!!!


3.2人以上の占星術師に占ってもらうことはOK

ホラリーは、質問をした時刻を使って占いをします。
そうすると、もしもホラリー占星術を使う占星術師のキョンくんに占ってもらった後で、他の占星術師の涼宮さんに占ってもらう時は、別々の時刻を使って占いをすることになります。

結果は、どうなるのでしょうか?

結果が変わってしまうのではないか、心配になりますよね。
こういう場合ホラリーは、異なるホロスコープで同じ結果を表示します。
(状況が変わっていたりすると、異なる答が出る可能性もありますが)

ですから2人でも3人でも、占星術師をハシゴすることはやろうと思えばできるんです。



次に、“ホラリーで占う時に気をつけること”を見ていきましょう。

1.何が質問されているのか

ホラリーでは、アスカーが質問をするところから、占いが始まります。
この質問内容は、アスカーの数だけある…と思いきや、そうでもありません。
たくさんの質問があるんだろうなーと思いがちですが、実は同じ内容の質問が、言葉を変えて繰り返されていることが多いのです。

「いつ結婚できるか、知りたいんです」
「運命の人って、いつ私に現れるんでしょうか?」
「最近、恋したいなって思って…」

様々な出だしから始まりますが、よくよく話を聞いていると、
「いつ、結婚できますか?」という質問にまとめることができます。

このように、色々な言葉で脚色されていても、「結局何について質問したいのか」に注意してください。
「核となる質問」を見つけて欲しいのです。

「核となる質問」は、わかりやすいこともあれば、わかりにくいこともあります。

「いつ結婚できますか?」
いきなり質問する人もいます。これはわかりやすいのですが、
「仕事について訊きたいんですけど…」
という始まりであっても、いつの間にか話がずれていき、「それで、同僚に気になっている人がいて…」というように、結局は恋愛の質問だった、というケースは決して珍しくありません。

「結局、本当にアスカーが質問したいことはなんだろう?」

あなたの耳を研ぎ澄まし、「本当に質問したいこと」を捕まえてください!( `ー´)ノ

第2部では、このような「核となる質問」に焦点を当てて解説していきます。

※第2部に出てくる”核となる質問”だけでは対応できない質問も、たまーにあります。
しかし、第1部の”基礎”と、第2部の”核となる質問”を繰り返し練習していると、「え!? そんな質問どうやって占うの!?」というような質問にも、気づけば対応できるようになるものです( ^^) _U~~


2.いつ、質問したのか

ホラリーでは、占星術師が質問を理解した瞬間を使ってホロスコープを作ります。
“質問が生まれた瞬間”が重要になるのです。
相談する人と占星術師が分かれている場合には、特に問題は起こりにくいのですが、占星術師が自分自身の質問を占う時や、よく知りすぎている家族や友達からの質問を占う時には注意が必要です。
“いつ”質問されたのか、曖昧になることがあるからです。

例えば、あなたが何ヶ月も、「今の仕事を続けようか、辞めようか…」悩んでいたとしましょう。
こういう時、「今の仕事を辞めるべき?」と、”質問をした瞬間”はいつでしょうか?
もう何ヶ月も悩んできたわけです。
最初の頃の、あの日のあの時かもしれない、いやだけど、その1週間後のあの時かもしれない、いや、でも待てよ、上司と揉めたあの日かな?でも…
と、延々と可能性を探すことができてしまうのです。

さらに、例えば仲の良い友達から、「今の彼とのケンカ歴史」を1年以上も聞き続け、会う度に「もう別れようかと思ってるの」という相談を受けていたら…
“質問をした瞬間”は、いつになるのでしょうか?

これらの状況には、残念ながら、打つ手がありません。
悩んだその瞬間、質問されたその瞬間を、何とか捉えるより他に方法がないのです。
「『占おう』と決めた時じゃないの? そんなに難しいこと?」と思われるかもしれませんが、はっきりしない時も意外と多いのです。

「ペンはどこ?」みたいに単純な質問ばかりなら、こんな苦労はしないんですけどねー(ノД`)・゜・。


3.誰が、質問したのか

ホラリーは、”アスカーが質問した瞬間”を使って占いをします。
この時、”アスカーが誰なのか”は、簡単にわかることもあれば、曖昧なこともあります。
あなたが自分の悩みを占う時は難しくありませんが、友達と何人かで話している時に次のような会話が繰り広げられたら…

雪乃「それで、どうなの? 彼とつきあえそうなの?」
結衣「えー、どうだろう…つきあえるかな? ヒッキー彼女いないみたいだし、可能性、なくもないよね?」
紗希「そうだよね、あんたなら、あいつとつきあえるかもしれない」

いったい、この質問は誰の質問なのでしょうか?
もしも雪乃さんがアスカーなら、結衣さんは雪乃さんの友達なので、第11ハウスで表されます。
しかし、結衣さん本人がアスカーなら、結衣さんは第1ハウスで表されます。

区別しようがないジャマイカってちょっと古いか…(゚Д゚;)
いずれにせよ、これは苦悩の瞬間です。

また、”通訳”がいる場合、通訳は無視してください。
例えば、イタリア人のマリアさん(アスカー)と、日本人の静さん(通訳してくれる、マリアさんのお友達)が、あなたの元に相談に来た時。

こういう場合、アスカーはマリアさんで、マリアさんを表すハウスは第1ハウスとして占います。
「静さんがしゃべっていて、マリアさんは静さんの友達(第11ハウス)だから…マリアさんを表すのは第11ハウスだよね」という風には、考えないのです。

とまぁいくつか見てきましたが、こういう感じで、ホラリーというのは…意外と制約の多い占いですね(@_@;)


4.一番気になることから質問してもらう

相談に来るアスカーは、仕事、恋愛、引っ越しなどなど、複数の悩みを抱えていることがあります。
こういう時、一度に全ての悩みを聞いて、一つのホロスコープから全ての答えを出すよりは、
「今一番気になっていることから、話してください」と頼んで、順番に悩みを聞き、その度にホロスコープを作る方がお勧めです。
この方が、答が正確に出てきている気がします。

一つのホロスコープから全ての悩みについて占うことが間違いというわけではありません。
ただ、たぶん、一番気になっていることから順番に占っていく方が良いと思います。


5.補足の質問は一つのホロスコープから判断する

ホラリーでは、まず「核となる質問」を特定します。
そして、その核となる質問について占うわけですが、この時、関連する追加の質問が色々出てくることがあります。
それらの質問が、核となる質問に関連がある場合は、同じホロスコープから判断してOKです。

例えば、核となる質問が、
「いつ、結婚できますか?」

相談を進めているうちに、

「彼って、お金持ちですか?」
「どんな仕事してますか?」

などなど。色々と思い浮かぶものです。
こういう時は、最初のホロスコープから判断してください。


6.デフォルト・オプション(Default Option)を絞り込む

Default:初期設定、初期値
Option:選択肢

「初期設定の、選択肢」
まぁ、IT系で働いている人には説明不要だと思いますが…やばい、懐かしすぎるぞ。
…と、際限なく脱線しそうなので話を元に戻しましょう。

デフォルト・オプションとは、”初期設定の選択肢”のことです。

例えば、インターネットで何か申込みをする時、申込みフォームに必要事項を記入しますよね?
こんな選択肢に見覚えがありませんか?
default-option-001

お馴染みの、性別を選択するチェックボックスですね。
これ、どちらも空白じゃないですか?

でも、例えば女性用化粧品専門のサイトだと、こうなっていたりしませんか?
default-option-002

なんと!
チェックする前から、もう”女性”のところにチェックが入っています。
つまり、「デフォルト・オプション(初期設定の選択肢)は、女性」なのです。

反対に、男性用スポーツ用品専門のサイトだったら、下のようになっているかもしれません。
default-option-003

あらかじめ、”男性”にチェックが入っていますね(^ω^)
つまり、「デフォルト・オプション(初期設定の選択肢)は、男性」なのです。

「女性の化粧品を売っているサイトなんだから…お客さんは女性だろう」
「男性用のスポーツ用品のサイトだから…お客さんは男性だろう」
というように、サイトを運営している人が、お客さんの性別をあらかじめ想像しているのです。

ホラリーでも、全く同様の作業を行います。
「アスカーの話を聞く限り…○○だろう」というように、あらかじめ起こりそうなことを予想しておくのです。

例えば、「彼とつきあえる?」
アスカーの話を聞いていると、「毎日メールしてます。」
つきあえる可能性が高そうだなー。
「毎日お昼は2人で一緒にランチしてます。」
どう考えても彼はアスカーのこと好きだよなー。
「つきあえそうだな…」と判断したら、頭の中でデフォルト・オプションを設定します。
こんな感じ。
default-option-006

このデフォルト・オプション(初期設定の選択肢)を踏まえた上で、ホロスコープを見ていくのです。
例えば、ホロスコープを見て、「どっちだろう…つきあえるかどうか、同じくらいだ…」というような結果ならば、「つきあえるでしょう。」というように、デフォルト・オプションを優先させるのです。

この作業をしておくことで、”一般常識”と呼ばれる”現実の状況”を考慮しつつ、占い結果を出すことができるようになるのです。
裏を返せば、この作業をしておかないと、現実とはかけ離れた判断をしてしまう危険が高くなってしまいます。

質問をする人はそもそも、起こる可能性が高いことと低いことを、何となくわかっているものです。
「彼とつきあえますか?」
可能性は半々くらいかな?と思いきや、
「彼、結婚してて子供いるし、海外にいる人だから…たぶん、つきあえないとは思うんですけど…」

え??
それって、質問する意味はあるの??とか思ってしまいますが、しかし、この場合、つきあえる可能性は限りなく低いですよね。
ですから、デフォルト・オプションとして、「つきあえる可能性は低い」と、頭の中でセットするのです。

こういう時は、「絶対つきあえるよ!」と、ホロスコープが絶叫していない限り、二人がつきあう可能性はほとんどありません。
なぜなら、”アスカーを取り巻く状況”が、”つきあう”という可能性を否定しているからです。

それでも、例えば、アスカーを表す天体と彼を表す天体があと4度でアスペクト。
しかもお互いのレセプション(好き嫌い、関心)はかなり良さそう。

「うーん…4週間後になにか…会う予定はありませんか?」
「あ!来月、彼が1週間だけ日本に来ます。」
「なるほど。それなら、長くつきあえるかどうかはさておき、その時会うことにはなりそうですね。」

このように、”アスカーの置かれている現実の状況”が、どんなことなら起こり得るのか、どんなことは起こり得ないのかを限定します。
どんなに望んでいたとしても、その現実の状況を考えてみたとき、
「これは、まず起こらないな」と判断したならば、ホロスコープが少しくらい肯定的な答を表示しているくらいでは、それは起こらないのです。

「ゴホッゴホッ、うーん…風邪みたい」
ホロスコープを見てみると、アスカーを表す天体と死を表す天体がアスペクト。
「大変だ! 死んじゃう!!」
いやー、まぁまぁ、落ち着きましょう。死ぬことは(ほとんど確実に)ないと思いますよ。
風邪薬でも飲んで、どうしても心配なら病院へ行きましょう。

「エジプト人の彼と最近メールしてるんです。私は向こうに行く気はないし、彼も日本にくる気はないって言ってます。…つきあえますか?」
いや、かなり厳しいと思います…

そんなこと、ちょっと考えればわかりそうなものだって、思いますよね?
でも実際に占いばかりしていると、驚くほどあっさり忘れてしまうことなのです。
ホラリーに限らずネイタルでも、その他全ての分野でも”現実的に起こり得る状況”が存在しないならば、それは起こりません。

それから、デフォルト・オプションは、わかりやすい時と、わかりにくい時があります。
「この部屋のどこかに、電池はある!」
これはわかりやすいですね。

「家の中か外かどこかに…電池はある、はず。」
わかりにくいですね。

さらにもう一つ。
デフォルト・オプションはアスカーの話を聞きながら判断しますが、時として、アスカーの話から判断してはいけない時があります。

例えば、「彼の気持ちを知りたいんです。とっても優しい人なんですけど…」
本当に優しくてアスカーのことを好きなら良いのですが、悪いヤツで、アスカーのことを騙しているのかもしれません。
もしアスカーが騙されているような場合、アスカーの話を鵜呑みにしてしまうと、デフォルト・オプションを誤って設定してしまうことになります。
こうなると占い結果が間違ってしまう可能性が高くなってしまいます。

人が関わる質問では、アスカーの話をそのまま信じてしまうと危険なので、覚えておいてください。
迷った時にはデフォルト・オプションを「わからない」に設定しておくと安全ですね。

なお、デフォルト・オプションを間違えて設定したまま占っても、ホロスコープを読めるようになってくると、すぐに気づけるようになります。
「彼はとっても優しくて私のことを好きで…」

「んんん? 彼は信用できないヒドイ相手で、しかもアスカーのお財布にしか関心がないという表示だぞ…これは騙されてるな…」

こういう時は、アスカーの話を信じるかホロスコープの表示を信じるか、迷うことになると思います。
しばらくホラリーに馴染むと、ホロスコープの表示を信じるようになってきます(◎_◎;)

ジョン・フローリーは、こういう感じにアスカーの話とホロスコープの表示が異なる時には、
「真実はアスカーの話にではなく、ホロスコープの中にある」と言っています。

というわけで、最初のうちはちょっと難しいかもしれませんが、起こる可能性のあること、起こる可能性のないことを、占い前に必ず確認してください(^ω^)

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【ホラリー占星術と一般常識について】
クラシック占星術の大前提
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7.占い前のチェック

The Considerations before Judgement(占い前の考察)

ホラリーは、質問を受けた瞬間のホロスコープを作り、占いをします。
この時、そのホロスコープが「そもそも、正しく占い結果を表示しているかどうか」を確認する作業が存在します。
それが、The Considerations before Judgement(コンスィダレイションズ・ビフォー・ジャッジメント)と呼ばれる、「占い前の考察」作業です。

アセンダント(Asc)の度数やら、土星の位置やら、アワー・ルーラーなんてものまで登場して、お祭り騒ぎよろしくわいわいがやがや、これなら大丈夫、これはダメと、ホロスコープにダメ出ししていく作業です。
このダメ出し作業を通過できたホロスコープだけが、「Radical(ラディカル)」と呼ばれ、「このホロスコープなら結果を正しく反映しているから、判断して大丈夫」という、”結果が正しく表示されていること確認済み合格証明書”を受け取れるのです。

オホホホホ(#^.^#)

この占い前の考察作業、すみません。
僕は真面目に取り組んだことがありませんm(_ _)m

ジョン・フローリーは、「何年もやってきたけど、時間の無駄だった。これは必要ない」と言っていました。
しかし、「いやいや、とても重要な作業だよ」と言う人も、少なからずいます。

どっちなんだろう…
どっちなんだと思うなら試してみればいいのに、と思うのですが、どういうわけかまるでやる気が起きません。

ジョン・フローリーが昔書いていた主張を読んでしまったからでしょうか…

彼が昔書いていたものを読むと、これこれがあーでこーで、それそれはあーでこーで、機関銃のように、この考察作業の重要性を主張しています。
そうです、彼はこの作業が大好きだったのです。
信者だったと言っても大げさではないと思います。

よくもまぁこれほど熱く語れますね…と、ちょっとひ…おっとっと、そうですね、感心します。
あんなに熱く語っていた人が、完全に止めてしまったということを知り、僕の実験熱も醒めてしまったのかなー?

そんなわけで、この考察作業の解説は控えようと思います。

が、しかし、ジョン・フローリーは全く説明をしていないのですが、一つだけ、
あなたに説明しておいた方がよいと思うものがあります。
「アセンダント(Asc)の度数のチェック」です。
ジョン・フローリーは、「占い前の考察作業はすべて必要ない」と書いているわりに、これだけは、たまに当たり前のように使っていたりするからです。
というわけで、ご説明しましょう。

アセンダント(Asc)の度数のチェック

ホラリーでは、ホロスコープを作って占いをします。
この時、ホロスコープの、アセンダント(Asc)の度数に注目してください。
1つのサインは30度なので、アセンダント(Asc)の度数も、0.00度~29.59度(1度=60分)のどこかになるはずです。

この度数が、3度より前と、27度より後ろの場合だけは、注意が必要になるのです。
アセンダント(Asc)がこの2つのどちらかに当てはまる場合、次の意味を持つことがあるからです。

【アセンダント(Asc)の度数の持つ意味】
1.3度より前
 質問をするには、タイミングが早すぎる
 最近考え始めたばかり
2.27度より後
 質問をするには、タイミングが遅すぎる

1.3度より前:質問をするには、タイミングが早すぎる or 最近考え始めたばかり

ホラリーのホロスコープを作った時、アセンダント(Asc)の度数が3度より前ならば、アスカーがその質問をするには、少しタイミングが早すぎることを表します。

「彼とつきあえますか?」
アセンダント(Asc)が2.11度。
「ん? 本当につきあえる状況ですか?」
「あら、出てますか? 実は、彼が住んでいる所が遠距離すぎて…」

このように、その質問をすること自体が、まだ非現実的な状況である可能性があるのです。

また、同じ質問でも、意味が変わる時があります。
「彼とつきあえますか?」
アセンダント(Asc)が2.11度。
「ん? 本当につきあえる状況ですか?」
「あら、出てますか?実は、まだ最近考え始めたばっかりで、名前も連絡先も何も知らないんです…」

まぁ、この質問も、非現実的なものなのかもしれませんが、”考え始めたばかり”というのは、よく見るケースです。
覚えておきましょう。

しかし、いつもこれらの意味を持つわけではないところが、難しいところです。
特に何の支障もなく、普通に占いが終わってしまうこともあります。
どちらなのか、ホロスコープを見ただけでは判断できません。
アスカーの話を聞いて、判断してください。

2.27度より後:質問をするには、タイミングが遅すぎる

ホラリーのホロスコープを作った時、アセンダント(Asc)の度数が27度より後ろならば、アスカーがその質問をするには、少しタイミングが遅すぎることを表します。

「次の彼と、いつ出会えますか?」
アセンダント(Asc)が27.61度。
「ん? もう出会っていませんか?」
「あ、もしかして先週会ったあの人かなー」

他にも、
「え? 出会ってませんよ?」
「うーん…何か、こう、出会いの予定とかは?」
「予定ですか? あ、そういえば来月の初めに合コンがあります!」
というようなケースもあります。

まぁ、この場合は、質問が遅すぎるという意味ではないですよね。
その質問の答は、もう出ているでしょ?という程度の意味です。

しかし、アセンダント(Asc)が3度より前の時と同様、別に特に意味もない場合もあります。
区別する方法はないので、アスカーと話して判断してください。

アセンダント(Asc)の度数がここで挙げたような意味を持っていても持っていなくても、残りの占いの手順は何も変わりません。
つまり、ディグニティ(良さ)をチェックして、レセプション(好き嫌い、関心)を見て、アスペクトを探して…と、あとはいつもの通りに占えばいいのです。

慣れてくると、アスカーの話を聞いているうちに、
「あー、これはアセンダント(Asc)が…3度以内にありそうだなー…」
という風に、見当がつくようになってきます。